マケフリ読者の皆さまこんにちは、マケフリ編集部です!
マケフリ編集部は、MA+SFA一体型ツール「Kairos3」を開発販売する「カイロスマーケティング株式会社」のマーケティングチームです。マケフリでは、マーケティングや営業のノウハウだけでなく、Kairos3をお届けするまでに試していることを赤裸々にお伝えします!
早速ですが、みなさんはChatGPTを使っていますか?
ChatGPTとは、OpenAIが開発した生成AIの一つで、テキストベースの会話を通じて情報提供や文章作成、アイデアの整理などをサポートしてくれるツールです。マーケティングの分野でも活用が進んでおり、チームの業務効率化や新しい戦略の発想に役立っています。
最近のマケフリ編集部内のトレンドは、業務効率化やアイデア発散で使った事例やプロンプトを共有することです。
この中で特にマーケターに使っていただけそうなプロンプトや活用事例をお伝えします!
この記事は2025年2月時点の情報を基にまとめています。今後のアップデートにも注目していきましょう。
この記事のもくじ
ChatGPTでマーケティングをするための事前準備
私たちはChatGPT Teamを使って、GPT-4oという精度の高い文章生成モデルを活用しています。
事前準備:ChatGPTに相談のプロフェッショナルになってもらう
まずは、ChatGPTにどのような立場で相談に乗ってもらうか規定するために、下記のプロンプトを用います。括弧内は、皆さんの会社の状況に合わせてカスタマイズしてお使いください
- # 指示
- あなたはBtoBマーケティングや法人営業の専門家です
- また、オウンドメディア「(コンテンツ掲載媒体)」の編集者です
- 「 (製品名)」の情報に基づいて私の相談に乗ってください
- まずは(製品名)の情報を学習し、完了したら「完了しました」と言ってください
- ## 製品の概要
- 製品名は「(製品名)」
- Webサイトは(URL)
- (製品名の概要)
- 例文)「Kairos3」は、MA+SFA一体型ツールで、MAである「Kairos3 Marketing」とSFAである「Kairos3 Sales」からなる(単体で利用することも可能)
- ## (特に売りたい製品やサービス・プラン)の特徴
- (特に売りたい製品やサービス・プラン)の強み・価値は「(強みの言語化を箇条書き)」
- (特に売りたい製品やサービス・プラン)のキャッチコピーは「(キャッチコピー)」
- ## (製品名)が解決できる主な課題
- (課題の言語化を箇条書きでできるだけ具体的に羅列)
- 例:見込み顧客をナーチャリングしたい/ マーケティング施策の費用対効果を可視化したい
- ## 主な導入効果
- (事例やお客様の声を元に箇条書きで具体的に記載)
- 例:Kairos3を活用して商談プロセスを可視化し、商談数が1.5倍に増加
- ## 顧客
- (製品やサービスごとにメインの顧客層を記載)
- 例:Aプランの顧客は、従業員数50名以下の企業がボリュームゾーン。BtoCがメイン。
- ## 競合
- (競合サービスを羅列)
ChatGPTを使ったメールブラッシュアップ
ChatGPTはメールコンテンツのブラッシュアップに活用できます。特にマーケターにとっては、メルマガやシナリオメールの作成に役立ってくれるはずです。
ChatGPTでメールマーケティング:セグメント配信の戦略策定
セグメント配信とは、特定の条件でグループ分けした読者に対し、それぞれに最適化したメッセージを送る手法です。例えば、業種・企業規模・購買履歴などに基づいて、異なるコンテンツを配信することで、より高い反応率を獲得できます。
Kairos3の導入を検討したが見送った企業へメールでのフォローアップを目的に、
- ターゲットの分析
- 文面の作成・最適化
- 配信戦略の策定
をお願いしました。
活用の流れは以下の通りです。まずは、個人情報を消したアプローチリストをChatGPTにアップロードし、リストを解析します。
最初の入力は、「アタックしたい企業に向けて販促のメールアプローチをしたい。リストはこれ(添付)」でした。
リストを渡す際は、個人情報を抜いて添付すると情報漏洩の心配もなく安心です。
さらに、失注理由を分析し、最適なアプローチを検討してもらいました。失注理由として、「機能不足で失注」「価格が合わず失注」「競合ツールを導入したため失注」なとが挙げられ、多様な理由があったことがわかったため、失注企業全体に向けたメール配信を実施する方針を提案されました。
ChatGPTからは、続けて文面の作成について下記のように提案されました。
さらに配信戦略についても細かくアドバイスがありました。
今まではコンテンツ作成でChatGPTを活用してましたが、やりたい事とリスト(個人情報なし)を共有して、会話を通じて情報を渡していくとセグメントの提案や配信に向けたフォローをしてくれました!
ChatGPTでメールマーケティング:HTMLメール作成
メールの下書きまで完成したら、それ以降をChatGPTにお任せする事例です。
HTMLメールのソースコードまで生成されるよう指示をしているため、送付までにやるべきステップを減らせます。
- # 依頼
- 以下の<メール骨子>を<過去のHTMLメールのソースコード>の型を参考にしてHTMLメール化してソースコードを出力して欲しい
- #前提
- このメールはセミナー参加者へのお礼メールです。
- セミナー情報は以下のLPの内容を参考にしてください。
- https://〜〜
- #メール骨子
- 骨子の文章をそのままコピペ
- 参考:私たちはメルマガの骨子では箇条書きで伝えたいことをまとめています
- #過去のHTMLメールのソースコード
- 過去の適当なメールのソースコードをそのままコピペ
出力されたソースコードを「Kairos3」のメールコンテンツ作成画面で入力してみると、このようにある程度形になったメールが出来上がりました。
「過去メールと同じ感じで作って」とお願いすることで、最初の出力でそれなりの形になりました!骨子をコピペしながらメールを作るよりも楽そうです。
ChatGPTでメールマーケティング:配信結果の振り返り
メールマーケティングでは、配信することと同じくらい結果分析も重要です。メンバーからは、メルマガの結果振り返りにもChatGPTを使っていたという声も上がりました。
ChatGPTからは下記のような具体的なフィードバックがありました。
ChatGPTからは、他にも「メール本文の訴求力の強化」や「CTAの最適化」に関するフィードバックもあり、次回に活かしやすい形での提案を受けられるようになりました。
製品に興味を持っていただくためのメールアプローチの結果が芳しくなかったので、メールの本文、企画時に狙っていたターゲットやリストの内容、配信結果の数値をGPTに読み込ませ、改善案を出してもらいました!結果、たくさん指摘をいただきました!
ちなみに当社ではメルマガの企画書はテンプレに沿って作っており、企画書をChatGPTに送るだけで作成背景に関する認識の齟齬が小さくなります。
メルマガの企画方法|「何から書けばいいかわからない」を解決するテンプレートつき |マケフリ
Chat GPTを使った記事制作
私たちマケフリの記事も、一部ChatGPTにお手伝いをしてもらっています!
Chat GPTで記事制作:販促文言を追記するリライト
私たちはマケフリの中で、読者の皆様に赤裸々に失敗談や成功譚をお伝えしていますが、正直なところ自社ツールである「Kairos3」にも興味を持っていただきたいのです!
そのために、「この記事に来てくださるお客さまには自社ツールについても知ってほしいな」と思った記事は定期的にリライトをし、製品情報をアップデートしています。
私たちはChatGPTに、まず事前準備でお伝えしたプロンプトを記載し、その後下記のプロンプトを続けて送信し、リライトの案を出しています。
- ## 指示
- 引き続き、(プラットフォーム・URL)の編集者としての意見をください。
- 現在、記事の訪問者の、(製品名)への興味を醸成・創出したいと考えています。
- 対象記事: https://
- CTA :問い合わせ・製品資料ダウンロード(URL)
- ## 記事の企画書
- (企画書から情報をピックアップ)
- ## 提示してほしい内容
- 1. 記事タイトルの改善案 理由も合わせて記載
- 2. 記事の内容設計
- 3. Kairos3への誘導ポイント
このように一部ChatGPTに手伝ってもらうことで、リライトのスピードが向上し、記事の内容を見直してノウハウをアップデートする余裕もでてきました。
Chat GPTで記事制作:企画書の叩き台を作る
まさにこの記事の企画書も、ChatGPTが叩き台を作っています。
プロンプトは以下の通りです。
- #指示
- 記事制作のための企画書を出して
- #背景
- 自社のマーケチームでChatGPTの活用事例が溜まってきたのでまとめようと思ってる。メディアに出す。「マーケティング 生成AI or ChatGPT」でキーワード検索で表示させられたらと考えている
- #ほしい情報
- 頻出の見出し:
- タイトルの頻出ワード:
- 10位とそれ以下の違い:
- 対象読者(ターゲット):
- 読者の悩み、課題(ニーズ):
- 顕在:
- 潜在:
- 見出し案:
普段はリサーチやターゲットの策定に数時間かけていたのですが、企画考案から骨子作成まで1時間で終了しました。
まとめ
この記事では、マーケティングチームが実際に活用したChatGPTのプロンプトをもとに、業務効率化やアイデア発想にどう役立てられるかを具体的に紹介しました。
まずは、ChatGPTの事前設定が必要です。私たちは ChatGPTを「BtoBマーケティングや法人営業の専門家」として設定し、適切な相談相手にしました。
ChatGPTをマーケティング業務に組み込むことで、情報整理からメール作成、記事制作までのプロセスを大幅に効率化し、より戦略的な活用が可能になることがわかりました。
「AIをマーケティングにどう活かせるのか?」と考えている方は、ぜひこの記事のプロンプトを参考に、自社の業務にも取り入れてみてください!