メルマガを送るなら、「読んでもらえるメルマガ」を送りたいですよね。しかし、いきなりメルマガを書こうとしても、「どう書けばよいかわからない」状態に陥りがちです。
この記事では、基本的なメルマガの構成と、それぞれのパートの書き方をご紹介します。
記事の後半では例文もご紹介しておりますので、メルマガの書き方に悩んでいる担当者さまは、ぜひごらんください。
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この記事のもくじ
メルマガとは
メルマガとは、一般的に「企業または個人がマーケティングを目的として定期的に発信するメールコンテンツ」のことを指します。
メルマガをはじめとしたメールマーケティングは、現在でも主流なマーケティング手法の1つです。
メルマガについては、「メルマガとは?「うっとうしい」から脱却し、読まれるためのヒント」の記事でくわしく解説しています。こちらもあわせてごらんください。
読まれるメルマガの基本の構成:5つのパートに分けられる
メルマガの構成は、一般的に以下の5パートに分けられます。
読まれるメルマガの書き方を身につけるためには、この基本構成を守ることが原則です。この記事では、上記5パートそれぞれの基本の書き方をご紹介いたします。
「メルマガのネタ」は、メルマガの書き方を考える前に用意しなければなりません。メルマガのネタ切れを防ぐ4つの方法や、ネタの集め方は「4ステップでメルマガのネタ切れを防ぐ|読者に感謝される、メルマガのネタの見つけ方」にてまとめています。
読まれるメルマガの書き方:件名と差出人名
メルマガの件名と差出人の書き方を理解すると、メルマガの反応がグッとよくなります。
メルマガの件名の書き方
メルマガの件名は、キャッチコピーと似ています。読者がつい開封したくなる件名を作るには、以下の「セールスコピーの4つの型」を意識してみましょう。
メルマガの件名は、開封率を左右する大切な要素です。件名に何をどう書くか迷ったら、「50サンプル付き!メルマガタイトル(件名)を3分で作るコツ」をぜひごらんください。メルマガの件名を決めるステップとテクニックをご紹介しています。
メルマガの差出人名の書き方
メールソフトやスマートフォンでは、件名よりも差出人名が大きく表示されます。たとえば、Gmailは件名よりも差出人名を大きく表示します。メルマガの件名に加えて、差出人名も工夫しましょう。
メルマガの差出人名は、以下の3パターンが代表的です。
- 会社名
- 会社名と個人名
- 個人名
私たちが実施したABテストでは、「会社名」よりも「個人名」で送ったメルマガの方が、開封率が1.4倍高い結果になりました。
加えて、差出人名として記載する「個人名」を、過去に接点を持った担当者名にすると、メルマガの開封率を改善できることがわかっています。
お客さま別に担当者名を自動で挿入するには、メール配信ツールやマーケティングオートメーションなどのツールが必要です。お客さま情報と担当者情報をひもづけて顧客情報を管理すれば、メール配信ツールやマーケティングオートメーションで、差出人名に個別の担当者名を挿し込めます。
メルマガの一般的な開封率は16〜17%程度です。メルマガの開封率の平均値や、メルマガの開封率を改善する方法については「メルマガ開封率の平均は?|業界別で見る数値と開封率を上げる工夫」でまとめました。あわせてごらんくださいませ。
読まれるメルマガの書き方:導入部分
メルマガの導入部分は、読者が件名と差出人名の次に目にする部分です。件名や差出人名、導入文を含めたメルマガファーストビュー(最初に目に入るメルマガのコンテンツ)は、読者を惹きつける「フック」の役割を果たします。
メルマガ導入部分の書き方
メルマガを開封した読者は、メルマガの導入部分で「このメルマガを読み進めるか」「リンクをクリックするか」を決めます。導入部分を書くときは、以下のポイントに気をつけましょう。
- CTA(読者にクリックしてほしいリンク)を設置する
- リンク先の内容を魅力的に紹介する
- メルマガの本文の内容を紹介する
私たちのメルマガでも、上記3点を意識してメルマガを書いただけで、コンバージョン件数が2、3倍に増えたことがあります。
下図は、弊社が実際に送っているメルマガから抜粋した文章です。
メルマガのクリック率は、メルマガ上部が高い
ほとんどのメルマガには、読者にクリックしていただきたいリンク(CTA)があるはずです。コンバージョンにつながる重要なリンクは、メルマガのファーストビューに入れましょう。ファーストビューにCTAを入れると、クリック率が高まります。
読者がメルマガを開封した後の「次の行動」は、メルマガのファーストビューによって決まります。「メルマガファーストビューとは?クリック率やCV率が向上する工夫をご紹介」では、クリック率やCV率をあげるための工夫や、ファーストビューを損なう要因をご紹介しています。あわせてごらんください。
読まれるメルマガの書き方:見出し・本文
メルマガの本文は、見出しや空行を活用することでグッと読みやすくできます。
メルマガには見出しを入れる
メルマガの本文には見出しを入れましょう。見出しがあるだけで見た目にメリハリが生まれ、読みやすいメルマガになります。
見出しの文言は「わかりやすさ」と「キャッチーさ」の両立を目指しましょう。本文の内容が見出しにわかりやすくまとまっていると、流し読みの読者にもメルマガの内容が伝わります。見出しがキャッチーだと、流し読みの読者に「本文を読んでみよう」と感じていただけます。
メルマガ本文の改行時には空行を入れる
メルマガの本文を改行するときには、空行を入れましょう。
改行時に空行を入れていないメルマガは、パソコンのメーラーで見ると一見綺麗ですが、画面の小さなスマートフォンで見ると表示が崩れることがあります。1段落ごとに空行があると、どの端末でも綺麗なレイアウトに見えます。
応用編:メルマガ本文は「1メルマガ1テーマ」が基本
読みやすいメルマガには「1メルマガ1テーマ」という鉄則があります。「1メルマガ1テーマ」には、3つのメリットがあります。
「1メルマガ1テーマ」の1つ目のメリットは、メルマガの内容を理解しやすくなることです。基本的に、メルマガは流し読みするコンテンツです。流し読みをする読者にとって、1通でいくつものテーマにふれるメルマガは、理解しにくいコンテンツになってしまいます。
2つ目のメリットは、メルマガの件名が書きやすくなることです。複数のテーマを含んだメルマガだと、内容に一貫性がないため、うまく件名を付けられません。逆に、1つのテーマに絞って書かれたメルマガは、件名を書きやすくなり、開封率が高まります。
3つ目のメリットは、メルマガのネタを節約できることです。「メルマガのネタがない」は、多くのメルマガ担当者のお悩みです。1つのメルマガで複数のテーマを扱うと、すぐにネタ切れになってしまいます。
読まれるメルマガの書き方:エンディング
ここまで来ると、メルマガの大半は完成です。この章では、メルマガの末尾に記載する情報についてご紹介します。
エンディングの書き方
メルマガのエンディングでは、本文の内容をまとめたり、CTAを置いたりします。親密感のあるメルマガを書きたいなら、編集後記を書いてもよいでしょう。
運営会社情報などの書き方
メルマガ発行元の会社名、メールアドレス、連絡先、メルマガのコピーライトなどを記載します。
メルマガに関連する法律「特定電子メール法」により、メルマガにはオプトアウト(配信停止)の記載が義務付けられています。多くのメルマガでは、オプトアウトリンク、もしくはオプトアウトの方法を、運営会社情報とあわせてエンディング部分に記載しています。
メルマガ運用者なら個人情報保護法と特定メール法の基本事項は知っておきましょう。「メルマガ運用者が知っておくべき法律〜『個人情報保護法』と『特定電子メール法』」にくわしくまとめまておりますので、合わせてごらんください。
参考:メルマガは「読みやすさ」が大事
メルマガを執筆するときは、文章の内容だけでなく、視覚的な「読みやすさ」を必ずチェックするようにしましょう。見出しや空行を使用しないと、テキストが詰まってしまい、読みにくいメルマガになってしまいます。
現在のメルマガの主流であるHTMLメールでは、メール内に画像を挿入できます。たとえば、CTAを画像バナーにすると、すっきりとした見た目になるだけでなく、読者がリンクをクリックしやすくなります。
HTMLメールの特徴やテキストメールとの違いについて、「HTMLメールとテキストメールの違いは?使い分け方をわかりやすく解説」の記事でご紹介しています。あわせてごらんください。
すぐに使えるビジネス向けメルマガ例文
ビジネスパーソン向けに、すぐに使えるメルマガの例文をご用意しました。導入文やエンディングを執筆する際に、ぜひご参照ください。
お役立ち情報のお知らせメール
件名:メルマガの件名を「仕上げる」4つのテクニック
みなさまこんにちは。マケフリ編集部の◯◯です。
メルマガの件名ができた!と思っても、「本当にこれで開封されるだろうか…?」という不安はつきものですよね。
本日は私たちがメルマガの件名を「仕上げる」ときに使う4つのテクニックをご紹介します。
「商談が増える。読んでもらえる。メールマーケティングの成功法則セミナー」では、メルマガKPI改善のノウハウに加えて、商談に繋げる導線設計の具体例もご紹介します。無料での開催となりますので、みなさまぜひいらしてください!
(略)
メルマガ「だけ」じゃ、商談は増えない…?
メルマガから商談を生み出すには、メルマガの次の導線設計が欠かせません。
無料ウェビナー「商談が増える。読んでもらえる。メールマーケティングの成功法則セミナー」では、メルマガのKPI改善のノウハウだけでなく、次の導線設計の考え方もご紹介します。
メールマーケティングで商談を増やしたいみなさまのご参加をお待ちしています。
私たちがこれまでお送りしてきたメルマガを、バックナンバーとしてまとめました。例文と合わせて、こちらもご参考ください。 メルマガのバックナンバー一覧
※この記事は、2023年2月9日に更新しました。
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