シャルパンティエ効果〜思いのままにイメージを操る心理学とは

わたしたちは、無意識のうちに各々が持つイメージに大きな影響を受けています。今回は、イメージが錯覚を招く心理効果「シャルパンティエ効果」の概要と、マーケティングや営業での利用についてご紹介します。

シャルパンティエ効果とは?イメージが錯覚を招く心理学

シャルパンティエ効果について理解を深めましょう。

シャルパンティエ効果とは

1kgの米と、1kgの綿あめはどちらが重いでしょうか。または、1kgの鉄アレイと、1kgの発泡スチロールはどちらが重いでしょうか。

どちらも1kgなので、重さは変わりませんが、なんとなく1kgの米や鉄アレイの方が重そうだと感じませんか。

実際1kgの米や鉄アレイは、同じ重さの綿あめや発泡スチロールよりも重いと脳は錯覚します。

イメージによって重さの判断が変わってしまう錯覚を、心理学ではシャルパンティエ効果といいます。

身の回りに溢れるシャルパンティエ効果を使った広告

シャルパンティエ効果は、重さだけでなくさまざまな対象に効果を発揮します。

あなたは、「レモン100個分のビタミンCを配合」のようなキャッチコピーを見たことはないでしょうか。これは、「レモンにはビタミンCが多く含まれていそうだ」という、わたしたちの先入観を利用したキャッチコピーです。

「ビタミンC2000mg配合」というキャッチコピーだけでは、ビタミンCの配合量の多さについて、わたしたちはイメージできません。

レモン以外で例えるとどうでしょうか。レモンよりもビタミンCが多く含まれる果物にアセロラがあります。アセロラの強酸種には、ビタミンCが1700mg含まれていると言われています。それでは「アセロラ3個分のビタミンCを配合」というキャッチコピーはどうでしょうか。

「アセロラ3個分のビタミンC」がどれくらいになるのか、読み手はわかりません。アセロラ「3個分」であれば、たいした量がないように感じます。アセロラはレモンよりも、普段、わたしたちが口にしないことも影響しているはずです。

シャルパンティエ効果は相手の持つイメージを利用するので、事実は関係ありません。実際はアセロラがレモンよりビタミンC豊富でも、相手が「ビタミンCといえばレモン」というイメージを持っていれば、レモンで例えた方が印象に残ります。

シャルパンティエ効果の活用例

シャルパンティエ効果の活用例をご紹介します。

心理抵抗を小さくするシャルパンティエ効果の活用例

シャルパンティエ効果をうまく活用して、価格をなるべく安く表現すると、購入時のお客さまの抵抗を減らせます。

年会費12,000円であれば、「月会費1,000円」や「週に250円」とすると、シャルパンティ効果が働くことで、お客さまの価格に対する抵抗を減らすことができます。どの価格も年間にしてみれば、支払う費用は全く同じです。しかし、価格の表現によって、お客さまの印象が変わります。これは、まさにシャルパンティエ効果です。

シャルパンティエ効果を利用した価格や料金の表示例は、わたしたちの身の回りでよく見かけます。

毎日気軽に飲めるコーヒーの料金を、シャルパンティエ効果をつかって、動画見放題の利用料金を表現します。例えば、「コーヒ1杯分の料金で、動画見放題」。気軽な価格で、動画が見放題になるように感じませんか?

お得感を大きくするシャルパンティエ効果の例

あなたは、「30%OFF!さらにレジにて10%OFF」のような割引を見たことはないでしょうか。割引を2回に分けることによって、あなたは割引率を大きく見せることができます。

30%OFFからさらに10%OFFだと、実際は37%OFFですが、割引を分割するとお客さまは40%OFFだと錯覚します。

シャルパンティエ効果をうまくつかった、テレビショッピングがありますね。テレビショッピングは最初に値引きした後で、「さらに」と値引きを伝えます。

さいごに

シャルパンティエ効果は、フレーミング効果と相性がよく、組み合わせて使うことでさらに効果を発揮します。ぜひ、シャルパンティエ効果をマーケティングや営業活動に役立ててください。