商談を円滑に進める営業の自己紹介|例文とオンライン商談のコツも紹介

営業の自己紹介は、商談冒頭の「つかみ」の部分です。
営業担当者が商談時にする自己紹介は、必ずしも面白おかしくしなくても構いません。自己紹介で相手の警戒心を解き、相手が話しやすい雰囲気を作れればよいからです。
この記事では、
- 自己紹介で準備しておくべきこと
- 自己紹介で話す項目と例文
- オンライン商談と対面での商談の自己紹介の流れ
- オンライン商談での「見せ方」のコツ
といった、営業担当者が自己紹介について知っておきたい情報をまとめました。
この記事のもくじ
営業の自己紹介で準備しておくべきこと
自己紹介というと、自分に関する情報だけを準備しておけばよいと思われがちです。しかし、実は商談相手の情報を調べ、相手に合わせた自己紹介をするのが重要です。
商談に臨む前に、商談先の企業情報や、商談相手本人が発信しているコンテンツを調べておきましょう。
たとえば、
- 商談先企業のWebサイト
- 商談先企業のSNS(Facebook、Twitter、YouTube、noteなど)
- 商談相手のインタビュー記事
などに目を通しておくのをおすすめします。
事前にリサーチしておくと、営業担当者は相手に合わせてカスタマイズした自己紹介ができるようになります。そうすることで、商談相手に「それだけ自社に興味がある」「この商談のために時間を費やしてくれた」と思っていただけます。
当社の営業担当者の例をあげると、あるゲーム会社との商談時には「自分もよく御社のゲームをプレイした」と、商談相手に合わせた自己紹介をしていました。このように、共通の話題があると、商談相手は営業担当者につい親近感を覚えるものです。
自分と共通点を持つ人に親近感を覚えることを「類似性の法則」といいます。これは、自己紹介だけでなく、その後のアイスブレイクや商談中にも活用できます。詳細は当社の記事「類似性の法則で信頼を得る〜似た者同士が引かれ合う心理学」をごらんください。
営業の自己紹介で話す項目と例文
営業が自己紹介で話す項目には、会社名や氏名、所属部門などの基本情報に加えて、「商談相手に関係する内容」や「営業領域についての専門性」があります。
・会社名(必須)
・氏名(必須)
・所属部門(必須)
・商談相手に関係する内容(任意)
・営業領域についての専門性(任意)
はじめまして。私、マケフリ株式会社(会社名)のマーケティング太郎(氏名)と申します。普段は営業部(所属部門)に所属し、お客さまとの商談を担当しています。
御社のブログを拝見しました。〇〇に行かれていたのですね。実は私も小さい頃に行ったことがあります(商談相手に関係する内容)。
さて、早速ですが〜〜
任意の項目のうち、「商談相手に関係する内容」は
- 企業や商談相手との共通点(例:私も企業がある〇〇県の出身で〜〜)
- 相手企業について興味を持った点(例:御社のサイトに掲載されている工場の写真、かっこいいですね!)
が当てはまります。

相手が話しやすい雰囲気を作るため、「商談相手に関係する内容」はできる限りお話しするのをおすすめします。
一方の「営業領域についての専門性」には自社商材の取り扱い経験や、業界での経験が当てはまります。
「この商材は◯年取り扱っていて、たくさんの企業の導入を支援してきました」といった自社商材にまつわる経験を話すことで、相手にその分野の専門家として信用してもらえるようになります。
入社間もない場合は無理に話す必要はありませんが、経験を積んできたら自己紹介に専門性を取り入れましょう。
オンライン商談と対面での商談での自己紹介の流れ
オンラインと対面では、自己紹介までの流れに違いがあります。
商談の当日に焦ってしまわないよう、オンラインと対面の流れをきちんと把握しておきましょう。
オンライン商談の流れ
オンライン商談での自己紹介の流れは、次の通りです。
- オンラインツール立ち上げ
- チャットで名刺情報を送信
- 自己紹介
- 会社紹介
対面での商談と異なり、オンライン商談は直接名刺を渡せません。かわりに、チャットで名刺情報を送付します。オンラインツールを立ち上げた後に、チャットで名刺情報のリンクを送付しましょう。
相手がオンラインでの商談に慣れていない可能性もあるため、口頭でチャットの確認方法をお伝えすると親切です。
例「お送りした名刺情報は、画面下の『チャット』ボタンをクリックするとご確認いただけます」
オンライン名刺を無料で作成できるツールには、
などがあります。(※2022年5月30日時点の情報です)
オンラインならでのプレゼンの工夫は「オンラインのプレゼンは対面のプレゼンとここが違う|資料作成や発表、環境の整え方をご紹介」の記事でまとめています。ご興味がありましたらごらんください。
対面での商談の流れ
対面での商談での流れは、次の通りです。
- 名刺を交換する
- 自己紹介
- 会社紹介
対面での商談では、入室から商談中、退室までの動きも相手に見られています。相手に好印象を持っていただくためにも「営業マナー」を押さえておきましょう。
営業マナーについては、当社のマケフリ記事「営業のビジネスマナー|企業に訪問するときのマナー」でご紹介しています。ご参考になれば幸いです。
オンライン商談では、少しの工夫で「見せ方」をグッと改善できる
自己紹介や提案時に「何を話すか」も大事ですが、相手に好印象を持ってもらうには「見せ方」も大事です。
特にオンライン商談の場合は、ツールの設定を少し変更するだけで、相手への見せ方をグッと改善できます。最低限「映像の明るさ」と「背景」の2つを設定しておきましょう。
今回は、オンラインでの商談でよく使われる「Zoom」の設定手順を画像つきでご紹介します。Zoom以外のツールをご利用でしたら、利用ツールのヘルプページを参考にして設定いただければと思います。
映像の明るさを調整する
画面の明るさが足りていないと、「この営業担当者は暗い雰囲気だ」と思われてしまいかねません。明るさを設定すれば、日当たりがいい場所を探したり、照明を買ったりしなくても、営業担当者の顔を明るく見せられます。
映像の明るさの設定手順は、次の通りです。
- 「ビデオの停止(開始)」ボタン内にある上三角をクリック
- 「ビデオ設定」を選択
- 「ビデオ」を選択
- マイビデオの「低照度に対して調整」を「手動」に変更
- バーで明るさを調節

バーチャル背景を使う
商談時、背景にふさわしいスペースを用意できないことがありますよね。そんなときはバーチャル背景を利用しましょう。
バーチャル背景の設定手順は、次の通りです。
- 「ビデオの停止(開始)」ボタン内にある上三角をクリック
- 「ビデオ設定」を選択
- 「背景とエフェクト」をクリック
- バーチャル背景の「+」をクリック
- 「画像を追加」を選択
- 該当の画像を選択

ただし、Zoomのバーチャル背景を使うには、一定以上のPCスペックが必要です。バーチャル背景の利用に必要なスペックは、Zoom公式ページ「バーチャル背景のシステム要件」からご確認いただけます。