Zoomウェビナーの配信環境の整え方|最低限揃えておきたい配信環境から覚えておきたいZoom設定まで解説

せっかくよいウェビナーコンテンツを作成したのに、配信環境の不備で失敗してしまうのはもったいないですよね。実際に私たちも配信環境への注意を怠ったため、ウェビナーの満足度がいつもより下がってしまった経験があります。

この記事では、250回以上のウェビナーを開催する私たちが、 Zoomウェビナーの最適な配信環境をご紹介します。

  • 最低限揃えておきたい配信環境が知りたい
  • 出来れば揃えておきたい配信環境が知りたい
  • 機材だけでなく、Zoomの設定も知りたい

といったお悩みを持つみなさまのお役に立てば幸いです。

Zoomのウェビナーで最低限揃えておきたい配信環境

この章では、Zoomのウェビナーで失敗しないために、最低限揃えておきたい配信環境をご紹介します。

マイク

ウェビナーで使用するマイクは、音質にこだわりがなければ、パソコンの内蔵マイクで十分です。最初は私たちもPCの内蔵マイクでウェビナーを配信していましたが、音質に関するクレームをいただいたことはありません。

さらに高音質を目指すのであれば、外付けマイクを購入しましょう。

ウェビナーに適したマイクを選ぶときは「接続方法」と「指向性」の2つを確認しましょう。

1つ目はマイクの接続方法です。マイクの接続方法には、有線と無線の2種類があります。ウェビナーの場合「有線マイク」がおすすめです。

自宅からウェビナーを配信するなら、無線マイクでも問題ありません。しかし、オフィスなどたくさんの電波が飛び交う場所で無線マイクを使うと、電波が干渉してノイズが入ったり、音声が途切れたりする可能性があります。

加えて無線マイクの場合、ウェビナー中に充電が切れてしまうことがあります。登壇前までにかならずマイクを充電するようにしましょう。

2つ目は、マイクの指向性です。

ウェビナーに登壇する場合、私たちは「指向性マイク」をおすすめします。指向性マイクは周囲の環境音を拾いにくいからです。

マイクの指向性とは
マイクには、指向性マイクと無指向性マイクの2種類があります。指向性マイクとは、単一方向の音のみを拾うマイクです。一方で無指向性マイクは360度集音します。

指向性マイクは登壇者の些細な音まで拾ってしまう点に注意しましょう。たとえば、指向性マイクは咳払いや水分補給時の音なども拾います。お客さまにとって不快な音が出るときは、マイクをミュートにするようにしましょう。

まとめると、ウェビナーでは「有線」かつ「指向性」のマイクがおすすめです。参考までに、私たちが使っているマイクをご紹介します。

ゼンハイザー SC 60 USB ML

カメラ

ウェビナーで使用するカメラは、パソコンの内蔵カメラで十分です。

スライドを大きく表示する講義形式のウェビナーの場合、登壇者の顔が小さく表示されるので、カメラの性能によって見え方に大きく差がありません。加えて、画質は通信環境によって大きく依存するので、最初からカメラに投資しなくてもいいと私たちは考えています。

高画質な映像を届けたい場合は、別途Webカメラを購入しましょう。カメラを選ぶときは「フレームレート」と「画角」の2つを確認します。

フレームレートは映像の滑らかさに影響します。プレゼン資料や講師の表情を高品質で届けるためには、フレームレートが15fpsぐらいのカメラを用意しましょう。

画角はビデオに収まる範囲を左右します。ウェビナーの場合、画角は75度から90度のものを用意しましょう。

参考までに、私たちの用意しているWebカメラをご紹介します。

eMeet C960 ウェブカメラ

通信環境

どれほどマイクやカメラにこだわっても、通信環境が悪ければ音質や画質は低下します。最悪の場合、接続が切れてしまうこともあるでしょう。快適な通信環境はウェビナーに欠かせません。

まずは、通信には2種類あることをおさえておきましょう。「上り(送信 / アップロード)」と「下り(受信 / ダウンロード)」です。ウェビナーの配信に求められる通信は「上り」です。

Zoom公式は、ウェビナー配信時の目安の上り速度を1.5Mbps以上としています。しかし私たちの経験上、1.5Mbpsは「最低限」ウェビナーが開催できる通信速度であり、映像や音声の品質は保証できません。肌感覚ですが、快適なウェビナー開催には「最低10Mbps以上」は必要だと感じています。

「Mbps」とは?
Mbps(メガ ビーピーエス)とは、1秒間に送受信可能なデータ量を示す単位です。bpsは「bits per second=ビット/秒」の略語です。たとえば「10Mbps」は、1秒間に10メガビットのデータを送受信できることを示します。

通信速度は、Googleで「Speedtest」と検索し「速度テストを実行」をクリックすれば調べられます。ウェビナー前に1度チェックしましょう。

通信速度と同じくらい大切な「Ping値」とは
Ping値(ピン値)とは、データの送受信にかかる応答速度です。Ping値が低ければ低いほど、データの送受信にかかる時間が少ない、つまり応答速度が速いことを意味します。肌感覚ですが、快適なウェビナー配信の目安は「Ping値50ms以下」です。Ping値は「レイテンシ」とも呼ばれます。

Zoomウェビナーで出来れば揃えておきたい配信環境

前の章で紹介した最低限の配信環境でも十分ウェビナーを配信できます。この章では、ウェビナー配信をより便利に、もしくは、よりお客さまによい印象を与えるために、出来れば揃えておきたい配信環境をご紹介します。

PCスタンド

PC内蔵カメラでウェビナーを配信する場合、PCスタンドを使ってカメラの位置を少し高くするだけで、カメラ映りが良くなります。

おすすめは「カメラの高さと顔の高さをなるべく同じにする」ことです。カメラの位置が低すぎるとプレゼンターを見上げる画角になってしまいますし、反対にカメラの位置が高すぎると、プレゼンターを見下ろす画角になります。どちらもあまり見栄えがよくありません。

参考までに、私たちが使っているPCスタンドをご紹介します。

MOFT Z

モニター

ウェビナー配信者は、モニターを最低1つは用意しておきましょう。モニターがあると、ウェビナー中、複数のウィンドウを表示できます。

たとえば、パワーポイントの資料を投影する場合、多くのウェビナー配信者は「発表者ツール」を使います。発表者ツールとは、次のスライドや、スライドで話す内容のメモなどを表示しておけるパワーポイントの機能です。

発表者ツールを見ながらウェビナー資料を投影する場合、モニターが必要です。

他にも、多くのチャットやQ&Aをいただくウェビナーなら、チャットやQ&Aを表示しておくモニターも用意すると、常に視聴者からのコメントを確認できます。

ウェビナー配信をサポートするZoom設定

Zoomには、ウェビナー配信をサポートしてくれる機能があります。この章では当社が使っているウェビナー配信時におすすめのZoom設定をご紹介します。なお、この章でご紹介する内容の中には、Zoomのウェビナーオプションを契約していないと使えない機能もありますので、ご注意下さい。

ウェビナーオプションを使ったウェビナーを開催するために
Zoomのウェビナーオプションの設定について詳しくは「Zoom「ウェビナーオプション」の、おすすめ設定を公開します」でご紹介しています。

映像の明るさを調節する

Zoomには、かんたんに映像の明るさを調節できる機能があります。この機能を使えば、日当たりがいい場所を探したり、照明を買ったりしなくても、プレゼンターの顔を明るく見せられます。

映像の明るさは、下記の手順で調節できます。

  1. 「ビデオの停止(開始)」ボタン内にある上三角をクリック
  2. 「ビデオ設定」を選択
  3. 「ビデオ」を選択
  4. マイビデオの「低照度に対して調整」を「手動」に変更
  5. バーで明るさを調節

バーチャル背景を使う

ウェビナー配信時、背景にふさわしいスペースを用意できないことがありますよね。そんなときはバーチャル背景を利用しましょう。

Zoomのバーチャル背景は、下記の手順で設定します。

  1. 「ビデオの停止(開始)」ボタン内にある上三角をクリック
  2. 「ビデオ設定」を選択
  3. 「背景とフィルター」クリック
  4. バーチャル背景の「+」のクリック
  5. 「画像を追加」を選択
  6. 該当の画像を選択

ただし、Zoomのバーチャル背景を使うには、一定以上のPCスペックが必要です。バーチャル背景の利用に必要なスペックは、Zoom公式ページ「バーチャル背景のシステム要件」からご確認いただけます。

もしご利用中のPCのスペックが基準に満たなかったとしても、別のアプリを使えばバーチャル背景を利用できます。私たちは「Snap Camera」というアプリを利用しています。

「Snap Camera」をインストールすると、アプリ内で背景画像やエフェクトを探せます。会議室やオフィスのような落ち着いた背景を使いたいなら、「Meeting room」と検索しましょう。

下記の手順で、Zoomの映像に「Snap Camera」のバーチャル背景を設定できます。

  1. 事前に、使いたいバーチャル背景を「Snap Camera」で選択
  2. Zoomの「ビデオの停止(開始)」ボタン内にある上三角をクリック
  3. 「カメラを選択」の中から「Snap Camera」を選択

スポットライト機能(ポインター機能)を使う

私たちはウェビナーに登壇するとき、Zoomのスポットライト機能(ポインター機能)を利用しています。スポットライト機能を使うとカーソルが赤く光るため、今どこの話をしているのかが視聴者に伝わりやすくなります。

Zoomのスポットライト機能は、下記の手順で有効にできます。

  1. 「コメントを付ける」を選択
  2. 「スポットライト」の中から「スポットライト」を選択

視聴者ビューを変更する

視聴者ビューとは、視聴者からの画面の見え方のことです。

視聴者ビューには大きく「標準」「左右表示:スピーカー」「左右表示:ギャラリー」「ホストのビューをフォロー」の4種類があります。

  1. 標準:映像をONにしている登壇者全員を資料の上側に表示
  2. 左右表示:スピーカー:スピーカーのみを資料の右側に表示
  3. 左右表示:ギャラリー:映像をONにしている登壇者全員を資料の右側に表示
  4. ホストのビューをフォロー:ホストと同じビューを視聴者に適用

視聴者ビューは、画面右上の「表示」ボタンから、ホストと共同ホストのみ変更できます。

Zoomのデフォルト設定は「スピーカー」です。1人でウェビナーを配信するときは「スピーカー」で問題ありません。たとえば資料を画面共有しながら複数の登壇者を映したい場合は、視聴者ビューを「左右表示:ギャラリー」に変更しましょう。

実践セッションを使う

ウェビナー開始直前、登壇者はZoom上で音声や映像の最終テストを行います。この場面は、あまり視聴者に見られたくないですよね。

そんなときは「実践セッション」機能を有効にしましょう。

実践セッション機能とは、かんたんに言うとウェビナーのリハーサルができる機能です。実践セッション機能を有効にすると、ウェビナールームを立ち上げたら、視聴者が参加できないセッション(練習セッション)が始まります。その間に音声や映像のテストをしましょう。練習セッションの間、参加者は待機室に送られます。

登壇者が開始ボタンを押すと、視聴者もウェビナーに参加できるようになります。

「ウェビナーをスケジュール」をクリックし、ウェビナールームを立ち上げる際に、「実践セッションを有効にする」にチェックすると、実践セッションを有効にできます。

Q&A機能や投票機能を使う

Q&Aや投票機能を使えば、お客さまとのコミュニケーションをより活発にできます。

「ウェビナーをスケジュール」をクリックしウェビナールームを立ち上げる際に、「質疑応答」にチェックを入れると、質疑応答(Q&A)を受け付けられます。

他にもウェビナー内で投票を使う場合、ウェビナールーム設定画面の「投票/アンケート」から追加しましょう。

投票機能はホストと共同ホストのみしか起動できません。登壇者と別に運営担当者が入る場合、権限の取り扱いに注意しましょう。