録画配信型のウェビナーには罠がたくさん?失敗しない手順と注意点をご紹介

この記事では、あらかじめ録画した動画を配信する形式のウェビナー、「録画配信ウェビナー」についてお話しします。「録画配信型ウェビナー」をZoomで実施する手順と注意点をご紹介します。

ライブ配信と同じようにウェビナーを録画配信する試みは、実は失敗の種です。ウェビナーの録画配信には、ライブ配信とは異なる注意点が多くあるためです。

私たちも、何度か失敗を繰り返したのちに、この記事でご紹介する録画配信の方法を確立しました。

この記事になぞって実施すれば、失敗することなく、快適に、ウェビナーを録画配信できます。

ウェビナーを録画配信するためのZoomの設定

前提として、Zoomでウェビナーを録画配信するには、Zoomの「ウェビナーオプション」の利用をおすすめします。「ウェビナーオプション」には、受講者の認証が不要になるなど、不特定多数の参加を想定した機能が多数搭載されています。

その上で、ウェビナールームの設定では、ホストとパネリストのビデオをオフにしましょう。

ビデオがオンの設定でウェビナールームを立ち上げると、録画配信運営者のビデオのウィンドウが録画配信用の動画の外側に常に表示され、肝心のウェビナー資料が小さく表示されてしまうためです。

ホストとパネリストのビデオは、以下の手順でオフに設定できます。

  1. Zoomにログインし、「ウェビナー」を選択
  2. 「ウェビナーをスケジュールする」を選択
  3. ビデオ項目のホストとパネリストを「オフ」に
Zoomのウェビナーオプションのおすすめの設定
当社は、Zoomのウェビナーオプションで150回以上のウェビナーを実施しました。「Zoom「ウェビナーオプション」の、おすすめ設定を公開します」では、私たちがウェビナー運営で試行錯誤しながら知り得た、Zoomのおすすめ設定をご紹介しています。ウェビナーオプションを使っていないご担当者さまは、「Zoomプロアカウントでウェビナーを実施する設定まとめ(ウェビナーオプションなし)」をご確認ください。

ウェビナーをZoomで録画配信する2つの手順

この章では、ウェビナーをZoomで録画配信する手順をご紹介します。

手順1:ウェビナー配信用の動画を用意する

ウェビナー配信用の動画を用意する方法は、下記の3つです。

  1. Zoomでライブ配信しているウェビナーを録画する
  2. ウェビナー用に動画を撮影する
  3. 他の用途で使用した動画を再利用する

現在も通常のウェビナーをZoomで実施予定の場合、ある回のウェビナーをZoomで録画するのがもっとも手軽です。Zoomでの録画は、下記の手順でかんたんに実施できます。

  1. ウェビナールームの画面下部にある「レコーディング」をクリックする
  2. 「このコンピューターにレコーディンング」もしくは「クラウドにレコーディング」を選択する。

配信用の動画を収録する際は、動画を長く使いまわせるように、

  • 収録時の日付や時間
  • 「ここ最近では…」「今日は雨が降っていますね」などの収録時の状況

などの表現を避けましょう。

加えて、Zoomでライブ配信しているウェビナーを録画する場合、講師は受講者からのチャットやQ&Aに反応しないように気をつけましょう。

手順2:Zoomを使って用意した動画を画面共有する

動画の共有は、Zoomのアップデート(バージョン5.5.0)により、動画再生ソフトを使用せず、Zoomから直接共有できるようになりました。

そのため運営担当者は、手順1で録画した動画を動画再生ソフトで再生してから画面共有をする必要はありません。

Zoomで画面共有をする際、ウェビナー運営担当者は、通信速度上り下りともに1.5Mbps以上あるのかを確認しましょう。

画面共有時は、「コンピューターの音声を共有」に必ずチェックを入れます。このチェックを忘れると、動画の音声がウェビナー視聴者に聞こえません。

「全画面ビデオクリップ用に最適化」のチェックは外します。

ウェビナーの録画配信(収録配信型ウェビナー)を詳しく知りたいなら
当社では、ウェビナーの録画配信のことを、収録配信型ウェビナーと呼んでいます。「ウェビナー運営を楽にする、収録配信型ウェビナーとは」では、収録配信型ウェビナーのメリットやデメリット、受講者満足度を維持する秘訣をご紹介しています。あわせてごらんください。

Zoomでウェビナーを快適に録画配信するための2つの注意点

私たちは、Zoomでウェビナーを快適に録画配信するために試行錯誤してきました。この章では、実際に当社が実践している注意点をご紹介します。

注意点1:「全画面ビデオクリップ用に最適化する」のチェックを外す

録画した動画の動きが少ない場合は、「全画面ビデオクリップ用に最適化する」のチェックを外すことをおすすめします。

「全画面ビデオクリップ用に最適化する」にチェックを入れると、共有する動画の解像度が下がってしまうためです。全画面ビデオクリップ用に最適化されると、動画が滑らかに動きます。しかし、最適化機能を使うと、動画を滑らかに見せるために、解像度が犠牲になってしまいます。

ウェビナー用に録画する動画は、スライド資料メインの、動きの少ない動画が多いはずです。ウェビナー参加者に快適なウェビナーを体験してもらうために、Zoomでの共有時は「全画面ビデオクリップ用に最適化する」のチェックを外しましょう。

Zoomでの動画共有を初めたばかりの時、私たちは「全画面ビデオクリップ用に最適化する」にチェックを入れて、ウェビナーを行っていました。

ウェビナー終了後のアンケートでは、「画質が悪くて残念だった。」とご意見を頂いてしまうこともありました。「全画面ビデオクリップ用に最適化する」のチェックを外してからは、画質に関するコメントは頂いていません。

注意点2:お客さま対応はチャットで実施する

録画配信のウェビナーでは、動画内の講師は受講者からの質問に対応できません。お客さまからの問い合わせや質問には、運営担当者がチャットで対応しましょう。

お問い合わせをいただくたびに、1から返信を用意するのは大変です。よくある問い合わせへの対応は、「ウェビナー運営でよくあるお問い合わせと、コピペで使えるテンプレートをご紹介」にまとめてあります。あわせてごらんください。以下2つは、みなさまのウェビナーでもいただく可能性が高いお問い合わせへの、私たちの対応例です。

お名前がわからない参加者への対応
本日はセミナーご参加ありがとうございます。ご本人さま確認のため、恐れ入りますが、お名前と会社名を教えていただいてもよろしいでしょうか。
音声が聞き取りづらい・聞こえないお問い合わせへの対応
当セミナーは、セミナー事務局も常時音声聞き取りテストを行なっております。トラブルが発生した場合、事務局員から皆さまにアナウンスいたします。アナウンスがなかった場合、お客様の受信環境に起因している可能性が高いと思われます。音声トラブルの原因は、以下が考えられますので、ご確認ください。

  • 貴社のセキュリティ
  • イヤフォンの接続
  • 音量設定
  • wi-fiの通信速度の問題
  • お使いのブラウザ・デバイスの設定

上記のようなお問い合わせだけでなく、「ウェビナーの内容やサービスにまつわるご質問」にも、運営担当者がチャットで対応しています。これらのご質問は想定が難しいですが、私たちは過去にいただいた質問と回答をスプレッドシートにまとめ、同様の質問には即座に返答できる体制を整えています。

ウェビナー運営担当者が知っておきたいお問い合わせテンプレート
ウェビナー運営担当者は、ウェビナー開催中のチャットだけでなく、事前事後のメールにも対応しなければなりません。無料配布eBook「ウェビナー運営者のためのメールテンプレート集」では、運営担当者が知っておきたい頻出お問い合わせと、対応例のテンプレートをまとめています。ぜひお手元にダウンロードして、余裕のあるウェビナー運営にお役立てください。

注意点3:動画の本編開始タイミングとウェビナー開始時間を合わせる

録画配信型ウェビナーでは、録画した動画で講師が話し出すタイミングを把握しておかなければいけません。

なぜなら、ウェビナー運営担当者は、ウェビナー開始時刻から動画の本編開始までの時間を逆算して、動画を再生しなければならないからです。

講師が話し出すタイミングとウェビナー開始時刻がずれると、ウェビナー参加者は「開始時刻が守られなかった」と不信感を覚える可能性があります。

違和感のないウェビナーをお届けするため、私たちは、ウェビナー運営マニュアルに、録画したセミナーの「動画を再生してから講師が話し始めるまでの時間」を記載しています。

動画再生でのミスを減らすために、私たちは、ウェビナー運営マニュアルをウェビナー開始前に必ず確認してから動画を再生しています。

ウェビナーを定期開催し、毎回開始時刻が同じ場合は、マニュアルに「12:50動画再生スタート」など具体的な時間の記載をおすすめします。

商談に繋がるセミナーの作り方や、ウェビナー運営が1から学ベる無料セミナー

マケフリ編集部では、「商談に繋がる 自社セミナーの作り方講座」を無料で定期開催しています。本セミナーは、ウェブで受講できるため、会場に足を運ぶ手間もかかりません。

  • セミナーの種類と目的を学び、自社に合ったセミナーを知る
  • 集客できるセミナーの傾向をデータでご紹介
  • 商談につながる「事後フォロー」の方法

セミナーでは、上記の内容をご紹介しています。セミナーの企画や運営にお悩みの担当者さまは、ぜひご参加ください。
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