コンテンツのネタ探しをやめた話。「気づき」を自然に集める方法
記事やメルマガなどのコンテンツ制作を担当していると、「ネタを集める」こと自体が、意外と負担になります。
伝えたいことは日々の業務の中にあるはずです。
それでも、いざ記事を書こうとすると「何を書けばいいのだろう」と手が止まる。そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、当社が日々の業務の中で自然と行っている、コンテンツのネタを集めるための小さな工夫をご紹介します。
コンテンツのネタ集めは、なぜ大変なのか
ネタがまったくないわけではありません。
営業やサポートとのやり取りの中で、「これ、記事にできそうだな」と思う瞬間は確かにあります。
ただ、その多くは日々のやり取りの中に埋もれ、あとから見つけようとしても、なかなか拾えません。
結果として、コンテンツ担当者が「過去のやり取りを探しに行く」役回りになっていきます。
ネタ集めで大変なのは、ネタの量が少ないことではなく、コンテンツを制作するときになってからネタを探していたことでした。
ネタに「気づいた瞬間に残す」発想
そこで考えたのが、ネタを「あとから探す」のではなく、「気づいた瞬間に残す」という発想です。
当社では社内のコミュニケーションにSlackを利用しており、以下のような気づきやナレッジが日々共有されています。
こういった内容を見つけた瞬間に、できるだけ軽い動作でコンテンツのネタとして残せること。ここが一番のポイントでした。
当社で実装している、ネタを集める仕組み
ネタに気がついた瞬間に残す発想を、ワークフローを活用して実装しました。
- 日々のやり取りの中で「これはネタになりそう」と思った投稿に、特定のスタンプを押す
- その投稿が、Slack上の共有スペース(canvas)に自動で集まる
とてもシンプルな仕組みですが、「気づいた人が、その場でネタを残せる」動線を作りました。
「気づいたら、スタンプを押す」
それだけだから、日々の業務に無理なく馴染みます。
普段の業務の中にある「ちょっとした気づき」を仕組みで拾えるようにすると、ネタ集めはぐっと楽になりました。
ネタが溜まり始めて起きた変化
この仕組みを使い始めてから、担当者がSlackでネタを探し回ることはなくなりました。
canvasを開けば、営業やサポートのやり取りから生まれた気づき、「Kairos3」の機能を活用した工夫などが並んでいます。
さらに、社内中に「これ、記事にしてもらえそう」という空気が自然と生まれました。
ネタ集めが、担当者ひとりの仕事ではなくなったのです。
まとめ
コンテンツ制作で大切なのは、新しいネタを生み出すことよりも、すでに日々の業務の中で生まれている気づきを、きちんと拾える状態にしておくことかもしれません。
気づいた瞬間に残せるようにする。その前提を変えるだけで、ネタ集めの負担は大きく変わります。
今回の私たちの取り組みが、ネタ集めを楽にするヒントになれば幸いです。