営業管理を行えるツールには、ExcelやSFAなどがあります。Excelであれば無料で営業管理を行えますが、同時編集できないことから業務効率が低下してしまいます。効率的に営業管理を行いたいのであればSFAがおすすめです。
本記事では、営業管理におすすめのサービス13選や、選び方もご紹介しますので、営業活動を効率化したいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
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この記事のもくじ
営業管理にはSFAの活用がおすすめ
SFA(Sales Force Automation)とは、営業活動を支援するツールで、営業支援ツールとも呼ばれています。
営業管理を行う方法には、SFA以外にも、Excelを活用した方法があります。大幅に費用を削減できるうえに、営業担当者は新たに操作方法を覚える必要のない点がExcel活用のメリットです。
ただしExcelは同時編集できないことから、営業担当者が編集している間、マネージャーは最新情報を確認できません。またデータが大きくなった場合には動作が重くなり、不便に感じることも増えるでしょう。営業管理を効率的に行いたい場合には、SFAを導入するのがおすすめです。
SFAの主な機能
SFAの主な機能は、以下の通りです。
CRM・MAとの違い
顧客情報や商談情報などを管理するツールには、SFA以外にも、CRMやMAがあります。CRM(Customer Relationship Management)は顧客情報を一元管理するツール、MA(Marketing Automation)はマーケティング業務の一部を自動化するツールです。
SFAとCRM、MAでは、対象とする顧客が異なります。SFAは取引中の顧客を対象としているのに対し、CRMでは既存顧客、MAでは見込み顧客が対象です。見込み顧客を獲得(リードジェネレーション)・育成(リードナーチャリング)したい場合にはMA、受注につなげたい場合にはSFA、既存顧客との関係を構築したい場合にはCRMを使います。
営業管理ツール(SFA)の選び方
営業管理ツールを選ぶ際のポイントは、以下の通りです。
- 継続して利用できる料金のものを選ぶ
- 既存システムと連携できるものを選ぶ
- 営業担当者にとって使いやすいものを選ぶ
- サポートが充実しているものを選ぶ
- 導入実績が豊富なものを選ぶ
十分に検討せずに導入しても、営業担当者が使いこなせず、業務の負担が増加する懸念があります。導入効果を得るためにも、ツールの社内浸透が必要です。スムーズに社内浸透するように、操作性やサポート体制、実績を事前に確認しておきましょう。
営業管理ツール(SFA)おすすめ13選
営業管理ツールであるSFAを13個ご紹介します。
※2024年2月2日時点の情報です。最新の情報は、各ツールの製品サイトをごらんください。
Kairos3 Sales
「Kairos3 Sales」は、マケフリを運営するカイロスマーケティング株式会社が提供しているツールです。案件管理や顧客管理、日報管理といった基本機能に加えて、ファイルストレージやAPIというオプション機能も備えています。
月額25,000円(税別)と始めやすい料金体系です。最初は基本機能からコンパクトに運用を始め、必要になってから途中でオプション機能を追加でき、シンプルな運用からハイレベルな運用までカバーできます。
https://www.kairosmarketing.net/sales
・料金体系
初期費用:100,000円
月額費用:25,000円〜(5ユーザーまで。追加分は1ユーザーあたり5,000円発生)
Mazrica Sales
「Mazrica Sales」は、株式会社マツリカが提供しているツールです。案件ごとの受注確度や契約予定日、契約金額などをAIが過去の情報から自動で算出します。リスク分析や類似案件のアドバイスを得られるため、受注率の向上を期待できる点が魅力です。
https://product-senses.mazrica.com/
・料金体系(グロースプラン)
月額費用:110,000円〜(10ユーザーまで。追加分は1人ユーザーあたり11,000円発生)
ネクストSFA
「ネクストSFA」は、株式会社ジオコードが提供しているツールです。SFA以外にも、MAとCRMの機能が備わっています。GoogleカレンダーとGmailと連携できるため、スケジュールやメール履歴を登録する手間を省ける点が魅力です。
使いやすさを追求したUI・UXであり、初めてSFAを利用する人でも安心して利用できます。
GENIEE SFA/CRM
「GENIEE SFA/CRM」は、株式会社ジーニーが提供しているツールです。6,300社以上の企業で導入されており、BtoB企業・BtoC企業ともに実績は豊富にあります。GmailやSlackなど連携できる外部サービスは8種類以上あります。
eセールスマネージャー Remix
「eセールスマネージャー Remix」は、ソフトブレーン株式会社が提供しているツールです。185業種以上で導入されており、5,500社を超える実績があります。サポート体制が充実している点が特徴で、サポートデスクと専任の活用アドバイザー、オンライン研修、活用支援Webサイトという4つのサポート体制でフォローアップが可能です。
中小企業向けに「eセールスマネージャーRemix MS」というツールもあります。
Knowledge Suite
「Knowledge Suite」は、ブルーテック株式会社が提供しているツールです。SFA以外に、グループウェアとCRMの機能が備わっています。不要な機能を非表示にできるため、どの機能を使えばよいのかわかりやすく、運用の早期定着を期待できるでしょう。
利用した分だけ支払う従量課金制で、利用者の少ない導入初期にはコストを抑えられる点も魅力です。
https://www.bluetec.co.jp/knowledgesuite/
・料金体系(SFAスタンダードプラン)
月額費用:50,000円〜(5GBまで。追加1GBあたり9,625円発生)
kintone
「kintone」は、サイボウズ株式会社が提供しているツールです。ノーコードで業務効率化アプリを作れる点が特徴です。案件管理や売上管理など必要な機能ごとにアプリを作成し、SFAとして活用できます。入力項目はドラッグ&ドロップで配置できるため、営業担当者にとって使いやすいアプリを作成できます。
HubSpot
「HubSpot」は、HubSpot社が提供しているツールです。HubSpot CRMにSales HubやMarketing Hubなどのサービスを組み合わせることで、営業管理に役立つ機能を利用できます。
JUST.SFA
「JUST.SFA」は、株式会社ジャストシステムが提供しているツールです。ノーコードで必要な機能を追加できる点が特徴で、スモールスタートでSFA運用を始められます。検討支援・伴走支援・定着支援など、フェーズごとに最適な支援を受けられます。
Sales Cloud
「Sales Cloud」は、Salesforce社が提供しているツールです。自動化機能が備わっており、営業担当者の業務負担を軽減できます。たとえば、設定したルールに基づき、ユーザーにタスクを割り当て、項目の更新を自動で行うことが可能です。
cyzen
「cyzen」は、レッドフォックス株式会社が提供しているツールです。
音声入力機能が付いており、外回りでも簡単に報告書を作成できます。また、顧客データが紐付けられたオリジナル地図を作成できる点も魅力で、各スポットに訪問履歴や写真、報告書などのデータを紐付ければ、現場で簡単に過去の履歴を確認できます。
Dynamics 365 Sales
「Dynamics 365 Sales」は、マイクロソフト社が提供する営業ツールです。AIによってCRMデータから状況に即したメールの作成や会議の概要を作成でき、日常のタスクを削減できるでしょう。予測とグラフを活用すれば、パイプラインを可視化できるため、精度の高い売上予測を実現します。
https://www.microsoft.com/ja-jp/dynamics-365/products/sales
・料金体系(Sales Professional)
月額費用:8,125円(1ユーザー)
Sales Force Assistant
「Sales Force Assistant」は、株式会社NIコンサルティングが提供しているツールです。AI秘書が業務をサポートする点が特徴で、商談後に内容をAI秘書に伝えることで、自動で日報を作成します。また、顧客対応や案件対応に遅延が発生すると、AI秘書がイエローカードを出して知らせてくれる点も魅力です。
営業管理ツール導入のメリット・デメリット
営業管理ツールの導入にはメリットがある反面、デメリットもあります。メリットとデメリットの双方を踏まえて利用を検討しましょう。
メリット
営業管理ツールを活用すると、営業活動を可視化できて、受注や失注までの経緯を把握しやすくなります。それにより、営業プロセスの課題を発見しやすく、マネージャーは営業担当者に的確に指示を出すことが可能です。
営業活動の標準化に役立つのもメリットです。登録した商談情報や案件情報から効果的なアプローチ方法がわかり、どのようにすれば受注につながりやすいのか把握できます。ノウハウを営業担当者で共有すれば、営業部全体のスキルの底上げにつながるでしょう。
デメリット
営業管理ツールを導入する際には、営業担当者に操作方法を覚えてもらう必要があります。操作の定着までに懸念がある点がデメリットといえるでしょう。
営業管理ツールの利用がスムーズに社内に浸透するため、
- UIがわかりやすい
- サポート体制が充実している
営業管理ツールを選ぶのをおすすめします。
まとめ
SFAに搭載されている案件管理や商談管理、顧客管理、行動管理などの機能を使用すると、営業活動を効率化できます。利用するツールによって特徴が異なるため、自社に合ったツールを選ぶことが重要です。
たとえば、継続して利用できる料金体系か、既存システムと連携できるか、営業担当者が使いやすいかなどの点を考慮する必要があります。本記事でご紹介した13のSFAはいずれも機能が優れているので、これからSFAを探す方はぜひ候補に入れて検討してみてください。