Web広告用語まとめ|これだけは覚えたい10の用語集

Web広告業界には、聞きなれない用語がたくさんあります。今回は、「まずはこれだけ覚えれば大丈夫」という基本的な用語を10個に絞り、まとめました。Web広告業界に入りたてのみなさまのお役に立てれば幸いです。

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インプレッション(imp)

インプレッション(impression)とは、Web広告がユーザーに表示された回数のことです。インプレッションが50であれば、Webサイト上に50回広告が表示されたことになります。

インプレッションは、一般的にPV数×そのページに表示されている広告数で求められます。たとえば、PV数100のあるページに、広告が2つ掲載されていたとします。その場合、インプレッションは100×2で200になります。

 

インプレッションはPV数とは異なりますので、注意しましょう。

CVR

コンバージョン率(CVR)について理解するためには、まずコンバージョン(CV)について理解する必要があります。

コンバージョン(Conversion)とは、主にWebマーケティングの分野で使われる表現で、「施策の最終的な成果」のことを指します。最終的な成果は会社やプロジェクトによって異なるため、コンバージョンの定義も会社やプロジェクトによって異なります。Web広告においては、広告からの会員登録や、資料請求、お問合せなどがCVに当たります。

CVRは、見込み客がCVした割合です。CVRは、分母に何を置くかによって変わります。たとえば、あなたはWeb広告の運用を担当していて、あなたの目的は広告を見たユーザーに会員登録していただくことだとします。インプレッション(広告が表示された回数)が1000で、広告がクリックされた回数が10、会員登録数が1だとすると、インプレッションからのCVRは1%、広告クリックからのCVは10%だということになります。

 

CPA

CPA(Cost Per Action、またはCost Per Acquisition)とは、1件のCVを獲得するためにかかった費用のことです。広告費が1万円で、10件のCVが獲得できたとすると、CPAは1,000円です。

CPAは、広告予算を決める際に役立ちます。CPA×CV目標件数が予算です。たとえば、CPAが1,000円で、CV目標件数が100件ならば、予算は10万円です。

CTR

CTR(Click Through Rate)とは、表示されたWeb広告が、ユーザーにクリックされた割合です。CTRは、クリックされた数を、インプレッション(広告の表示回数)で割ることで求められます。

たとえば、インプレッションが100でクリックされた回数が10ならば、CTRは10%です。CTRが低いということは、広告はユーザーに表示はされているものの、興味を引く広告にはなっていないということです。

CTRは、Web広告運用者が追っていくべき重要なKPIの1つと言えるでしょう。なお、CTRはメールマーケティングでも使われることがある用語です。

CPM(eCPM)

CPM(Cost Per Mille)とは、広告が1,000回表示されるごとにかかる費用のことです。CPMは、インプレッション単価とも呼ばれます。

CPMは、以下の式で求められます。

たとえば、「CPMが1,000円」と言えば、「広告を1,000回表示させるためにかかる費用は1,000円」という意味です。

また、CPMとよく似たeCPMという指標もあります。eCPMのeはeffectiveを意味します。effectiveは、「効果的な」「事実上の」という意味ですので、eCPMは「事実上のCPM」という意味でとらえてください。

たとえば、広告を100回表示させるためにかかった広告費用が1,000円であれば、1,000÷100=10です。そして、eCPMは10×1,000で10,000円となります。

CPD

CPD(Cost Per Day)とは、1日あたりの広告費用のことです。CPDは、掲載日数に応じて課金される形式の広告でよく用いられる指標です。

CPDは、コストを掲載日数で割ることで求められます。

リスティング広告(検索連動型広告)

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告のことです。検索連動型広告ともよばれます。Google検索した際に、URLの前に「Ad」と表示されているWebサイトがありますが、それがリスティング広告です。

代表的なリスティング広告のプラットフォームには、Google広告やYahoo!プロモーション広告などがあります。

リスティング広告の最大の特徴は、ユーザーが検索をかけたキーワードに応じて広告を出稿できるため、「広告を表示させるユーザーを絞り込める」点です。

あなたが水を売るなら、なるべく水を買ってくれそうな人にアプローチしたいですよね。リスティング広告では、それが可能です。「美味しい水」や「水 おすすめ」と検索している人に対して、リスティング広告を出稿すれば、水を買ってくれそうな人に効率的にアプローチできます。

PPC広告

PPC(Pay Per Click)広告とは、広告がクリックされるごとに課金される形式の広告のことです。つまり、広告がクリックされない限り、何度広告が表示されようと広告主は広告費を支払う必要はありません。

クリックに連動して課金される形式の広告は、すべてPPC広告と呼べます。代表的なPPC広告には、ディスプレイ広告やリスティング広告などが挙げられます。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、WebサイトやWebアプリケーション上の広告枠に掲載される広告のことです。ディスプレイ広告は、バナー(テキストや画像で作られた画像)として掲載されることが多いため、バナー広告とも呼ばれます。

ディスプレイ広告の特徴は、検索連動型広告にくらべて、より幅広い層にアプローチできることです。なぜなら、ディスプレイ広告は掲載場所が固定されているからです。

検索連動型広告は、ある特定のキーワードを知っている層にしかアプローチできませんが、ディスプレイ広告ならば、あなたのサービスを知らない層にもアプローチできるメリットがあります。

ディスプレイ広告を効果的に活用するためには、次の2つのことに注意しましょう。

1つ目は、画像や動画などを駆使して、なるべくユーザーの目に留まる広告を作ることです。ディスプレイ広告は、あなたのサービスに興味のない層へ向けて広告を打つので、広告そのものが魅力的である必要があります。

2つ目は、広告を出稿する場所を見極めることです。幅広い層に届けられるディスプレイ広告であっても、あなたの広告と関連性の高いWebサイトに広告表示を行い、ターゲットユーザーをある程度絞り込むことで、広告効果を高められます。

リターゲティング広告/リマーケティング広告

リターゲティング広告とは、かんたんに言えば、追客機能を持ったWeb広告です。リターゲティング広告は、1度自社のWebサイトを訪れた訪問者のWeb上の行動を追跡し、再度別サイトの広告枠にて、あなたの広告を表示させることができます。

あなたも、とあるA社のホームページを閲覧した後、他のサイトの広告枠で、A社の広告が表示された、という経験があるかもしれません。

リターゲティング広告は、リマーケティング広告と呼ばれることもあります。これは、Googleがリマーケティング広告という名称でサービスを提供していることに由来します。また、リターゲティング広告やリマーケティング広告は、略して「リタゲ」や「リマケ」と呼ばれることもあります。

アフィリエイト広告(成果連動型広告)

アフィリエイト広告とは、出稿した広告から資料請求やお問合せなどの成果(CV)が発生して初めて広告費が発生する広告です。つまり、成果が発生しなければ、広告主は広告費を支払う必要はありません。成果(CV)に連動して広告費がかかるので、成果連動型広告とも呼ばれます。

アフィリエイト広告の出稿方法は、GoogleやYahoo!に広告費を払うリスティング広告や、リターゲティング広告とは異なります。アフィリエイト広告では、企業(広告主)は、ブログやWebサイトの運営者(媒体主)に依頼して、広告を掲載していただきます。

広告掲載を依頼する際は、広告主と媒体主を仲介するASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)に依頼することが一般的です。

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