セミナーの集客方法は?|効果があった集客の工夫もご紹介

この記事では、セミナーの集客方法と、私たちが試して実際に効果があったセミナー集客の取り組みをご紹介します。

これまで1年で2900名以上を集客してきた私たちマケフリ編集部が実践した取り組みから「お金をかけずに」「実際に効果があった」「真似しやすい」ものをまとめましたので、セミナーに集客したい担当者様のご参考になれば幸いです。

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この記事のもくじ

セミナーの集客方法

セミナーの集客方法で代表的なものをまとめました。

  • 自社ホームページにLPフォームを掲載する
  • 集客メールを送る
  • 外部集客サイトに掲載する
  • SNSで宣伝する
  • WEB広告、バナー広告を配信する
  • 営業担当からお客さまに紹介する

セミナー集客方法1:自社ホームページにLPやフォームを掲載する

自社のホームページに、セミナーのLP(ランディングページ)や、申し込みフォームを掲載しましょう。

集客につながるセミナーランディングページの作り方とは?
セミナーのランディングページの作り方や集客の工夫を「集客できるセミナーランディングページとは?非デザイナー向けかんたんな作り方」でまとめています。

セミナー集客方法2:集客メールを送る

集客メールは、自社のハウスリストにいるお客さまに送付する、セミナー集客を目的としたメールです。

セミナー集客メールでは、セミナーの魅力や要点を伝えましょう。集客メールの書き方は、「ウェビナー案内メールの書き方がわかる!テンプレート付き初めてガイド」でくわしくご紹介しています。あわせてごらんください。

セミナー集客方法3:外部集客サイトを使う

外部集客サイトはセミナー集客に特化したサイトです。

外部集客サイトを使えば、自社のハウスリスト外のお客さまを、お金をかけずに集客できます。1つのセミナー集客サイトでの私たちの月間集客数は、数名から多くて十数名くらいです。

セミナー集客方法4:SNSで宣伝する

セミナー集客におけるSNSの活用では、お金をかける方法とお金をかけない方法があります。

お金をかけない方法は、通常の投稿でセミナーを宣伝するものです。目にした人がすぐに申し込みできるよう、投稿にはLPのリンクを貼るようにしましょう。

お金をかける方法は、有料の広告を打つものがあります。Twitterならプロモーションツイート、instagramなら広告投稿が該当します。

セミナー集客方法5:WEB広告、バナー広告を配信する

WEB広告やバナー広告もセミナーの集客方法の一つです。私たちの記事マケフリでは、主に記事のサイド、記事の末尾にセミナーのバナーを掲載し、セミナー集客を図っています。

セミナー集客方法6:営業担当からお客さまに紹介する

営業担当者がお客さまにセミナーを紹介するのも、集客の手段です。営業担当者に電話や商談などで、セミナーを話題に出してもらいましょう。

次の章からは、私たちが実際に試して集客を上げた工夫を7つ紹介します。

セミナー集客を上げる方法1:タイトルの改善

セミナータイトルは、もっとも重要な集客メッセージです。どの経路でお申し込みをした参加者も、タイトルは目にします。

タイトルを改善すれば、メールSNSセミナー集客サイトなど、あらゆる経路からのお申し込みが増えます。

集客できるセミナータイトルの条件

集客できるセミナータイトルとは、一目で「そのセミナーがどんな課題を解決するのかがわかる」タイトルです。タイトルを目にした方が「このセミナーには自分が求めている内容がありそうだ」と予感できるものがよいでしょう。

たとえば、次の2つはどちらも私たちが開催しているセミナーのタイトルです。どちらがより集客できるタイトルでしょうか。

より集客できたタイトルは「2」でした。

もともと私たちは、「自社開催セミナーのレシピセミナー」というセミナーを開催しており、集客に苦戦していました。「レシピ」というフレーズは一見キャッチーですが、セミナーで解決できる課題がイメージできません。

そこで私たちはタイトルを「集客できる。商談につながる。自社セミナーの作り方講座」に変更しました。その結果、他の集客施策は一切変えていないにもかかわらず、集客数が2.2倍にまで増加したのです。

集客数が増えた要因は、「タイトルからそのセミナーが解決する課題がわかりやすくなったから」だと考えています。

セミナー参加者は、自身が抱えている課題を解決する手段としてセミナーに参加します。「セミナーがどのような課題を解決してくれるのか」は、当然参加者のもっとも関心のある内容です。

集客できるセミナーのタイトルの作り方
集客できるウェビナータイトルの作り方|3ステップでご紹介」では、この章でご紹介したタイトルの作り方に加えて、セミナータイトルの3つの工夫もご紹介しています。あわせてごらんください。

セミナー集客を上げる方法2:開催日時の見直し

セミナーの開催日時は、集客しやすい日時を選びましょう。調査データと、これまでのセミナー開催経験より、セミナーに集客しやすい日時は「火曜と水曜、木曜の10〜11時台、13〜15時台」だとわかりました。

私たちはセミナーの開始時間を、火曜と水曜、木曜の「10時30分」か「11時」もしくは「14時」にしています。

セミナーに集客しやすい日時のデータ

ご参考までに、セミナーのスケジュールにまつわる2つの調査データをご紹介します。それぞれ、参加率が高い「曜日」と「時間帯」を示したデータです。

2つの調査データをまとめると、「セミナーは火曜と水曜、木曜の10〜11時台が集客しやすい」といえます。

集客できるセミナー開催日時を知るため、当社で取り組んだこと

先ほどご紹介したデータからは、「火曜と水曜、木曜の10〜11時台が集客しやすい」という結論を導き出せます。しかし、みなさんのセミナーのターゲットがかならず「火曜と水曜、木曜の10〜11時台に参加しやすい」とはいい切れません。

調査データはあくまでも参考程度と捉え、自社に最適なセミナー開催日時を検証する姿勢が大切です。

私たちが300回以上セミナーを開催してきた経験では、調査データと異なる結果も出ています。

開催日時による集客数は、セミナー参加者が日々の業務の一環として参加するのか、業務時間外に自分のスキルを高めるために参加するのかによっても異なります。

以下は私たちの失敗談です。

私たちのセミナーは、勤務時間中の受講を想定しています。試しに、あるセミナーを平日の19時から、つまり業務時間外に開催してみたところ、お申し込み者数は0人でした。

ターゲットが参加しづらい日時でセミナーを開催すると、まったく集客できないこともあり得ます。調査データはあくまでも参考程度と捉え、自社に最適なセミナー開催日時を検証しましょう。

セミナーにまつわる調査結果をまとめました
ウェビナーの調査結果まとめ|平均出席率や出席者の多い曜日をデータでご紹介します」では、この章でご紹介した2つ以外の調査結果もご紹介しています。セミナーについて参考になるデータが盛り沢山ですので、ぜひごらんください。

セミナー集客を上げる方法3:集客メールの改善

セミナー集客メールは、お金をかけずにセミナーに集客できる、最適な手段です。

ただし、やみくもにセミナー集客メールを送付しても、集客にはつながりません。メールを受け取ったお客さまがセミナーに申し込みいただくためには、セミナー集客メールの工夫が肝になります。

セミナー集客メールは最適な集客手段

調査によると、もっとも多いセミナー集客経路はメールです。

メールを配信できる対象は、過去に自社となんらかの接点を持った方に限られます。そして過去に接点を持った方は、自社に対してなんらかの興味関心を抱いている可能性が高いと考えられます。つまり、比較的集客に結びつきやすい手段がメールなのです。

私たちも、セミナー集客の多くをメールで賄っています。

集客メールの2つのポイント

セミナー集客メールのポイントは2つです。以下2つのポイントを意識するようになってから、1通のメールからのお申し込み者数が2〜3倍に増えました。

  1. ファーストビューにセミナー申し込みページへのリンクを入れること
  2. ファーストビューでセミナーの価値をお伝えすること

ファーストビューとは、メールを開いてはじめに表示される画面の範囲のことです。メールを開封した読者は、ファーストビューを見てそのメールを読むかどうかを決めます。ファーストビューしか見ない読者もいらっしゃるでしょう。

したがって、セミナー申し込みページへのリンクはかならずファーストビューに入るように設置します。

しかし、ただリンクを設置しただけではクリックしていただけません。そこで、ファーストビュー内では、リンクをクリックしたくなる内容、つまりセミナーの価値をお伝えする情報も必要になります。

【文例公開】改善前と改善後のセミナー集客メール

ここでは、実際に私たちがお送りした集客メールの文例をご紹介します。

従来の集客メールでは、セミナーについて軽く触れる程度でしたが、リンクの前後でセミナーの価値を丁寧にお伝えするように心がけてからは、メールからの集客数が2〜3倍に増加しました。

改善後の集客メールで私たちが意識した点もあわせてご紹介します。

セミナー集客メールでは、ファーストビューにセミナーのリンクを設置し、同時にセミナーの価値をお伝えすることが大切です。

セミナー集客メールの「書き方」や「開封率を上げる方法」についてもっとくわしく
集客につながるメールの書き方は、「ウェビナー案内メールの書き方がわかる!テンプレート付き初めてガイド」の記事にてくわしくご紹介しております。
集客メールを開封していただくための工夫は「メルマガ開封率の平均は?|業界別で見る数値と開封率を上げる工夫」にてまとめています。こちらもあわせてごらんください。

セミナー集客を上げる方法4:掲載する集客サイトの見直し

セミナーの集客数が増えるよう、掲載するセミナー集客サイトを見直してもよいでしょう。

セミナー集客サイトには、大きく分けて2種類あります。

  1. さまざまなジャンルのイベントが掲載されているセミナー集客サイト
  2. 特定のジャンルに特化したセミナー集客サイト

私たちの場合、「2」の特定のジャンルに特化したセミナー集客サイトの方が、多く集客できています。

私たちのセミナーのテーマは、「メールマーケティング」「オウンドメディア」「セミナー」など、マーケティング系のジャンルに属しています。そのため、マーケティング系のイベントに特化したセミナー集客サイトの方が集客できるのです。みなさまも、開催予定のセミナーのジャンルに特化したセミナー集客サイトから利用を検討してみてください。

参考:当社がこれまで利用してきたセミナー集客サイト

当社がこれまでに利用してきたセミナー集客サイトのうち、さまざまなジャンルのイベントが掲載されているセミナー集客サイトは下記のとおりです。

マーケティングやテクノロジー、ビジネス領域に特化したサイトは以下のとおりです。

「Web担当者フォーラム」と「Genesis マーケの強化書」は、厳密にはセミナー集客サイトではありません。彼らのコンテンツの1つである「今月のセミナー情報ピックアップ」に毎月取り上げていただいています。

セミナー集客を上げる方法5:受付期日を開催ギリギリにする

セミナーの受付期日は、開催ギリギリに設定するのをおすすめします。セミナー開催の直前にお申し込みを決める方がいらっしゃるからです。

以前の私たちは、セミナーの受付期日を開催の前日としていました。「セミナー当日に申し込みをする方はいないのではないか」と考えていたためです。

しかし、セミナーの開催当日の40分前まで申し込みを受け付ける運用に変更した結果、ほとんどのセミナーで、当日お申し込みする方がいらっしゃることがわかりました。その結果、当日に申し込むお客さまを取りこぼすことなく集客できるようになり、集客を増やすことができたのです。

ただし、セミナーの受付期日は、「お客さま対応に支障のない範囲で」開催ギリギリに設定しましょう。受付期日を延長することでお客さま対応が遅れてしまっては、本末転倒だからです。

ツールの導入で、セミナー業務の漏れをなくそう
「セミナーの受付期日をギリギリにすると、お客さまへの対応が漏れたり、業務が煩雑になったりするのでは」と懸念されるかもしれません。私たちはマーケティングオートメーションを使うことで作業ミスの発生可能性を減らし、業務の手間を省いています。マーケティングオートメーションを使えば、「特定の条件の人に対し」指定時刻にセミナー概要のメールが送付できます。たとえば、複数回開催するセミナーの「特定の日の参加者」に限定したメールを送ることができます。

セミナー集客を上げる方法6:定期開催でトータルの集客数を上げる

私たちは、1開催あたりのセミナー集客数は数名程度で構わないと考えています。1開催あたりのセミナー集客数は数名程度でも、セミナーの開催頻度を上げればトータルの集客数は多くなるからです。

とはいえ、新たにセミナーを企画したり、運営したりするのは容易ではありません。

そこでおすすめなのが「おなじ内容のセミナーの定期開催」です。たとえば、単発で月に1回新規のセミナーを開催するより、毎週同じセミナーを開催した方が結果として集客数は多くなります。

私たちは現在、4種類のセミナーを毎週開催、3種類のセミナーをオンデマンド配信しております。その結果、1年間で2900名以上を集客できています。

定期開催を効率化するための工夫

定期開催を効率化するための工夫はセミナーの録画配信です。実際に講師が登壇する1回目のセミナーを録画しておき、2回目の開催以降は1回目のセミナーで録画した映像を配信します。

録画配信では講師が登壇する必要がなくなるため、運営にかかる時間を大幅に削減できます。

録画配信セミナーの具体的な方法や、録画配信でも満足度を上げるコツは、別記事「ウェビナーをかんたんに録画配信する手順と、思わぬ落とし穴」の記事でくわしくご紹介しています。

セミナー集客を上げる方法7:社内へのセミナーの周知

営業チームやサポートチームなど、お客さまと関わる機会のある別部署のメンバーにセミナーを周知してもらうのもおすすめです。

「お客さまに個別にセミナーを紹介する」行為は、実は別部署の担当者にとってハードルが高い行為です。セミナーがお客さまにご満足いただけなかった場合、紹介した担当者自身の評価も下がってしまう可能性があるからです。自身の評価が下がるリスクがある以上、お客さまへのセミナーの紹介は慎重にならざるを得ません。

そこで、ただ「お客さまにセミナーの紹介をお願いします」と依頼するだけでなく、別部署のメンバーがお客さまに紹介したくなるような取り組みが必要になります。

紹介を生むための取り組み1:内容の共有

開催予定のセミナーがどのような内容なのかがわからなければ、別部署のメンバーは大切なお客さまに紹介できません。

私たちは、セミナーの資料や過去の映像を、社員全員が閲覧できる状態にしています。また、セミナーコンテンツの作成段階から営業やサポートにアドバイスをもらったりしています。別部署のメンバーに、セミナーのリハーサルに同席してもらうことも有効でしょう。

紹介を生むための取り組み2:結果の共有

お客さまに紹介する立場なら、セミナーの評判は気になるところです。具体的には、セミナーアンケートの満足度です。過去の参加者から高い満足度をいただいているとわかれば、お客さまに紹介しやすくなります。

私たちは、各セミナーのアンケート結果を社内の全員が閲覧できる状態にしています。特に嬉しいお声をいただいたときは社内のコニュニケーションツールで共有することもあります。

セミナーのアンケートは事後フォローの出発点に
セミナーアンケートの役割は、満足度を集計するだけではありません。セミナー後は、アンケートの回答内容を元に、商談につなげるためのフォローを実施します。「商談が増える!ウェビナーのフォローアップ方法|参加者・欠席者へのフォローメール例文付き」では、顧客化につながるフォローの仕方を具体的にご紹介しています。あわせてごらんください。
当社のセミナー運営の流れをまるっと知りたい方は
Zoomウェビナー運営マニュアル|準備からフォローまでをわかりやすく解説」では、私たちのセミナー実施前〜セミナー終了までの流れをご紹介しています。少人数で効率よくセミナー運営をしたい方は、ぜひごらんください。

※この記事は、2023年3月16日に更新しました。

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