セミナーを成功に導く企画の作り方|企画書テンプレート付き

「初めてのセミナー制作に踏み切ったものの、何の情報をどのくらい入れたらいいのか全くわからない」

開催時期やセミナーテーマ、講演者だけを記載したかんたんな企画書を用意してセミナー制作に取り掛かっても、どうしても制作が難航します。

実は、セミナー制作の要は「企画」にあります。いざセミナーを作り始めてから企画に穴があることが発覚すると、そこまでの努力が水の泡になってしまいます。

セミナーを成功に導くには、セミナーの企画にこだわりましょう。セミナーの企画には、セミナーのターゲットやターゲットの悩み、セミナー構成、見出しなどのたくさんの要素が必要です。

この記事では、セミナーを成功に導くための、セミナーの企画方法をご紹介します。

  • 「セミナー企画は何から始めればいいの?」
  • 「セミナー企画はどういう手順で進めるの?」
  • 「成果につながるセミナーを作るためにはどうすればよいの?」

このようなお悩みを抱えている担当者さまにおすすめです。

また、企画のイメージが少しでも掴みやすくなるよう、私たちが実際に使っている企画書のテンプレートをご用意しました。セミナーの企画書テンプレートは、こちらから無料でご利用いただけます。

セミナー企画の第一歩は「目的」と「テーマ」を定めること 

セミナー企画を練る前にありがちなのが「売りたい商材は決まっているものの、セミナー開催の目的は決まっていない」状況です。

実は、「売りたい商材」と「セミナーの目的」は違います。セミナーの目的を「とにかく自社商材を売るため」と設定してしまうと、営業トークばかりで売り込みの強いセミナーになってしまいます。

セミナーの目的は、「認知拡大」と「顧客獲得」のどちらかに分類できます。

  • 認知拡大:自社商材の認知を拡大し、自社商材に関わる知識を学んでいただく
  • 顧客獲得:自社商材に興味を持っていただき、商談につなげる

「アプローチ先のお客さま数がそもそも足りていない」「顧客リストを持っていない」という悩みが解決すべき優先事項であれば、認知拡大セミナーをおすすめします。一方で、「アプローチ先のお客さま数はある程度確保できているが、なかなか商談に繋がらない」という悩みであれば、顧客獲得セミナーから始めましょう。

認知拡大と顧客獲得、どちらもセミナーで達成したいものですよね。ですが大事なのは「1つを選んで目指す」ことです。もし1つのセミナーで両方の目的を達成しようとすると、情報を詰め込みすぎのセミナーになってしまい、どちらの目的のセミナーターゲットにも刺さりません。

目的を決めたら、次に「テーマ」を決めましょう。

顧客獲得セミナーの場合、テーマは自社商材でも問題ありません。一方で、認知拡大セミナーの場合は、テーマが自社商材だとうまくいきません。その理由は、自社商材をテーマにすると、開催時点で自社商材を知らない、興味がないお客さまは、そもそもセミナーに参加しようと思わないからです。

例えば、自社商材に「メール配信ツール」を取り扱う会社が開催するセミナー例は、下記の通りです。

  • 顧客獲得セミナーの場合:「導入検討層へのメール配信ツールの使い方」など
  • 認知拡大セミナーの場合:「中級者向けのメルマガノウハウ」、「これからメルマガを始める方向けのメルマガ基礎知識」など

セミナーの企画手順1:ターゲットを具体的に設定する

ここからは、セミナーの企画手順について具体的にご紹介します。

まずは、セミナーのターゲットを3ステップで設定しましょう。

1:ターゲットの状況を設定する

ターゲットとは、セミナーに参加していただきたい理想のお客さまのことです。

ターゲットはなるべく具体的に設定しましょう。ターゲットを詳細に設定すると、それだけセミナー内容も具体的になります。

たとえば、「会社員」をターゲットとおいた場合、あらゆる会社員が対象になります。すると、このターゲットに伝えるべき内容を絞り込み切れず、広く浅い内容のセミナーになってしまいます。その結果、参加者の満足度が低いセミナーになってしまうでしょう。

一方で、「BtoBの製造業で働く営業」とターゲットを設定した場合、BtoBの製造業に共通する内容をメインに、より具体的な内容を伝えるセミナーコンテンツを考えられます。

ターゲットの具体的な状況を考えるときは、以下の4つの要素で考えるのがおすすめです。

  1. 属性情報
  2. 業務や施策の実施状況
  3. 知識レベル
  4. セミナー申し込み直前の状況
ターゲット設定はマーケティング施策の土台
マーケティング活動において、「ターゲットの設定」はあらゆる施策を考える際に出てくる考え方です。別記事「ターゲティングとは?」では、ターゲット設定の基本的な手順や、効果の高い方法をくわしくお伝えしています。

2:ターゲットの抱える悩み(ニーズ)を言語化する

セミナーの内容や切り口は、ターゲットの抱える悩みに左右されます。

ターゲットの抱える悩みは、前述したターゲットの状況をしっかり設定すると想定しやすくなります。

ターゲットの抱える悩みを言語化するときには、「本当にそんな悩みを抱えている人がいるか」を精査するようにしましょう。

よく聞く失敗例は、認知拡大セミナーを企画するときに、「自社商材のくわしい話が聞きたい」といった、顧客獲得セミナーでありそうなニーズを設定してしまうことです。このようなニーズを設定してしまうと、おそらく自社商材の話ばかりをする売り込み感の強いセミナーとなってしまいます。自社商材の話ばかりのセミナーでは、まだ自社商材にそこまで興味のない参加者からすると満足度の低いセミナーとなってしまうでしょう。

設定したターゲットの悩みにリアリティがあるか迷ったら、周囲にいるターゲットに近い方に、実際に悩みを聞いてみるのもおすすめです。

3:ターゲットのセミナー視聴後の状態を設定する

セミナーの目的を達成するために、セミナー視聴後のターゲットの状態を設定することは大切です。

セミナー目的ごとの、セミナー視聴後のターゲットの状態例は以下の通りです。

顧客獲得セミナー
・自社商材に興味を持ち、問い合わせをする。
・自社商材の製品資料を請求する。
認知拡大セミナー
・こんな便利な商材があるのだと認知し、商材の情報を調べる。
・自社商材の存在を知り、興味を持ち、商品ページを閲覧する。
セミナーのタイトルはどのように決める?
当社のセミナーのタイトルは、メインタイトルとサブタイトルの2つの構成要素でできています。メインタイトルにはウェビナーのテーマや対象受講者を明示する役割があり、サブタイトルにはお客さまの興味を喚起する役割があります。「集客できるウェビナータイトルの作り方|3ステップでご紹介」では、当社流のタイトルの作り方を具体的に説明しています。ご興味ございましたら、ごらんください。ちなみにセミナータイトルは、遅くてもセミナーの集客を開始するまでに作っておきましょう。

セミナーの企画手順2:セミナーの内容と構成を決める

ターゲットを具体的に設定したら、次はセミナーの内容と構成を考えます。

この章では、セミナーの内容と構成を考える手順をご紹介します。

1:セミナーの具体的な内容を考える

セミナーの具体的な内容は、「テーマ」と「ターゲットの悩み」から考えましょう。

自社商材がメール配信ツールの場合、具体的なセミナー内容は下記のように設定できます。

2:セミナー内容の構成を決める

セミナー内容が決まったら、それに沿った大まかな構成を考えます。

セミナーの構成を作るとき、私たちは「起承転結」を意識してセミナーを作っています。

セミナー冒頭では、目次を提示して当日の流れを示し、セミナーで取り扱う概念の定義や前提情報を共有します。本題に入る前に前提情報を共有しておくと、参加者はセミナー本編の内容を理解しやすくなり、セミナーを聞く準備が整うからです。

次に、参加者の悩みを解決する情報を提示しましょう。ターゲットがセミナーに参加する理由は、テーマに関する悩みや課題を解決したいからです。そのため、参加者のニーズを満たせないセミナーだと、満足度は低くなってしまいます。

ただ、参加者の悩みを解決するだけでは、目的を達成するのは困難です。

たとえば、メール配信ツールを開発、販売している会社が「メルマガの開封率UP」というテーマで認知拡大セミナーを開催する場合を想定します。メルマガの開封率UPするためのノウハウをお伝えすれば、参加者は満足するでしょう。しかし、その内容だけでは、自社商材を認知していただくという目的は達成できません。

目的を達成するためには、参加者に新たな気づきを与え、その気づきから疑問を生み出す仕掛けが必要です。

そして、疑問を解決するための情報として、自社商材の話につなげることで初めて、自社商材を認知してもらえます。この場合は、メルマガで成果を出したいお客さまのために、メール配信ツールがどのような役割を果たすかをお伝えできるとよいでしょう。

参考に、私たちが開催しているセミナーの構成例を2つ紹介します。

参考:セミナーで話すべき内容が思いつかないなら

セミナーで話すべき内容が思いつかないときは、下記の方法でアイデアを集めるのがおすすめです。

  • 複数人でアイデアを出し合う
  • 営業担当・既存顧客へのインタビュー
  • 街頭アンケート
  • ターゲットが利用しそうなメディア(雑誌・SNS)を調べる
  • Yahoo!知恵袋で検索してみる
  • 調査レポート(経済白書など)を読む
  • 他社の記事を読む、セミナーを視聴する

セミナーの企画書テンプレート

セミナーの企画を実際に進める上で、セミナー企画書を作る必要があるケースも多いでしょう。

そこで、当社が実際に使っている、セミナーの企画書テンプレートを用意しました。

この企画書を埋めていただければ、セミナーの企画書として上司に提出できます。企画書の使い方例もご用意していますので、例を参考にご利用いただけます。

ご興味ございましたら、下記のフォームよりダウンロードしてみてください。

企画者の項目テンプレート

<セミナー概要>
・セミナータイトル(仮案)
・目的
・テーマ

<ターゲットの状況>
・属性情報
・業務や施策の状況
・知識レベル
・申し込み直前の状況

<ニーズ・セミナー視聴後の状態>
・ニーズ
・セミナー視聴後の状態

<セミナー内容・構成>
・セミナー内容
・構成(起)
・構成(承)
・構成(転)
・構成(結)

※この記事は、2022年8月25日に更新しました。