BCCで一斉送信しても大丈夫?BCCとメール配信システムの違いを解説

「BCC配信を使えば、お金をかけずにメルマガやキャンペーンメールを打てる。しかし、本当にBCC配信で大丈夫だろうか」

この記事にたどり着いたあなたは、こんなお悩みを抱えているのではないでしょうか。

この記事では、

  • BCC配信とメール配信システムの違い
  • 結局、BCC配信でメルマガやキャンペーンメールを打っても問題ないのか

といった内容を解説します。

結論を先に言うと、BCC配信によるメルマガやキャンペーンメールの配信は、ダメではありませんが、オススメはしません。

その理由を、メール配信システムと比較しながら確認していきましょう。

BCC配信とメール配信システムの概要

まずはかんたんに、BCC配信とメール配信システムの特徴をさらっておきましょう。

BCC配信とは

BCCとは、ブラインド・カーボン・コピー(Blind Carbon Copy)の略で、メールの宛先の指定方法のひとつです。「ブラインド」という言葉が示すように、BCC配信の特徴は、「BCCに指定したメールアドレスは他の受信者から見えない」ことです。

「BCCに指定したメールアドレスは他の受信者に見えない」という特徴から、BCC配信はメルマガやキャンペーンメールなどの、お客さまへの一斉送信に利用することも可能です。

BCC配信は、OutlookやGmailなどのさまざまなメーラーで利用できます。

ちなみに、BCC以外にも、「TO」と「CC」という宛先の指定方法があります。TO、CC、BCCの特徴をかんたんにまとめました。

TOとCCとBCC

メール配信システムとは

メール配信システムとは、メールの一斉送信に特化したシステムのことです。

OutlookやGmailなどのメーラーは、「一斉送信のための」サービスではありません。たとえばみなさんがGmailでメールを送信するときは、個人間のやりとりや、少人数でのやりとりがメインですよね。

一方、メール配信システムは、多くのリストに対して、一斉にメールを配信することに特化したシステムです。まずはこのくらいの認識で構いません。

多くのメール配信システムは、メール配信以外の機能も備えています。メール配信システムの中には、メルマガ登録フォームを作成できたり、顧客管理の機能を備えたものもあります。

BCCの一斉送信とメール配信システムの一斉送信の違い

「メールを一斉送信できる」とだけ聞くと、BCCとメール配信システムに違いはないように聞こえます。しかし、一斉送信という用途に絞っても、BCCの一斉送信とメール配信システムの一斉送信には相違点があります。

この章では、BCCとメール配信システムの、一斉送信時の相違点をご紹介します。

個人情報漏洩リスクの大きさが違う

BCCの一斉送信は、メール配信システムの一斉送信とくらべて、個人情報漏洩のリスクが高まります。

個人情報漏洩の要因は、「BCCとCCの入力ミス」です。本来BCCに指定すべきアドレスをCCに入力してしまうことで、受信者から、他の受信者のメールアドレスが丸わかりになってしまいます。

BCC配信には、「メール配信の度にBCCかCCかを選択する」という動作が必要になります。ここにヒューマンエラーが介在する余地があり、メール配信システムとくらべて、個人情報漏洩のリスクが高まるのです。

みなさまは「ヒューマンエラーか。まあ注意していれば大丈夫だろう」とお思いかもしれません。

しかし、注意していても起こるのがヒューマンエラーです。実際に、BCCとCCの指定ミスによる個人情報の漏洩は発生しています。総務省のサイトにも、注意喚起が掲載されているほどです。

以下は、BCCの一斉送信による個人情報漏洩に注意喚起を促す総務省のページです。

事例3:顧客のメールアドレスが漏洩|事故・被害の事例|企業・組織の対策|国民のための情報セキュリティサイト

BCCで一斉送信を行う場合、「自分だけは大丈夫」という思い込みを捨て、複数担当者によるダブルチェックを設けるのが無難です。

メール送信上限数が違う

BCC配信とメール配信システムは、メール送信数の上限が異なります。BCC配信は配信数に制限がある場合が多く、リストが増えてくると2回に分けて送信したりなどの手間がかかります。

たとえば、Gmailには以下の配信上限が設けられています。

  • 1 日あたりの総宛先数:10000件(10件のアドレスに5通送ったら50件)
  • 1 日あたりの外部宛先数:3000件
  • メール 1 通あたりの宛先数:500件(外部ドメインへ、TO,CC,BCCで配信する場合)

(引用元:メール送信に関する制限事項 - G Suite 管理者 ヘルプ

注意すべきは、最後の「メール1通あたりの宛先数」です。外部ドメインに対してメールを一斉送信する場合、Gmailでは500件までしか宛先として登録できません。メール配信リストが500件以上ある場合、複数回に分けて配信設定する必要があります。

メール配信システムにも、配信上限を設けているツールはあります。しかし、多くのメール配信システムは、配信上限を設けていたとしても、利用料金を上乗せすれば無制限に配信できます。

メールの効果検証のしやすさが違う

BCC配信とメール配信システムの一斉送信では、メールの効果検証のしやすさが異なります。

メールの効果検証とは、到達率や開封率クリック率やコンバージョン率をもとに、メールの効果を検証し、次回以降のメール配信に生かすための取り組みのことです。

メールの効果検証を実施しないと、メール配信の目的を見誤ります。「メールマーケティングで成果を上げる」ではなく、「とりあえず送る」ことが目的になってしまい、結果的に、「効果はないのに惰性でメール配信を続けている」という事態になりかねません。

メールの効果検証は、かならず実施しましょう。

BCCでの一斉送信では、基本的に、到達率や開封率、クリック率などの数字を確認できません。BCC配信の結果を確認するには、Googleアナリティクスなどの外部ツールを利用する必要があります。

しかし、Googleアナリティクスでメールの効果検証を実施するには、専門知識が必要です。この設定をするくらいなら、メール配信システムを使った方が格段に楽です。

メール配信システムなら、メール配信システム上で、到達率や開封率、クリック率やコンバージョン率などの数字を、誰でもかんたんに確認できます。

メールの効果検証ってどうすればいいの?メールの効果検証については、マケフリ記事「5分でわかる。メルマガの効果測定で覚えておきたい4つのKPI」にてくわしくご説明しています。あわせてごらんくださいませ。

受信者が抱く印象が違う

BCCでの一斉送信とメール配信システムの一斉送信では、受信者が抱く印象が異なります。

BCC配信の受信者は、「このメールはBCC配信で送られてきた」ということがわかります。すると、メール配信に少しくわしい受信者は、「BCC配信には個人情報漏洩のリスクがあるけど大丈夫だろうか」と懸念を抱くかもしれません。

参考:一斉送信以外の違い

この章では、メールを一斉送信するときの、BCC配信とメール配信システムの違いをご紹介しました。

参考までに、一斉送信時以外の相違点もまとめておきます。

メール配信システムの多くは、以下の機能を備えています。これらの機能は、一般的なメーラーにはない機能です。

BCCの一斉送信とメール配信システムの一斉送信の共通点

ここまでは、BCCの一斉送信とメール配信システムの一斉送信の「相違点」を見てきました。ここからは、BCCの一斉送信とメール配信システムの一斉送信の「共通点」に目を向けてみましょう。

配信スピード

メール配信にかかる時間は、BCC配信であっても、メール配信システムの配信であっても共通です。

BCC配信だから、という理由でメール配信が遅延することはありません。

もしもメール配信が遅延するとしたら、それは「BCC配信」以外の要因です。

たとえば、BCC配信に利用しているメーラーが大量の一斉送信を想定していない場合は、メール配信が遅延します。これは、メールサーバーのポテンシャルの問題であり、BCC配信かどうかは関係ありません。

メール配信システムの一斉送信でも、あまりに多くの宛先を指定した場合、配信遅延はあり得ます。

ただし、メール配信システムは、メールの大量配信を想定して作られています。そのため、メール配信システムはBCC配信とくらべて、大量配信に対応したメールサーバーを用意している傾向があります。

迷惑メール判定リスク

迷惑メール判定リスクも、BCC配信とメール配信システムの配信で同じです。

BCC配信だから迷惑メール判定されやすい、ということはありません。

迷惑メール判定されてしまう要因はさまざまです。存在しないアドレスに大量のメールを配信したり、本文に迷惑メール業者が使用するような文言を使用しすぎたりするると、迷惑メール判定されてしまうことがあります。しかし、それはメール配信システムを利用したとしても同じことです。

ただし、BCCで一斉送信していると、「迷惑メール判定されたあとのリスク」は高まります。BCC配信に利用しているアドレス(ドメイン)を、通常のお客さまとのやりとりにも利用している場合、通常のメールが迷惑メールボックスに入ってしまう事態を招きます。

メール到達率

メールの到達率も、BCC配信とメール配信システムで変わらない点です。BCC配信だから、という理由でメールが不達になることはありません。

メールが到達しなくなる要因は、さまざまです。たとえば、「同じ送信元から」「同じドメインに対して」「同時に100通以上の」「宛先不明などのエラーメールを届けた」場合は、受信者側のメールサーバーにブロックされ、メールが届かなくなります。

しかし、これはメール配信システムを利用していたとしても同じことです。

BCCによる一斉配信のまとめ

BCC配信とメール配信システムの「違い」と「共通点」を見てきました。

BCC配信は、メール配信システムを使わずとも一斉配信ができる、便利な配信方法ではあるものの、リスクや配信上限、効果検証の観点に不安が残ります。

みなさんが予算さえ確保できるなら、メール配信システムや、最後にご紹介するマーケティングオートメーションでのメール配信をおすすめします。

メール配信システム、BCC配信以外の選択肢もある

この記事では、BCCの一斉送信とメール配信システムの一斉送信を比較してきました。

しかし、多くのリストにメールを一斉送信する手段は、メール配信システムかBCC配信かの2択ではありません。マーケティングオートメーションという第3の選択肢もあります。

マーケティングオートメーションとは、かんたんに言うと、メール配信システムの「メール配信機能」「顧客管理機能」に加えて、見込み客のWebの行動履歴を検知・記録できるシステムのことです。

マーケティングオートメーションは、見込み客のWebの行動に応じたメールを配信できるため、より効果的なメールマーケティングを実現できます。

マーケティングオートメーションは、比較的高価なサービスだと思われがちですが、当社のマーケティングオートメーション「Kairos3」は、月額6,000円〜と、比較的安価な料金からご利用いただけます。

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