ウェビナー人気講師が語る「台本はいらない」。未経験からの登壇体験談をインタビュー

  • 「はじめてウェビナーの登壇を任されたが、どのように準備したらいいかわからない」
  • 「何かトラブルが起こらないか、わかりやすくプレゼンできるのか不安だ」

とお悩みのウェビナー担当者さまは多いのではないでしょうか。

この記事では、「登壇未経験で」「いきなり」ウェビナー講師に任命され、今では人気講師となったマケフリセミナーの鈴木さんに、初登壇までのポイントをインタビューしました。

具体的には、

  • 登壇までに実施した準備や工夫
  • 登壇が決まってから終えるまでの心境
  • 登壇に関するリアルな失敗談や対処法

などを、インタビュー形式でご紹介します。

はじめてのウェビナー登壇を控えるみなさまの指標になる記事に仕上がっていますので、ぜひご一読ください。

ウェビナー登壇経験なし、入社3か月で講師デビュー

━━━はじめて登壇したのは、いつごろだったのですか?

入社して3か月経った、2020年3月頃に登壇が決まりました。「これまでマケフリ編集部で開催していた会場でのセミナーをウェビナーにしよう」と決まり、登壇を任されることになったんです。

━━━当社に入社する前に、セミナー講師の経験はあったんですか?

ありませんでした。前職では人前で話す業務はなかったです。学生時代には、生徒会や部活のリーダーとして、他のメンバーに目標などを共有する機会はありました。とは言っても、皆よく知っているメンバーでしたし、せいぜい10分スピーチのようなものでした。

━━━もともと、人前で話すのは得意なんですか?

そんなことはないです!学生時代に人前で話した経験と、ウェビナー登壇とでは、話す内容の難しさや、プレッシャーなどが全然違いました。私はもともと、人前で話すと緊張するタイプで…。ウェビナーの登壇が決まったときは、不安しかありませんでした。

━━━人前で話すのが得意だから任された、というわけではなかったのですね。どうして鈴木さんが抜擢されたのでしょう?

当時は、新しいセミナーをどんどん立ち上げている時期で、講師が不足していたんです。私が登壇することになったウェビナーは、「事例から学ぶ メールマーケティングの成功法則セミナー」という、メールマーケティングをテーマとしたウェビナーでした。私は入社以来、メルマガの執筆やマケフリのメールマーケティングカテゴリの記事をリライトしていたものの、まだ自信を持って話せるほどのレベルにはなっていなかったので、登壇の話が来たときは正直迷いました。私にとっては大きなチャレンジでしたが、先輩たちに背中を押されて、「やってみよう」と心が決まりました。

ちょっと恥ずかしいけど、思い切ってレビューをもらうことが大事

━━━登壇が決まってからは、どのように準備しましたか?

まずは、ウェビナーで話す内容を理解することに努めました。ウェビナーの流れと、各スライドで伝えたいことを改めて見直し、勉強しました。

━━━ウェビナーのコンテンツ自体はあったんですね。

はい。私が登壇する前から、マケフリ編集部では「事例から学ぶ メールマーケティングの成功法則セミナー」を開催していました。既存のセミナーを引き継ぐかたちだったため、ウェビナーで使うスライドはすでに完成していました。ウェビナーのコンテンツは、過去のアンケートでもお客さまから「わかりやすい」と評判だったため、自信を持てました。「私だったらどう話すだろう?」という気持ちでスライドを見直し、理解しきれていない箇所があったら先輩たちに質問したり、マケフリの記事を読んだりして勉強しました。

━━━ウェビナーの内容を理解した後、プレゼンはどのように練習しましたか?

実は、自分1人でのプレゼン練習は、ほとんどしていません。初登壇まで時間がなかったので、初回から100点満点のプレゼンテーションを目指すのはやめました。ウェビナーに参加するお客さまは、上手なプレゼンではなく、学びのある内容を求めています。ウェビナーの内容をきちんと理解していれば、話すためのテクニックにこだわることは不要だと思ったからです。

━━━では、プレゼンの練習はまったくしなかったのですか?まさか、ぶっつけ本番とか…?

いえ、少しは話す練習もしました!

プレゼンの練習で一番ためになったのは、マケフリ編集部のメンバーからのレビューです。同じチームのメンバー3人にプレゼンを見てもらい、1章ごとに、話すスピードやトーン、内容の正しさをチェックしてもらいました。

━━━メンバーからのレビューって、正直恥ずかしくないですか…?

マケフリ編集部のメンバーからレビューをもらうのは、正直恥ずかしかったです(笑)今でも、お客さまにプレゼンするより、社内に向けてプレゼンする方が緊張します…。ですが、客観的なアドバイスがあれば、自分では気づけないクセに気づけます。たとえば、「もう少し話し方に抑揚をつけた方がいい」などです。自分の話し方が聞きやすいかどうかは、自分1人の練習では判断できなかったと思います。

恥ずかしさを乗り越えて、レビューをもらうことをおすすめします!

プレゼンに不安があるなら
「うまく話すための練習は最小限にとどめた」と話す鈴木さんですが、チームのレビューを参考に、プレゼンのポイントをつかんでいきました。マケフリ編集部の講師陣がプレゼン練習時に大切にしている観点を「プレゼン練習法まとめ | プレゼンを成功に導く3つの練習方法と7つのチェックリスト」にまとめました。これからプレゼンの練習をするみなさまは、ぜひご参考ください。

不安はツールのトラブル。完璧でなくてもできる限りの準備を

━━━初登壇前、不安だったことはありますか?

うまくプレゼンができるかという不安より、ウェビナーツールの使い方に不安がありました。

私は機械やツールの操作などが得意なタイプではなくて…。ウェビナー中に操作方法をミスしてしまわないかなど、無事にウェビナーを終えられるかどうかがとにかく不安でした。

━━━どのように対策をして不安を軽減したんですか?

ひたすらリハーサルです。マケフリ編集部では、ウェビナー前後やウェビナー中にサポート業務を担当する運営スタッフがいます。運営スタッフにサポートしてもらいながら、満足のいくまでリハーサルを重ねました。

リハーサルでは、ウェビナーの開始や画面共有、お客さまからのチャット対応などの、基本的な操作方法を覚えました。

あとは、ウェビナー中に自分が使う予定のない機能も把握しました。もしもウェビナー中に予期せぬ場所をクリックしてしまい、見たことのない画面が表示されたら、絶対にパニックになると思ったので…。

━━━トラブルが起きたときは、どのように対処していますか?

はじめのうちは、トラブルを探すくらいの気持ちで臨みました。事前に準備や確認はしますが、どれだけ入念に準備をしても完璧にトラブルを防ぐことはできません。トラブルが起きてしまったら、対策を立てて次の登壇に活かそうと、前向きに捉えるようにしました。

Zoomでウェビナーを開催するときのおすすめ設定をご紹介します
ウェビナーツールへの不安をなくすことは、ウェビナーに登壇するうえでの重要な準備の1つです。Zoomでウェビナーを実施する際のおすすめ設定に関しては、「Zoomでウェビナーを実施する際の、おすすめ設定を公開します」でご紹介しています。あわせてごらんください。

実際にあった、ウェビナー中の失敗談

━━━実際に、失敗してしまったことはありますか?

それはもう、いろいろあります(笑)

失敗談1:お客さまへの対応遅れが気になって、プレゼンに集中できず。

ウェビナー直前、お客さまからお問い合わせが来ましたが、時間が経っても運営スタッフの対応が確認できなかったんです。私はプレゼンをしながら、運営スタッフがお問い合わせに気が付いていないのか、お客さまへの対応方法に迷っているのかなど、対応が遅れている原因をあれこれ考えてしまいました。お客さまを待たせてしまっていたので、「早く対応しなくては」と焦りを感じ、プレゼンに集中できませんでした。

━━━焦りが想像できます…。お客さまからのお問い合わせには、どのように対応していますか?

ウェビナー後、お客さまからのお問い合わせ対応を運営スタッフと改めて確認しました。毎週登壇する中で、対応方法を迷ったお問い合わせが来るたびに、マケフリセミナーの運営スタッフやマケフリ編集部のメンバーと一緒に対策を考えるようにしました。

たとえば、登壇初期に多かったのは、「Zoomの入室方法がわからない」というお問い合わせでした。入室方法をご説明するメールテンプレートを作成したり、のちにマケフリの記事として執筆したりしました。お客さまへの対応方法は、ウェビナー開催のマニュアルにまとめているので、運営スタッフはマニュアルの文章をコピペすればお問い合わせ対応ができる体制になっています。

ウェビナー中は、運営スタッフがチャットに気付けるよう、登壇者である私も、「今お客さまからお問い合わせをいただいていますね」と、アナウンスすることにしました。

Zoomの参加方法を網羅しました
鈴木さんのお話にあったZoomの入室方法については「Zoomミーティングに参加する手順をどこよりもわかりやすく解説しました」で解説しています。私たちは、ウェビナーにお申し込みしてくださった方に「Zoomの入室方法が不安でしたら、こちらの記事をご覧ください」とご案内しています。この記事のおかげで、「入室方法がわからない」というお問い合わせが減りました。みなさまもご自由にご活用ください。

失敗談2:話す内容を忘れてしまい、頭が真っ白に。

ウェビナー登壇中にとても緊張していて、次に何を話すのか忘れてしまいました。スライドの流れも一瞬わからなくなり、とても焦りました。

━━━考えただけで恐ろしいですね。どのように対策したのですか?

Evernoteというメモアプリを使い、プレゼンのメモを作りました。Evernoteには、各スライドのはじめと終わりに話す内容のキーワード、忘れがちなアニメーションの箇所、自分がつまずきがちな箇所をメモしています。登壇中も自分のiPadでメモを表示させ、言葉に詰まったときのために準備しています。1登壇ごとにメモを書き足していき、いざ頭が真っ白になっても、メモを見れば落ち着いてリカバリーできるようになりました。

以下、鈴木さんが実際に用意していたメモ

オンラインのプレゼンのコツを知りたいなら
オンラインのプレゼンの際に気をつけるべきポイントに関しては、「オンラインのプレゼンは対面のプレゼンとここが違う|資料作成や発表、環境の整え方をご紹介」にまとめています。これからウェビナーでプレゼンをするみなさまは、ぜひごらんください。

━━━プレゼンの台本は作っていないんですか?

作っていません。台本を作るには膨大な時間がかかります。それに、台本通りに話せないと「間違えた」と焦ってしまい、プレゼンがどこまで進んだか、とっさに目で追えないんです。改善すべきポイントを見つけたときにも、メモ形式であれば追記や修正がしやすいので、台本を作ることはおすすめしません。

台本を作りたくなる気持ちも理解できます。やっぱり人前で話すことに自信がないと、台本を作りたくなっちゃいますよね…。ですが、ウェビナー内容を理解していれば、自信を持って話せるようになるので、台本は不要です。

━━━数々の失敗を乗り越えて、今のウェビナーがあるのですね。失敗してしまったときに大切なことは何だと思いますか?

失敗やトラブルを隠そうとしないことと、失敗を振り返って次回に活かすことだと思います。

失敗したとき、自分が慌てていることを参加者に隠そうとするとなおさら焦ってしまうんですよね。たとえば、話す内容を忘れてしまったときは、「今、お話しする内容を見失っております。少々お待ちください」と、正直に参加者にお伝えするのが大切です。そこで「内容を忘れるなんてけしからん」とお思いになる参加者さまはいらっしゃらないと思います。

また、同じ失敗を二度起こさないように、マケフリ編集部のメンバーと共に失敗の原因を振り返り、対策を考えています。初登壇からは毎週のように登壇してきたので、どの失敗も次のウェビナーに活かせています。

ウェビナーで起こりがちな失敗
マケフリ編集部が経験した、ウェビナー運営でのよくある失敗と対策を「ウェビナー運営でよくある失敗と対策とは?|「不安」のないウェビナー運営のために知っておきたいこと」にまとめました。ぜひご参考ください。

ウェビナー登壇を経験して変わったこと

━━━ウェビナーに登壇して、変わったことはありますか?

最初の頃にくらべると、気持ちに余裕が出てきました。伝えるべき内容を漏れなく話しながら、プラスαの情報もお伝えできるようになりました。最近では、ウェビナー中の状況に応じて、言い回しをアレンジしたり、注釈を入れたりしています。

プレゼン自体も、上達してきたと思います…!毎週登壇しているとそのぶん場数を踏めるので、特にプレゼンの練習をしなくても、自然とうまくなっていきました。ウェビナー後のアンケートで、お客さまからお褒めの言葉をいただくことも多くなりました。

━━━ウェビナーの登壇で、気をつけていることはありますか?

声のトーンや表情、身振り手振りには気をつけています。同じ内容を毎回話していると、どうしても単調になってしまうときがあります。プレゼン中はモニターで自分の顔を見ながら、表情などを確認しています。

━━━登壇を任されたときは不安だらけだったとのことですが、「登壇してよかった」と思いますか?

ウェビナーに登壇してよかったと思います!

登壇を任されたときは、入社してから日も浅く、セミナー経験もなかったので大きな不安がありました。しかし、実際に登壇してみると、参加者のみなさまからのアンケートでお褒めの言葉をいただけました。アンケートを見ると「登壇してよかった」と、特に思いますね。嬉しいアンケートはこっそり保存しておいて、いつでも見返せるようにしています。

これからウェビナーに登壇するみなさまへ

━━━かつての鈴木さんのように、これからウェビナー登壇にチャレンジするみなさまへ、メッセージをお願いします!

プレゼンのスキルがあることも大切ですが、参加者が求めているのは、話の上手なウェビナーではなく、学びのあるウェビナーです。ウェビナーのコンテンツに説得力があり、お客さまが持ち帰って実行できる内容を伝えられるかどうかが大切です。うまくプレゼンができるかな、と緊張しすぎることはありません。ウェビナーで話すべき内容をきちんと理解し、入念に準備すれば大丈夫です。みなさまのウェビナーが成功することを願っております!

今回インタビューした鈴木さんは、「事例から学ぶ メールマーケティングの成功法則セミナー」に登壇しています。メールマーケティングを体系的に学びたいご担当者さまや、鈴木さんのウェビナーを見てみたい方のご参加をお待ちしております。

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