MAツールのデータ連携とは?導入メリットと業務効率を高める方法

「高額なMAツールを導入したのに、他ツールを使用している部門との情報共有やデータ分析作業に時間がかかり、うまく使いこなせている気がしない…」

「面倒なことはやりたくない。もっと楽に作業する方法はない?」

そんなお悩みはないでしょうか。

この手間をなくす方法が「MAツールのデータ連携」です。この記事では、MAツールと他ツールとのデータ連携のメリットや具体例、連携すべきおすすめツールをご紹介します。

MAと他ツールをデータ連携するメリット

この章では、MAと他ツールとのデータ連携のメリットをご紹介します。

属人化・ヒューマンエラーの防止

データ連携なしでツール間の情報を共有するには、CSVのエクスポートやインポート作業が必要です。場合によっては異なる部署間でメールでデータをやりとりすることもあります。

作業が煩雑になると、担当者の入力ミスや、データ管理の不手際による情報漏洩が発生する可能性も増え、データ管理者が頭を抱えることにもなるかもしれません。

データ連携ができていれば、手作業の手間がなくなりヒューマンエラー防止、作業工数も大幅に削減されます。「連携しておけば勝手に回る」状態を作れば、人手不足やコスト解消にもつながるでしょう。

部門間のスムーズな連携ができる

たとえばMAとSFAを別の部署でそれぞれ導入していると、リード情報を各部署で登録する必要があります。マーケと営業が同じ顧客に対して別々の接点を持っていた場合、情報共有がうまくいかずにリード情報が重複して登録され、データが散乱することにもなりかねません。結果として、最新情報がわからなくなる恐れもあります。

MAとSFAが連携できていれば、リード情報の受け渡しは自動で完了。情報漏れや伝達ミスを防ぎ、部門間のやりとりをスムーズにできます。

機会損失を減らせる

CSVを使うなど、手作業で取り込み・共有した場合の大きなデメリットはタイムラグです。一方、MAと他ツールを連携できていれば、データをリアルタイムで共有できます。

たとえば「営業が名刺交換したリードが、翌日に自社ウェビナーに参加していた」などのホットな動きを把握し、すぐに営業側に情報共有できるので、アプローチのチャンスを逃しません。

MAと他ツールを連携していれば、「今動いている」お客さまを見逃さない体制を作れます。

マーケティング活動の効率化

MAツールは、外部ツールと組み合わせたデータを使うことで「より生きた情報」を活用して施策を展開できます。各ツールのデータを根拠にスコアリングセグメントの精度も向上し、施策の効率化と個別最適化が同時にできるようになります。

たとえば、営業の商談ステータスとMAで記録している行動履歴の情報を組み合わせると、「『過去失注したが最近積極的に自社の事例記事を読んでいるリード』だけをセグメントして、おすすめ記事のメール配信」といった施策も可能となり、データ活用の幅が広がります。

MAとデータ連携すべきおすすめツールとその効果

この章では、MAとデータ連携すると業務の効率化につながるおすすめツールを紹介します。

SFA・CRM系

マーケティングで獲得したリードを営業に渡すとき、ExcelやCSVをメールで共有していませんか?

営業管理や顧客情報管理のできるSFACRMと連携すれば、リード情報やスコアを自動で共有でき、ホットリードへの即時対応が可能になります。営業の対応スピードが向上するため、機会損失を減らせます。

また、営業側の情報も随時マーケ担当が確認できるので、フィードバックを受けやすく、施策の改善にもつながります。

例:Salesforce、kintone、Mazrica Sales など

名刺管理系

展示会や訪問営業で獲得した名刺情報を、一つひとつ手入力していませんか?

名刺管理ツールと連携すれば、名刺をスキャンした瞬間にリード情報としてMAで活用できます。担当者ごとに情報が分散するリスクも減り、営業フォローなどの初動対応のスピードアップや属人化の防止にも効果的です。

例:Sansan、Eight Team など

イベント管理系

セミナーやウェビナーの参加者管理やフォローメールの配信に、手間がかかっていませんか?

MAとイベント管理ツールを連携すれば、参加者情報の取り込みから事後フォローまでを自動化可能です。参加者の行動をリアルタイムで把握し、熱量に応じたナーチャリング施策にも繋げられます。

例:Zoom、Peatix、EventHub など

フォーム作成系

Webフォームで資料請求や問い合わせを受けても、その後、他ツールへ手作業で登録していると対応が遅れがちになります。

フォーム作成ツールと連携すれば、入力情報を自動でMAに登録し、営業フォローやステップメールの配信などの即時対応が可能です。顧客のフォーム送信をトリガーにして、メール配信やスコアリングを設定しておけば、施策のスピード感が一気に上がります。

例:Googleフォーム、formrun、フォームメーラー など

ビジネスインテリジェンス系

「どの施策が成果につながっているのか、よく分からない…」

そんなときは、MAとBIツールを連携して、効果測定を可視化する仕組みを整えるのが近道です。複数のシステムに散らばったデータを統合し、意思決定に活かせるBIツールをMAと繋げられれば、マーケティング施策全体を横断的に分析でき、PDCAを素早く回せるようになります。

例:Google Looker Studio、Tableau など

参考:企業データベースとの連携も
MAに取り込んだリード情報をさらに充実させたい場合は、外部の企業データベースと連携する方法もあります。たとえば帝国データバンクやスピーダのようなデータベースと組み合わせると、「業種」「従業員数」「企業規模」などの属性情報を自動で付与でき、ターゲット精度の高いリスト作成やセグメント分析に活用できます。

この章で紹介したようなツールとMAをスムーズに連携させるには、「連携に強いMAツールを選ぶこと」も重要です。次の章では、MAツール選定時に確認すべき連携機能について紹介します。

参考:MAと他ツールを連携する方法とは
ツール同士を連携する方法に「API」があります。API連携を活用すれば、専門会社に依頼する必要なく、ツール間の連携が可能です。API連携の具体的な方法やノーコード連携の使い方については、「MAツールのAPI連携とは?メリットと活用例を解説」でくわしく紹介しています。データ連携の運用を仕組み化したい方は、ぜひあわせてごらんください。

MAツールの選定では連携機能もチェックしよう

最後に「どんなMAツールを選べば、スムーズにデータ連携ができるのか?」という視点について紹介します。

ポイントは「連携実績」と「運用しやすさ」です。MAツールの選定で大切なのは連携機能と運用しやすさ

MAツールの連携機能が充実していないと、うまく使いこなせずに手作業やExcelでの共有方法に戻ってしまうこともあります。以下の3点を意識して、機能を活用できそうか確認しましょう。

  • APIなどの連携手段が用意されているか
  • 自社が使っている他ツールとの連携実績があるか
  • 非エンジニアでも連携を運用しやすいサポート体制があるか

MA・SFA一体型ツール「Kairos3」のご紹介

API連携によくあるリスクや課題を解消しやすいツールとして、MA+SFA一体型ツール「Kairos3」があります。

「Kairos3」はMASFA両方の機能を兼ね備えているため、データ連携設定なしでマーケティングと営業が連携して活用可能です。すでに他のMAやSFAを活用している場合、MAだけ、SFAだけの単独利用もできます。

Kairos3の連携に強いポイント
・Salesforce、Zoom、Sansan、kintoneなどの主要ツールとのAPI連携に対応
・ノーコード連携ツール「Yoom」の活用により、300種類以上のサービスと連携可能
・ツールを使いこなせるまで伴走するサポート体制で、連携設定や運用の内製化を支援
Kairos3と連携可能な主要ツールの図

たとえば、Zoomウェビナーと連携して参加者情報を自動取り込み、シナリオ配信リストに加える、Sansanと連携して展示会でスキャンした名刺から自動でナーチャリングを開始、など「すぐに施策に活かせる連携」が、Kairos3なら簡単に実現できます。

また、自社開発・運用でユーザーの声を取り入れ機能アップデートを繰り返しているので、お客さまの変化に合わせて成長し続けるツールでもあります。

こんな企業におすすめ
・MAとSFAを別々のツールで使っていて、情報が分断されている
・CSVのやりとりが多く、そろそろ限界を感じている
・担当者に開発スキルがなく、ノーコードで連携したい
・名刺管理やウェビナーなど、複数のツールを手間なく活用したい
・1人マーケターでツール活用ノウハウが少なく、サポートに伴走してほしい

MAツールは他ツールと連携してデータを同期することで、社内の情報共有をより高速化して業務効率を上げられます。

自社の業務にあった「続けられる仕組み」を、Kairos3で作りませんか?

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