メルマガの作り方を徹底解説|メルマガ担当者の必携マニュアル
当社が9年以上メルマガを配信してきた経験をもとに、
- メルマガの作り方
- メルマガ作成に役立つツール
をご紹介します。
メルマガを初めて作るご担当者さまも、この記事を読めば明日からメルマガ作成ができます。
この記事のもくじ
メルマガの作り方の流れ
メルマガの作り方には、4つのフェーズと9つの作業があります。
メルマガの基本やメルマガ担当者に必要となる概要は「メルマガとは?「うっとうしい」から脱却し、読まれるためのヒント」にまとめました。
メルマガの作り方1:企画
メルマガの作り方の手順1、企画を説明します。
メルマガ配信の目的の設定
メルマガの作り方の最初のタスクは、メルマガ配信の目的を明らかにすることです。
メルマガを配信する目的は、「販売促進」「教育・啓蒙」「ファン化・ロイヤル化」のいずれかです。 「販売促進」は、製品情報やセミナー情報などをお届けするメルマガを指します。読者目線を考えていないような売り気が強いメルマガは、読者に敬遠されてしまいます。販売促進を目的としたメルマガは、読者に役立つノウハウや、継続して受信したくなるお得な情報も同時に盛り込みましょう。
「教育・啓蒙」は、市場における自社の認知度を高めるために配信するメルマガです。
教育・啓蒙を目的としたメルマガは、見込み客の育成(ナーチャリング)に役立ちます。自社が提供できる価値(バリューポジション)をメルマガでお伝えしましょう。
「ファン化・ロイヤル化」は、メルマガ読者との接触回数を増やし、信頼関係を築くために配信するメルマガです。読者に自社製品やサービスをもっと好きになっていただくきっかけを作ります。
デザイン(テンプレート)を決める
メルマガには「HTML形式」と「テキスト形式」があります。HTML形式のメールは視覚効果が高く、メッセージを読者に伝えやすいため、現在のメルマガはHTML形式が主流です。
テキスト形式のメルマガは、ツールやサイトを使ってデザインしなくとも簡単に配信できるメリットがある一方で、読者がメルマガを開封したかどうか判別できません。
メルマガの成果を測定したい場合は、HTMLメールでのメルマガ配信をおすすめします。
HTMLメールのメルマガは、メール配信ツールやマーケティングオートメーションの活用がおすすめです。ほぼすべてのメール配信ツールやマーケティングオートメーションには、HTMLメールのテンプレートがあり、HTMLの知識がなくとも簡単に作成できます。
メルマガのネタを探す
メルマガの目的とテンプレートを決めたら、メルマガのネタを探します。メルマガの目的にそったネタであるかが重要です。
メルマガの目的が自社製品の「販売促進」であれば、製品情報やセミナー・ウェビナー情報などをお届けするメルマガを企画しましょう。
メルマガのネタが見つからないときは、営業担当者にお客さまの課題や悩みを聞いてみるのがおすすめです。そのほかのネタの探し方は、当社の記事「4ステップでメルマガのネタ切れを防ぐ|読者に感謝される、メルマガのネタの見つけ方」でくわしく紹介しています。
メルマガの作り方2:制作
メルマガの作り方の2つめにあたる作業はメルマガのコンテンツ制作です。
メルマガ配信リストを作る
メルマガ配信リストを作成するには、
- 既存の顧客情報を活用する
- フォームを使って新規の顧客情報を獲得する
方法があります。
既存の顧客情報を活用することで、すぐにメルマガを始められます。顧客情報リストがない場合は、展示会などで獲得した名刺情報を集めてリストを作成しましょう。
新規の顧客情報を獲得するには、自社Webサイトやオウンドメディアにメルマガ登録フォームを設置する方法があります。
なおメルマガ登録フォームで顧客情報を獲得するに当たり、いくつか守るべきルールが法律で決まっています。くわしくは「メルマガ運用者が知っておくべき法律|「個人情報保護法」と「特定電子メール法」」をごらんください。
メルマガのコンテンツを作る
BtoBマーケティングの場合、メルマガの構成はおおよそ決まっています。
導入部分は、メルマガの上部に位置する、重要な部分です。メルマガ上部は、メルマガを開いて最初に目に入る部分「ファーストビュー」にあたります。導入部分は、読者の心をひきつけられるような、課題の提示や興味づけを盛り込んだ内容にしましょう。
また、メルマガにクリックして欲しいリンクを入れる場合は、リンクがファーストビューに入るよう設定します。
見出しは、メルマガで伝えたい結論をすっきりとまとめた一文にしましょう。長文が続くメルマガは、有益な情報があるかどうか一目で判断できず、読者に読みたいと思っていただけません。
クロージングは、メルマガ本文をまとめたり、メルマガを読んだあとに読者にとっていただきたい行動に誘導するリンク(CTA)を設置しましょう。
メルマガ本文の書き方をより詳しく知りたいメルマガ担当者さまは、別記事「読まれるメルマガの書き方|例文つきですぐ書ける完全ガイド」もあわせてごらんくださいませ。
メルマガタイトルを考える
メルマガのタイトルはメルマガの開封に大きく関わります。せっかくメルマガ本文を書き上げても、読者に読んでいただけるメルマガのタイトルでなければ、メルマガの開封率は下がってしまいます。
メルマガのタイトルは、短くシンプルなもので問題ありません。メルマガに短い件名がおすすめな理由は、メールボックスで目立つからです。
メールボックスでは全文表示されないほど長いタイトルのメルマガが多くはないでしょうか。長いタイトルが多いメールボックスの中でも、パッと読める短さにすることで、他社のメルマガと差別化を図れます。
私たちは、下記のように、短いメルマガのタイトルを作っています。
- ウェビナー参加率が高い開催日 (15文字)
- メルマガでリンクを貼るべき2箇所とは? (19文字)
- ウェビナートラブル&対策まとめ (15文字)
- メルマガのネタ切れを防ぐ企画会議のルール (20文字)
「50サンプル付き!メルマガタイトル(件名)を3分で作るコツ」では、私たちが過去に作ったメルマガのタイトルを一挙公開しています。メルマガタイトルの作成パターンも4つに分けて解説しておりますので、あわせてごらんください。
メルマガの作り方3:配信
メルマガの作り方の3つめにあたる、メルマガ配信に必要な2つの作業についてご紹介します。
メルマガの表示確認をする
メルマガは、本番配信前にテスト配信をして、表示が崩れていないかなどの確認作業が必要です。
テキスト形式のメルマガなら、メルマガの装飾や改行が適切であるかどうかを確認します。
HTML形式のメルマガは、表示崩れや画像チェックをします。受信者がよく使う、OutlookやGmail、スマホのメールソフトなどの環境で表示確認をしておきましょう。
メルマガを配信する
メルマガの配信では、配信ターゲット、コンテンツ、配信時間の3つを設定します。
配信ターゲットや配信コンテンツは、間違いがないか必ず確認しましょう。たとえば、すでに自社製品を購入しているターゲットに、その製品の販売促進メルマガを送ってしまうと、受信者は混乱してしまいます。
メルマガの作り方4:評価
メルマガの作り方の最後のステップは評価です。メルマガの開封率など、メルマガの効果をはかる指標(KPI)を確認します。
メルマガ配信後は、配信したメルマガを評価して次回のメルマガに活かしましょう。メルマガは配信して終わりではなく、PDCAを回していくことが大切です。
メルマガの開封率やクリック率は、メルマガの反応を確かめるために確認します。メルマガの開封率が良ければ、メルマガの件名や配信のタイミングが良かったと考えられます。メルマガのクリック率が良ければ、メルマガ本文の構成とリンクへの誘導がうまく設定できたと推測できるでしょう。
メルマガの効果測定で確認すべきKPIと改善の工夫は、「メルマガの効果測定で重要なKPI|分析・改善の方法をご紹介」記事でご紹介しています。
メルマガ作成・配信にはマーケティングオートメーションがおすすめ
メルマガを作成・配信するなら、マーケティングオートメーション(MA)というツールの活用がおすすめです。
マーケティングオートメーションはフォーム作成機能やHTMLメールのテンプレート作成機能などがあり、配信リストの作成から配信まで、メルマガ作成に必要な機能が備わっています。
さらにマーケティングオートメーションには、メール配信ツールにはない「どの見込み客がいつどのWebページを閲覧したかわかる」特徴があります。メール配信後にお客さまが自社のWebサイトを閲覧したかどうかがマーケティングオートメーション上で可視化され、メルマガ配信の効果がわかります。
当社が製造・販売する国産のMAツール「Kairos3 Marketing」は、シンプルで直感的に操作できる使用感を大切にしています。手厚いサポートもご好評いただいており、これからメルマガを始めるご担当者さまに最適なツールです。