メルマガ開封率を1.4倍にした、開封率を上げる6つの施策と平均開封率をご紹介

  • メルマガ開封率が下がっているが、どのように上げればいいのかわからない
  • どのくらいメルマガ開封率をとれていればいいのかわからない

この記事にたどり着いたみなさんは、このようなお悩みを抱えているのではないでしょうか。

メルマガの開封率は、1%上げるだけでも一苦労ですよね。私たちも、メルマガの開封率を上げるために、7年近く試行錯誤しています。試行錯誤する中で、私たちは、メルマガの開封率を上げるためのノウハウを溜めてきました。

この記事では、メルマガ平均開封率のデータとその扱い方、メルマガの開封率を上げる6つの施策をご紹介します。

メルマガ開封率の算出方法

メルマガの平均開封率をご紹介する前に、まずはメルマガの開封率の算出方法をおさえておきましょう。

メルマガ開封率とは、送信したメルマガが、受信者に開封された割合のことです。メルマガ開封率は、開封されたメルマガ数を、到達した総メルマガ数で割ると求められます。

メルマガ開封率は、メルマガの効果測定で大切なKPI(評価指標)の1つです。

メルマガの効果測定で大切な4つのKPI
メルマガの効果測定で大切なKPIは、「配信成功率(エラー率)・開封率・クリック率(CTR)・コンバージョン率(CVR)」の4つあります。「送って終わりのメルマガ」にしないためにも、この4つのKPIを押さえておきましょう。詳しくは「5分でわかる。メルマガの効果測定で覚えておきたい4つのKPI」で説明しています。あわせてごらんください。

メルマガの平均開封率の扱い方

メルマガの平均開封率は、調査データによって異なりますが、おおむね16〜17%と言われています。

また、Campaign Monitor社の調査によると、業界別のメルマガの平均開封率は、下記の画像の通りです。

ひょっとするとみなさんは、自社のメルマガ開封率と平均開封率を比較して、一喜一憂することがあるかもしれません。しかし、メルマガの平均開封率はあくまでも「参考」程度に考えるようにしましょう。

メルマガの効果測定をする際は、平均開封率と比較するのではなく、自社の過去の配信データと比較することをおすすめします。今回のメルマガ開封率が、過去のメルマガ開封率と比較して、「どうして開封率が上下したのか」を考えます。その上で、開封率が上下した要因を推測し、仮説を立て、次のメルマガで検証しましょう。すると、開封率を上げるためのノウハウがどんどん溜まります。

たとえば、仮説は「ランチの後にメールを送ると、開封率が高まりそうだ」といったラフな仮説で構いません。

メルマガ開封率を上げる6つの施策

メルマガをただ送るだけでは、開封率は上がりません。開封率アップにつながる施策を6つご紹介します。

メルマガ開封率を上げる施策1:ターゲットの興味を引くメルマガのタイトルをつける

メルマガの開封率にもっとも影響を与える要因は、メルマガのタイトルです。

ターゲットがつい開封したくなるタイトルを作ることが、開封率アップの鍵と言っても過言ではありません。

しかし、ここに落とし穴があります。

多くのメルマガ担当者は、「読者が開封したくなるタイトルを作る」と聞くと、つい「いかにキャッチーにするか」ばかり考えてしまいます。もちろん、タイトルをキャッチーにすることは大切です。しかし、どうキャッチーにするかよりも、「そもそもタイトルで何を書くのか」を考える方が先決です。

みなさんも、自分が興味のあるトピックのタイトルを目にしたら、たとえキャッチーでなかったとしても開封することがありますよね。一方、興味のないトピックがキャッチーに装飾されていたとしても、読者はおそらく開封しないでしょう。

したがって、キャッチーにすることばかり考えてメルマガのタイトルを作成しても、なかなか開封率は上がりません。

そのため、メルマガのタイトルは、以下の順番で作成することをおすすめします。

  1. ターゲットを設定する
  2. 何を書くかを検討する
  3. どう書くかを検討する

はじめにターゲットを設定する理由は、「何を書くべきか」が、ターゲットによって定まるためです。

メルマガのタイトルを作成するときは、まずターゲットを設定します。リスト全員に向けたタイトルは、抽象的な表現になりがちで、誰にも刺さらないタイトルになってしまいます。

ターゲットを設定するときは、「ターゲットの職業などの属性や、抱えているお悩み」までしっかり練りましょう。

「メルマガ担当者」のような、抽象的なターゲットを設定してはいけません。メルマガ担当者も、「最近メルマガ担当になったばかりの担当者」や、「メルマガ配信にある程度慣れている担当者」など、千差万別です。想定するターゲットによって、メルマガで書くべき内容が大きく変わってきます。そのため、抽象的なターゲットではなく、「職業などの属性や、抱えているお悩み」まで具体化したターゲットにしましょう。

たとえば、私たちは「メルマガ 送信成功率」というテーマのメルマガターゲットを、下記のように設定しました。参考にしてみてください。

マーケティング部門に属する、メルマガの担当者。メルマガのコンテンツ作成から配信設定まで1人でできる。開封率やクリック率などのKPIをツールを使って正しく把握しており、KPIの数値を上げるために、試行錯誤を繰り返している。メルマガからCV(お問い合わせ数や資料請求数など)が発生しないことが課題。メルマガのCV数を上げるため、改善できるところはないかと考えている。「送信成功率」という切り口は初めて聞く。

ターゲットを決めるOATHの法則とは
OATHの法則とは、「Oblivious(無知)」「Apathetic(無関心)」「Thinking(関心)」「Hurting(悩み)」の4つ要素の頭文字をとった、ターゲット設定に使えるフレームワークです。ターゲットがどの要素に属するかによって、ターゲットへのメッセージが変わってきます。「OATHの法則とは?ターゲット設定に欠かせないコピーライティングのフレームワーク」では、OATHの法則について詳しくまとめております。ターゲットを設定するときは、ぜひご参考ください。

ターゲットを設定したら、次は「何を書くか」を検討しましょう。

「何を書くか」を検討するときは、ターゲットに対して、伝えたいメッセージを思いつく限り挙げてみましょう。

思いついたメッセージの中から、ターゲットが、1番知りたいであろう内容1つに絞り込みます。メッセージを1つに絞れないときは、ターゲットをさらに具体化してみましょう。

伝えたいメッセージを1つに絞ってから、はじめて「どうキャッチーにするか」を考えましょう。

読者がつい開封したくなるタイトルを作りたいときは、セールスコピーの4つの型を意識するとうまくいきます。下記の画像は、セールスコピーを意識した、タイトルの例をご紹介しています。

反応のよいメルマガタイトル(件名)の作りかたとは?
反応の良いメルマガタイトルの作り方は「メルマガタイトル(件名)の作り方〜開封されるタイトルを3分で作る方法」でまとめました。メルマガ運用の経験の長さに関係なくかんたんに作れる仕組みをまとめました。みなさまのご参考になれば幸いです。

メルマガ開封率を上げる施策2:差出人名を工夫する

メルマガの差出人名は、開封率に大きな影響を与えます。

たとえば、以前私たちは、差出人名を「会社名」と「執筆者名」の2種類のメルマガを用意し、ABテストを実施しました。ABテストの結果は、執筆者名の開封率の方が会社名の開封率より1.4倍高い、という結果でした。

メルマガのABテストとは
メルマガのABテストとは、件名や差出人名などの一部を変更したメルマガを2種類用意し、開封率やクリック率の違いを検証する手法です。メルマガのABテストを実施すると、開封率やクリック率を上げるための糸口がつかめます。「メルマガのABテストとは|やり方や注意点などを徹底解説」では、ABテストの方法や注意点を詳しくご紹介しています。

最近のメールソフトは、メルマガの件名よりも差出人名を大きく表示する傾向があります。

差出人名を執筆者名で送ると聞くと、みなさんは、「会社名を見て開封していた読者が、自社からのメルマガと気づかないのではないか」と懸念を抱くかもしれません。この懸念は、メルマガの差出人名を「名前/会社名」にすれば解決できます。

みなさんも、差出人名のABテストを実施して、1番開封率が高まる差出人名を探してみてください。

メルマガ開封率を上げる施策3:もっともメールが開封される時間帯に配信する

メルマガ開封率を上げるためには、配信する時間帯を工夫する必要があります。開封率がピークになる時間帯に合わせて、メルマガの配信を設定しましょう。

メルマガは、メルマガ配信後2〜3時間の間に、配信したメルマガの80%が開封されると言われています。もっともメールが開封されるタイミングと、メルマガ配信後2〜3時間のタイミングが重なれば、より高い開封率が期待できます。

配信時間を決めるためにも、もっともメールが開封される時間帯を知らなくてはなりません。そこで、開封率が高まる時間帯に関する調査データをご紹介します。

調査によると、1日のうちもっともメールの開封率が高まる時間帯は、

  • 9時〜11時
  • 15時〜17時

の2回です。

上記でご紹介した調査の結果は、あくまで参考データでしかありません。メールがもっとも開封される時間帯は、配信リストによって異なります。たとえば、リストに学生が多い場合、深夜帯の方がメールを開封していただけるかもしれません。

そこで、ここからは「みなさまのリストの」もっともメールが開封される時間帯を見つける方法をご紹介します。もっともメールが開封される時間帯を見つけるためには、時間帯別の開封数がわかるメール配信ツールかマーケティングオートメーションを利用していることが前提です。

メルマガの開封率が高まる時間帯は、メール配信日の「翌日以降」に開封数が高まっている時間帯です。

なぜ「翌日以降」なのでしょう。その理由は、メルマガ配信日当日の時間帯別開封数からは、開封されやすい時間帯を判断しにくいためです。メルマガ配信日当日のグラフは、右肩下がりのグラフになります。このグラフからは、開封されやすい時間帯を発見できません。

翌日以降の時間帯別の開封数グラフは、基本フラットです。そのため、開封数が伸びている時間帯を見つけることができます。

ちなみに当社の時間帯別の開封数のデータは、下記の画像の結果になりました。

画像の結果から、当社の場合、もっともメールが開封される時間帯は、9時・13時・16時と言えます。

そのため、もっともメールが開封される時間帯が、メルマガ配信後2〜3時間の中に入るように、

  • 8時台
  • 12時台
  • 15時台

にメルマガ配信設定しています。

参考:メルマガの配信「曜日」を気にするべきか?
当社は、「曜日」よりは「時間帯」を意識する方が大切だと考えています。「時間帯」を意識する方が大切ですが、決して「曜日」を意識しなくてもいいわけではありません。あくまでも「時間帯」と「曜日」の優先順位をつけるとしたら、「時間帯を優先的に実施しましょう」という話です。時間帯の方が、曜日よりも、再現性が高い施策であり、開封率を上げやすいためです。

メルマガ開封率を上げる施策4:配信リストをセグメンテーションする

メルマガにはセグメンテーションが有効です。セグメンテーションとは、顧客を職業や年齢などの属性や、資料請求などの行動で分類することを指します。

メルマガ配信リストを、顧客属性や行動などで分類(セグメンテーション)し、セグメントごとに配信するメルマガを変えることをセグメント配信と言います。メルマガをセグメント配信にすることで、ピンポイントに顧客の興味関心に即した情報をお届けできます。

データによると、一斉配信とセグメント配信では、開封率に2倍以上の差がありました。セグメント配信では、セグメントごとに、最適な情報を出しわけできます。そのため、読者の反応がよく、メルマガの開封率が高くなることは、ごく当然のことです。

マーケティングオートメーションを利用すると、顧客のWeb上の行動を把握できます。そのため、メルマガの配信リストを、Web上の行動を基準にセグメンテーションできるようになり、顧客の反応もよくなります。

メルマガ開封率を上げる施策5:迷惑メールの判定率を下げる

メルマガの開封率を上げるために、迷惑メール判定率を下げることも大切です。

メルマガが迷惑メールに判定されると、配信したメルマガは、読者の迷惑メールフォルダに振り分けられます。迷惑メールフォルダに振り分けられたメルマガは、ほとんど開封されないと思っていてください。

迷惑メール判定率を下げるためには、SPFとDKIMの設定が有効です。SPF(Sender Policy Framework)とDKIM(DomainKeys Identified Mail)とは、メール送信者がなりすましではないことを認証する仕組みのことです。

SPFとDKIMを設定したメルマガは、迷惑メールと判定されにくくなります。何も対策しないときにくらべて、読者の目に触れるメルマガ数が増えるので、開封率もアップします。

送信元ドメイン認証について
送信ドメイン認証とは、SPFやDKIMといった仕組みを用いて、送信元ドメインを認証して、なりすましメールを防ぐ仕組みです。くわしくは「送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)とは?ゼロからわかる入門編」でまとめました。あわせてごらんくださいませ。

メルマガ開封率を上げる施策6:配信リストを定期的に整理する

配信リストを定期的に整理する方法は、直接的に開封率を上げる方法ではありません。しかし、配信リストを整理することで、配信が成功するメルマガの総数が増えます。いくらメルマガのタイトルを工夫して、開封率を高める努力をしても、そのメルマガが届いていなければ意味がありません。

配信が成功するメルマガの総数を増やす、つまり、「送信成功率」を上げるためには、メルマガが届かない原因(メールエラー)を取り除く必要があります。下記の画像のように、メールエラーは2種類あります。

送信成功率を上げたいなら、「ハードエラー」を取り除きましょう。ハードエラーは、ドメイン名が間違っているなど、存在しないメールアドレスのことを指します。

ハードエラーを放置し続けると、メールサーバーからドメインがスパムとして登録され、メルマガが迷惑フォルダーに振り分けられてしまいます。迷惑メールフォルダーに振り分けられたメルマガは、ほとんど開封されないでしょう。

そのため、配信リストから使われていないメールアドレスを適宜削除しましょう。

さいごに:メルマガのお悩みを、セミナーで解決します

メルマガで成果を出すためには、PDCAを回すためのノウハウが欠かせません。

私たちは、「事例で学ぶメールマーケティングの成功法則セミナー」という無料セミナーを定期開催しています。あなたがこの記事を読んで、「メールマーケティングをもっと学びたい」と思ったら、ご参加いただけますと幸いです。

メールマーケティングを体系的に学びたいご担当者様のご参加をお待ちしております。