業界別・配信リスト別で見るメルマガの平均開封率と、開封率の高め方4選

Smart Insights社が発表したデータによると、全業界の平均開封率は、16.97%です。

実は全業界の平均開封率は、知っていてもあまり意味がありません。平均開封率は、業種業態によって数値が大きく変動するからです。この記事では、さまざまな切り口から見る平均開封率をご紹介します。記事後半では、メルマガの開封率を高める工夫や、開封率を測るために必要なツールをご紹介します。

メルマガの平均開封率は?調査レポートと自社データからご紹介

この章では、さまざまな切り口から見る平均開封率のデータをご紹介します。自社の状態に近いデータを参考にしましょう。

調査レポートからわかる、業界別のメルマガ平均開封率

Get Response社が発表したデータによると、業界別のメルマガ平均開封率は以下の通りです。

上記のデータでは、メルマガ開封率がもっとも低い業界は「デジタルマーケティング(14.97%)」で、反対にもっとも高い業界は「非営利団体(30.85%)」です。

調査レポートからわかる、配信通数別のメルマガ平均開封率

メルマガを送れば送るだけ、開封されるメルマガの総数は増えます。一方で、受信者に「うっとうしい」と思われるほど送ってしまうと、メルマガの開封率が下がってしまいます。

Get Response社が発表したデータによると、配信通数別のメルマガ平均開封率は以下です。

上記のデータとあわせて知っておきたいデータが、配信解除率(解約率)に関する調査データです。optinmonster社のデータによると、メルマガを登録していた受信者がメルマガを解約した理由の上位3位は、下記の通りです。

  • メールの配信数が多すぎる(59%)
  • 情報がもはや自分に関係がない(43%)
  • メルマガに登録した記憶がない(43%)

メルマガの解約率を下げる手段は、送信頻度の変更以外にもあります。くわしくは別記事「メルマガの解約率を下げる、たった2つのアプローチ」でご紹介しています。

調査レポートからわかる、配信リストのサイズ別メルマガ平均開封率

メルマガの配信リストが大きくなればなるほど、メルマガ受信者の属性や興味分野がどんどん多様化します。すると、送ったメルマガのテーマが刺さらない人数も増えてしまい、開封率が下がる傾向にあります。

Get Response社が発表したデータによると、配信リストサイズ別の平均開封率は以下の通りです。

メール配信リストの人数が多すぎて、誰に向けてメルマガを書けばよいか分からない場合、お客さまを属性や行動で送り分けるセグメント配信を始めるのも手です。セグメント配信については、後ほど「メルマガ開封率を上げる施策2:配信リストをセグメンテーションする」でくわしくご紹介します。

メルマガを「誰に送るか」を決定できるテンプレート
別記事「3分でメルマガのターゲットを作る|テンプレート付き解説書」では、メルマガを送りたい理想の相手である「ターゲット」を決める方法をくわしくご紹介しています。3分でターゲットを作れるテンプレート付きですので、あわせてご活用ください。

自社データからわかる、配信リストの性質別メルマガ平均開封率

私たちは以前、実験的に配信リストを2つに分けてメルマガを送り分けました。リスト分割の条件は、「自社のノウハウ・商材に関心を持っているかどうか」です。

興味度<高>リスト
・自社のウェビナーへの参加経験者
・自社商材に近いノウハウのeBookダウンロード者
興味度<低>リスト
・自社のウェビナーへの参加経験なし
・幅広いノウハウのeBookダウンロード者

両者に送ったメルマガを調べてみたところ、「興味度<高>リスト」の開封率は、「興味度<低>リスト」の開封率にくらべ、7.9ポイント高い結果でした。

配信リストを分けた配信については、別記事「リストの見直しだけで開封率が2倍に!?当社のセグメント配信の事例」にまとめてございます。

そもそもメルマガ開封率とは?

この章では、メルマガの開封率の概要や、他のメルマガの評価指標(KPI)についてくわしくご紹介します。

メルマガの開封率の算出方法

メルマガ開封率とは、送信したメルマガが、受信者に開封された割合のことです。メルマガ開封率は、開封されたメルマガ数を、到達した総メルマガ数で割ると求められます。

メルマガ開封率は、メルマガの効果測定で大切なKPI(評価指標)の1つです。

メルマガの各種KPI(評価指標)

メルマガの効果測定のための主要なKPIは、以下の通りです。

KPIの1つ目は送信成功率(エラー率)です。送信成功率とは、送信したメールが受信者のメールボックスに届いた割合を示します。KPIの2つ目はこの記事でご紹介している開封率です。KPIの3つ目はクリック率(CTR)です。クリック率とは、メルマガ本文内のリンクがクリックされた割合です。KPIの4つ目はコンバージョン率(CVR)です。コンバージョン率とは、メルマガから目的の行動を果たした人の割合です。

メルマガを継続するなら、上記4つのKPIを随時測定しましょう。効果測定せずにメルマガを送り続けていると、メルマガ配信そのものが目的になってしまいます。

「持ち回りでメルマガを書いているけれど、成果が出ていません。何となく続けている状態です」

上記のようなお悩みを抱えているメルマガ担当者は、「メルマガで成果を上げる」ことではなく、「メルマガを定期的に配信すること」が目的になっている可能性が高いです。惰性でメルマガを続けていても、メルマガで望む成果を出すことは困難です。メルマガはあくまでも手段であり、目的ではないことを心に留めておきましょう。

メルマガのKPIに関しては、別記事「5分でわかる。メルマガの効果測定で覚えておきたい4つのKPI」にまとめましたので、あわせてごらんください。

メルマガのKPIを改善する施策を1つにまとめました
無料お役立ち資料「メルマガKPI改善のテクニック9選」は、各種KPIの改善手法を細かくご紹介した資料です。ぜひお手元にダウンロードしてお使いください。

ダウンロードはこちらから

メルマガ開封率を上げる4つの施策

メルマガをただ送るだけでは、開封率は上がりません。この章では開封率アップにつながる施策を4つご紹介します。

メルマガ開封率を上げる施策1:メルマガ配信日時を見直す

メルマガ開封率を上げるためには、配信する時間帯を工夫する必要があります。開封率がピークになる時間帯に合わせて、メルマガの配信を設定しましょう。

メルマガは、メルマガ配信後2、3時間の間に、配信したメルマガの80%が開封されると言われています。もっともメールが開封されるタイミングと、メルマガ配信後2、3時間のタイミングが重なれば、より高い開封率が期待できます。

「みなさまのリストの」もっともメールが開封される時間帯は、リストによってさまざまです。もっともメールが開封される時間帯を見つけるためには、時間帯別の開封数がわかるメール配信ツールかマーケティングオートメーションを利用していることが前提です。

メルマガの開封率が高まる時間帯を調べるには、メルマガ開封数が一気に高まる当日を避けて、「翌日以降」の推移を確認しましょう。

もっともメールが開封される時間帯が、メルマガ配信後2、3時間の中に入るように配信時間を調節しましょう。

メルマガ開封率を上げる施策2:配信リストをセグメンテーションする

メルマガ配信リストを、顧客属性や行動などで分類(セグメンテーション)し、セグメントごとに配信するメルマガを変えることをセグメント配信と言います。メルマガをセグメント配信にすることで、ピンポイントに顧客の興味関心に即した情報をお届けできます。

参考までに私たちは、全顧客リストを3つに分けてメルマガをセグメント配信しています。

  • 既存顧客(Kairos3 Marketingユーザーさま)
  • 失注顧客(営業担当者と商談した、セミナーに1回以上参加した、など過去に当社と接点があり、多少は当社製品に興味があると判断できる見込み客)
  • まだまだ客(eBookをダウンロードしただけ、などまだ接点を持ておらず、当社製品への興味が薄い見込み客)

失注顧客」に対しては、「製品を再検討しよう」と思っていただけるタイミングを逃さないために、製品の活用事例を中心にメルマガを定期配信しています。

「まだまだ客」に対しては、製品に興味を持っていただけるように、自社開催セミナーウェビナー)やメディア記事をご案内しています。

メルマガのセグメント配信方法を考えるときは、この章で紹介したセグメント方法を参考に、社内のリソースと相談しながら決めてみてください。

メルマガ開封率を上げる施策3:迷惑メールの判定率を下げる

メルマガの開封率を上げるために、迷惑メール判定率を下げることも大切です。

メルマガが迷惑メールに判定されると、配信したメルマガは、読者の迷惑メールフォルダに振り分けられます。迷惑メールフォルダに振り分けられたメルマガは、ほとんど開封されないと思っていてください。

「メールが届かない」事態を避けるには
メールが届かない原因は、「迷惑メールに振り分けられる」以外にもあります。別記事「「メールが届かない!」その理由と解決策」では、メールが届かないシチュエーションを7つに分け、対策をご紹介しています。

迷惑メール判定率を下げるためには、SPFとDKIMの設定が有効です。SPF(Sender Policy Framework)とDKIM(DomainKeys Identified Mail)とは、メール送信者がなりすましではないことを認証する仕組みのことです。

SPFとDKIMを設定したメルマガは、迷惑メールと判定されにくくなります。何も対策しないときにくらべて、読者の目に触れるメルマガ数が増えるので、開封率もアップします。

送信元ドメイン認証について
送信ドメイン認証とは、SPFやDKIMといった仕組みを用いて、送信元ドメインを認証して、なりすましメールを防ぐ仕組みです。くわしくは「送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)とは?ゼロからわかる入門編」でまとめました。あわせてごらんくださいませ。

メルマガ開封率を上げる施策4:メルマガのタイトルを見直す

メルマガのタイトルは、メルマガを開封する前に受信者の目に初めに入る部分です。そのため、メルマガのタイトルは開封率の上下に大きく関係する要素です。

メルマガのタイトルを作ろうとすると、ついキャッチーで魅力的に仕上げたくなりますよね。しかし私たちはメルマガのタイトルはあくまで短くてよいと考えています。

メルマガに短いタイトルがおすすめな理由は、2つです。

1つ目の理由は、短いタイトルはメールボックスで目立つからです。長いタイトルが多いメールボックスの中でもパッと読める短いタイトルは、他社と差別化できたタイトルです。

2つ目の理由は、キャッチコピー的なシンプルさを目指すのは、非専門家には難しいからです。

ほとんどのご担当者さまは、キャッチコピーの専門家ではないはずです。どれだけ格好良いキャッチコピーを作ろうと思っても、大体は冗長になってしまいます。いっそテーマをストレートに伝える短いタイトルの方が、読者に魅力が伝わりやすいものです。

別記事「70サンプル付き|メルマガタイトル(件名)の作成例と、3分で完結する作り方」では、メルマガタイトル作成の参考になる70個のサンプルと、具体的なメルマガタイトルの作り方をご紹介しています。

メルマガの開封率を長期的に高める工夫

メルマガは1通の開封率が高まるよりも、何年も続けてメルマガを配信する方が、最終的に読んでいただけるメルマガの通数や読んでくださる人数が増える施策です。また、メルマガを長く続けていれば、開封していただきやすいメルマガのテーマやタイトルが分かってきます。

この章では、コストをかけずにメルマガの開封率を継続的に高める工夫をご紹介します。

効果の高いメルマガを再利用しよう

メルマガをコストをかけずに長く続けるためのおすすめの施策は「メルマガの再利用」です。「メルマガの再利用」とは、開封率が高かったメルマガを保存しておき、再利用する施策です。

メルマガの再利用と聞くと、「受信者に嫌がられないか」と不安になるご担当者さまもいるかもしれません。しかしご安心ください。メルマガ送信から3ヶ月も経てば、ほとんどの受信者はメルマガの内容を覚えていません。

私たちも、配信から3ヶ月ほど経った、効果が高かったメルマガは、再送の候補に入れています。

仮説を持ってメルマガを配信しよう

私たちは、メルマガを配信するときに仮説を持って配信しています。

仮説を立てる理由は、「なんとなく送るだけ」の事態を避けられ、仮説が立証されたかどうかを振り返りながらメルマガの結果を見られるからです。

仮説を立てた上での配信は、開封率だけでなく他のKPIの検証にも使えます。

私たちは共通のフォーマットを使い、メルマガの仮説を配信結果を全社的に公開しています。

過去に立てた仮説の例は以下の通りです。

  • 仮説1:メルマガタイトルに「図解あり」と書いた方が開封されるのではないか?
    • 結果:大きな差はなし。メルマガのタイトル文字数を減らすために、書かなくてよい。
  • 仮説2:メルマガに載せるリンクは、アンカーテキストだけでなく、ボタンも併用した方がクリック率が高まるのではないか?
    • 結果:アンカーテキスト+ボタンが、もっともクリック率が高まった。
  • 仮説3:メルマガのタイトルが短い方が開封率が高まるのではないか?
    • 結果:ABテストの結果、短い件名の方が開封率が1ポイント高まった。

メルマガの開封率を測るためのツール

メールには、開封されたかどうかを検知する機能が備わっていません。そのため、メルマガの開封率を測定するには、特定のツール導入が欠かせません。この章では、メルマガ開封率の測定に使えるツールを2つご紹介します。

メール配信ツール

メール配信ツールとは、その名の通りメール配信に特化したツールを指します。開封率の推移は、基本的にどのメール配信ツールでも確認できます。

メール配信ツールの中には無料で導入できるものもあります。自社の運用に合うツールを検討してみましょう。メール配信ツールの検討には、別記事「4ステップでわかる、メール配信システムの選び方」が参考になるはずです。

マーケティングオートメーション(MA)

マーケティングオートメーションとは、企業の売上げを作るための活動として欠かせない、「集客→育成→選別→営業」の4ステップを自動化、効率化するツールです。

マーケティングオートメーションはメール配信に特化したツールではありませんが、メール配信機能が搭載されています。メール配信ツールと異なるのは、お客様がメルマガを開封しクリックして自社サイトを閲覧してくれた場合、その人がどんなページを閲覧しているかといった行動履歴を確認できる点です。

システム導入で、メール配信以外の業務も効率化したいなら、ぜひマーケティングオートメーションも視野に入れてみましょう。マーケティングオートメーションとメール配信ツールの違いについては、別記事「「マーケティングオートメーション」と「メール配信ツール」の違いがわかる完全ガイド」をごらんください。

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