メールマーケティング用語20のまとめ|メルマガ初心者向け用語集
メールマーケティングでは、聞きなれない用語がいくつか登場します。
この記事では、メルマガなどの施策にあたり覚えておきたいメールマーケティングの用語20個を厳選して解説します。
これを読めば、もうメールマーケティング初心者と言われることはありません。これからメールマーケティングを始めたいみなさまのお役に立てば幸いです。
この記事のもくじ
メールマーケティングとは
メールマーケティングとは、メールというコミュニケーション手段を用いて、
- 見込み客に、自社や自社サービスのファンになっていただく
- 自社サービスを購入していただける仕掛けをする
といったマーケティング手法の1つです。
もっとも有名なメールマーケティング施策は「メルマガ」です。メルマガとは、自社の顧客リストに対して定期的にメールを配信するメールマーケティング施策です。メルマガ以外にも、営業メールやイベントのお礼メール、自動返信メールも、メールマーケティングの一種です。
メールマーケティングは、他のマーケティング施策とくらべてコストがかからないため、BtoBマーケティングでもBtoCマーケティングでも、よく用いられます。
メールマーケティングの概要から主な手法、成功事例や注意点について「メールマーケティングとは?基礎知識から手順、成功事例までを徹底解説」にまとめています。あわせてごらんくださいませ。
メールのデザインや種類に関する用語
メールのデザインや種類に関する用語は、メールマーケティングを始める上で最初に知っておきたい用語です。なぜなら、メルマガを作る上でメールのデザインは避けて通れないからです。メールの受信環境やデザインに気を配り、情報を受け取りやすいメールコンテンツを作成していきましょう。
1:テンプレート
メールマーケティングにおける「テンプレート」とは、メールデザインの雛形のことです。メールのデザインを定型化し、使い回すことで、メール作成の作業を効率化できます。実務では、「テンプレ」と略した呼称が馴染み深いかもしれません。
メールのデザインといえば、真っ先にHTMLメールが思い浮かぶと思いますが、テキストメールにもデザインはあります。たとえば、罫線のデザインや署名のデザインはテンプレート化できます。
テンプレートは、自分で1から作るよりも、テンプレートを作成できるサービスを活用することをお勧めします。無料のサービスでも、ビジネスシーンで活用できるテンプレートが作成できます。
メルマガのテンプレートは、別記事の「メルマガのデザインはこれで完璧!メルマガテンプレート活用術とデザインギャラリーまとめ」でまとめました。ぜひごらんください。
2:ファーストビュー
ファーストビューとは、Webサイトやメールを開いたときに「画面をスクロールせずに最初に表示される範囲」のことです。メルマガのファーストビューでは、下記のような項目が含まれることが多いです。
- メルマガの件名
- 差出人名
- 企業ロゴ
- メルマガ名
- あいさつ
- 本文の冒頭
- リンク(CTA)
読者はファーストビュー次第で続き読むか判断するため、メルマガにおけるファーストビューはクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)に大きく影響します。
メルマガのファーストビューについては「メルマガファーストビューとは?クリック率やCV率が向上する工夫をご紹介」にもまとめています。あわせてごらんくださいませ。
3:HTMLメール
HTMLメールとは、かんたんに言えば、HTMLタグを編集することで画像の挿入やデザインの変更ができるメールのことです。文字だけしか扱えないメール(テキストメール)にくらべて自由度や汎用性が高く、開封の検知も可能なため、メールマーケティングにおける主流となっています。
メールマーケティングにおいてPDCAを回すためには開封率の取得が必要となりますが、メールそのものには開封を検知する仕組みがありません。そのため、HTMLメールでは、受信者からは見えない透過画像をメールに埋め込み、サーバから画像がどのくらいダウンロードされたかで、開封数を計っています。
開封率の高め方について、別記事の「メルマガ開封率の平均は?|業界別で見る数値と開封率を上げる工夫」でまとめました。ぜひごらんください。
4:アンカーテキスト
アンカーテキストとは、リンク先が指定された文字列のことです。任意の文字列にURLを設定することで、クリックするとリンク先に遷移することができます。この記事でも、茶色の下線がついている文字列にはアンカーテキストを活用しています。
アンカーテキストは、文中に自然にリンクを差し込めるため、文章の流れを阻害しません。また、長いリンクを添付すると、どうしてもメールの見栄えが悪くなりがちです。アンカーテキストを使えば、メールをすっきりと見せることができます。
アンカーテキストを利用する際は、リンク先のWebページと文字列の内容が一致するように注意しましょう。クリックした文字列と、遷移したページの内容が異なると、読者は不信感を抱きます。
5:テキストメール
テキストメールとは、文字(テキスト)だけしか扱えないメールのことです。テキストメールは、「かんたんに扱える」、「HTMLメールにくらべて受信拒否される可能性が低い」などのメリットがあります。
一方で、HTMLメールのように文字のサイズを変えたり、画像を挿入したりはできないので、メールが見づらくなってしまうことがあります。開封率の取得もできないため、PDCAを回して効果検証をしたい場合には不向きといえます。
メルマガなどにテキストメールを使う場合は、適切に装飾し、受信者が見やすいように工夫しましょう。
テキストメールの上手な装飾方法について、「メルマガ装飾の教科書|テキストメールのデザインの基本からテンプレートまで」でまとめました。ぜひごらんください。
6:マルチパートメール
マルチパートメールとは、かんたんに言うと、受信者のメーラーの環境に応じて、HTMLメールとテキストメールを表示し分けるメールのことです。マルチパートメールを使えば、HTMLメールを表示しない設定にしている人には、テキストメールが表示されます。
マルチパートメール作成は、通常のメーラーでは困難です。マルチパートメールを作る際は、メール配信ツールやマーケティングオートメーションを使いましょう。
あなたがマルチパートメールを扱う際に、1点だけ注意すべき点があります。マルチパートメールは、HTMLメールとテキストメールの2通を送信しているわけではないことです。マルチパートメールは、あくまでも1通のメールの中で、表示する部分を変えているだけですので、注意してください。
マルチパートメールに関しては、別記事の「マルチパートメールとは?メルマガ担当者がわかりやすく解説します」でまとめました。ぜひごらんください。
7:レスポンシブメール
メールを表示できる画面の幅は、パソコンやスマートフォンなどのデバイスによってさまざまですよね。メールの送信者としては、メール受信者の受信環境に合わせて最適化したいところですが、受信者の受信環境をすべて把握することはできません。
そこで、レスポンシブメールの出番です。レスポンシブメールでは、デバイスの幅や高さごとにメールのレイアウトが最適化されます。わかりやすい例がスマートフォンです。スマートフォンはパソコンにくらべて画面がとても小さいですが、あなたの元に届くHTMLメールの多くは、表示崩れしていないはずです。
ちなみに、レスポンシブデザインは、もともとはWebデザインの技術です。みなさまの見ているウェブサイトの多くは、スマートフォンで見ても表示が崩れないと思いますが、それはレスポンシブデザインを用いているからです。
レスポンシブデザインのテンプレートは、別記事の「効果を実感できるメルマガテンプレートのまとめ」でまとめました。ぜひごらんください。
メルマガの効果測定に関する用語
メルマガは「配信しておしまい」ではありません。継続して効果測定を行うことで改善点が見えてくるようになります。ここではメールマーケティングの成果をはかる際の指標をご紹介します。
8:KPI
KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、日本語で「重要業績評価指標」と訳されます。KPIは、何らかの施策が目標を達成したかを評価する際の指標となる数字です。
KPIは、主にWebマーケティングで使われる用語ですが、メールマーケティングでもよく耳にする用語です。メールマーケティングにおけるKPI(評価指標)は以下の4つです。
- 送信成功率(送信エラー率)
- 開封率
- クリック率
- コンバージョン率
- 「開封率が低ければ、件名に改善の余地があるかもしれない」
- 「クリック率が低ければ、メール内容に改善の余地があるかもしれない」
というように、上記のKPIをもとにメールマーケティングの効果測定や改善を行います。本格的にメールマーケティングを行うなら、上記4つのKPIを計測しましょう。
メールマーケティングで覚えておきたい4つのKPIと活用方法について「メルマガの効果測定で重要なKPI|分析・改善の方法をご紹介」にまとめています。あわせてごらんくださいませ。
9:送信成功率(送信エラー率)
メールマーケティングにおける送信成功率とは、配信したメールが受信者に到達した割合です。「到達しなかった割合」である送信エラー率が用いられるケースもあります。
送信成功率が低くなると、あなたのメルマガが迷惑メールフォルダに入ってしまったり、スパム認定される可能性が高まったりします。間違ったメールアドレスに対してメルマガを送り続けたりすることがないよう、配信リストは常に最新の状態に保つようにしましょう。メール配信システムやマーケティングオートメーションを使えば、無効となっているアドレスをかんたんに見つけられます。
メールが届かない場合の原因と対策について、「メールが届かない!」その理由と解決策」にまとめています。あわせてごらんくださいませ。
10:開封率
開封率とは、送信したメールが、受信者に開封された割合のことです。メールの開封率は、開封されたメール数を、到達したメール数で割ることで求められます。
メールマーケティング担当者の多くは、開封率を重要な指標としてとらえ、日々改善に励んでいます。なお、一斉配信のメルマガの平均的な開封率は、おおよそ16〜17%と言われています。あなたがメルマガ担当者であれば、参考値として覚えておくと便利です。
また、私たちがメルマガ施策のなかでおこなったABテストでは、「メルマガの件名は短い方が開封率が高くなる」という結果になりました。メールのなかで扱っているテーマが分かりやすくなるように、メルマガの件名はだいたい20文字以内に収めるとよいでしょう。
業界別の平均開封率について、別記事の「メルマガ開封率の平均は?|業界別で見る数値と開封率を上げる工夫」でまとめました。ぜひごらんください。
11:クリック率(CTR)
クリック率とは、開封されたメール内のいずれかのリンクが、受信者にクリックされた割合です。クリック率は、クリックされた数を、メルマガ配信数で割ることで求められます。
また、クリック率は別名「CTR(Click Through Rate、クリックスルーレート)」と呼ばれることもあります。
多くのメールマーケティング担当者にとって、クリック率は開封率と同様に重要な指標です。なぜならば、メールマーケティングの目的の多くは、メールを読んだ受信者に、何らかのアクションを起こしていただくことだからです。「読んで終わり」なメールになっていないかをチェックする上でも、クリック率は重要です。
クリック率の高め方について、別記事の「メルマガクリック率の3つの改善点|平均値から高める工夫まで」でまとめました。ぜひごらんください。
12:コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率(CVR)について理解するためには、まずコンバージョン(CV)について理解する必要があります。
コンバージョン(Conversion)とは、主にWebマーケティングの分野で使われる表現で、「施策の最終的な成果」のことを指します。最終的な成果は会社やプロジェクトによって異なるため、コンバージョンの定義も会社やプロジェクトによって異なります。
たとえば、あなたがメルマガの担当者だとします。あなたの最終的な目的は、メルマガから商談につながるお問合せを生むことです。この場合、送信するメルマガのコンバージョンは、「商談につながるお問合せを生むこと」です。
そしてコンバージョン率(Conversion Rate、CVR)とは、全体の中からコンバージョンした割合のことです。あなたのメルマガ配信対象者が100人だったとしましょう。その中で、商談につながるお問合せを1件生めたとしたら、コンバージョン率は1%です。
メルマガのコンバージョン率の算出方法には2つあります。1つめは、コンバージョン数をメルマガ配信数で割って求める方法。
もう1つは、コンバージョン数をURLがクリックされた数で割って求める方法です。
2つの計算式を、目的によって使い分けます。メルマガ自体のコンバージョンを確かめたいのなら、コンバージョン率は前者の方法で計算します。URLのコンバージョンを確かめたければ、後者の方法で計算しましょう。
13:CTA(Call To Action)
CTAとは、メールやWebページを見ている人を次の行動に誘導すること(行動喚起)です。マーケティングを目的としたあらゆるメールにはかならずコンバージョンがあり、CTAとは「コンバージョンに繋がる仕掛け」のことを指します。
たとえば、あなたがWebページを閲覧しているときに、
- 「資料を請求する」
- 「問い合わせる」
- 「セミナーに申し込む」
といったボタンやリンクを見たことはありませんか。
このようなボタンやリンクを「CTA」や「CTAボタン」と呼びます。読者にどんな行動をとっていただきたいかによって、設置するCTAはさまざまです。CTAは、メールマーケティングだけでなく、Webマーケティング全般で使われる用語ですので、覚えておいて損はありません。
メルマガを執筆するときは、設定したコンバージョンを踏まえ、「メールの読者にどのような行動をとっていただきたいか」を考えてメールコンテンツを執筆しましょう。
メールマーケティングの手法に関する用語
効果的な手法を用いてメールを配信することで、よりメールマーケティングの成果が出やすくなります。ここでは2つの手法を紹介します。
14:リードナーチャリング
リードナーチャリングとは、「見込み客の育成」と訳される、お客さまにサービスを買っていただくためのプロセスのことです。サービスへの興味が薄い「まだまだ客」から、ニーズが顕在化している「今すぐ客」に育成していきます。
メールマーケティングにおけるリードナーチャリングの手法は、以下のようなものがあります。
- 定期的なメルマガ配信
- セグメント配信
- ステップメール
- シナリオ
リードナーチャリングの概要や手法、実行する際の手順について、「5分でわかるリードナーチャリング。どこよりも分かりやすい徹底解説」にまとめています。あわせてごらんくださいませ。
15:セグメント配信
セグメント配信とは、顧客の属性や行動の段階を分類(セグメンテーション)し、より顧客の興味関心にマッチした情報を提供するメールマーケティング手法の1つです。
セグメント配信のメリットは、 One to Oneマーケティングに近い、よりパーソナライズされた情報を読者に提供できることです。リストをうまくセグメントできれば、読者に興味関心の高い情報をお届けできるため、一斉配信よりも高い開封率やクリック率を見込めます。
セグメント配信の概要からセグメント方法、そして効果を上げる工夫について「セグメント配信とは?メルマガで用いるメリットと当社事例をご紹介」にまとめています。あわせてごらんくださいませ。
16:ステップメール/シナリオメール
ステップメールとは、事前に設定したスケジュールで、あらかじめ用意したメールコンテンツを自動で配信するメールマーケティングの手法の1つです。ステップメールは、配信設定をしておけばあとは自動でメールが送信されるので、業務負荷の削減やメールの送り忘れによる機会損失の低減などの効果があります。
シナリオメールは、かんたんに言えば、ステップメールに分岐機能を追加したものです。受信者のWeb上での行動などをトリガーとして、配信するメールの内容を自動で切り替えることができます。そのため、あらかじめ設定したスケジュールでしかメールを送れないステップメールよりも、受信者の興味関心が高い内容を配信できます。
たとえば、ステップメールでは1日後に製品紹介を送って、2日後にセミナーへの案内メールを送る、といった配信設定をします。一方でシナリオメールでは、自社WebサイトのA製品のページを見ていた人にはA製品の紹介メールを送り、2日後にはA製品に関するセミナーの案内メールを送る、といったことが可能になります。
なおシナリオメールを送る際は、マーケティングオートメーションが必要です。
シナリオメールについて詳しく知りたい場合は、別記事の「MAのシナリオ機能とは? 具体例で学ぶ失敗しない設計方法」でまとめました。ステップメールについては、「ステップメールとは?設計方法や成功事例、ツールをまとめました」の記事でご紹介しています。ぜひごらんください。
メールマーケティングのセキュリティに関する用語
メールを配信する際には、セキュリティや法律にも気をつけなければなりません。正しく配信し、法律違反をしないようにかならず確認しておきましょう。
17:オプトイン/オプトアウト
オプトインとオプトアウトは、あなたの送るメールが法律違反にならないために、メールマーケティング担当者がぜひ覚えておくべき用語です。
オプトイン(Opt in)とは、メルマガ等の商用メール配信をすることを受信者に事前に伝え、同意を得ることです。メルマガを含む全ての商用メールは、メルマガ配信に同意していただくオプトインが必要です。ただし、名刺交換によってアドレスを入手した場合や、すでに取引関係にある場合は、メルマガ配信の際にオプトインを取得する必要はありません。
オプトアウト(Opt out)とは、メルマガ等の商用メールの受信者が配信停止を望んだら、すみやかに配信停止できるようにすることです。メルマガを含むすべての商用メールは、受信者からのオプトアウトをいつでも受け付けられるようにしておく必要があります。
メールマーケティングで法律違反をしないために、メルマガ担当者が知っておくべき法律について「メルマガ運用者が知っておくべき法律|「個人情報保護法」と「特定電子メール法」」でまとめました。ぜひごらんください。
18:送信ドメイン認証
送信ドメイン認証とは、SPFやDKIMといった仕組みを用いて、送信元ドメインを認証して、なりすましメールを防ぐ技術の総称です。代表的な送信ドメイン認証には、SPFやDKIM、DMARCなどがあります。
送信ドメイン認証は、あなたがメール配信ツールやマーケティングオートメーションを利用するなら、ぜひ覚えておくべき用語です。メール配信ツールがあなたのメールを受信者に届ける仕組みは、なりすましメールとほとんど変わりません。そのため、送信ドメイン認証をしていない場合、あなたのメールは自動的に迷惑メールフォルダに振り分けられてしまう恐れがあります。
現在、送信ドメイン認証といえばSPFとDKIMを指します。メールマーケティングに携わるのであれば、少し技術的な話にはなりますが、SPFとDKIMについて勉強しておいて損はありません。
送信ドメイン認証に関しては、別記事の「送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)とは?ゼロからわかる入門編」でまとめました。ぜひごらんください。
ツールに関する用語
メールマーケティングを実践する際に広く使用される2つのツールについて、その特徴をご紹介します。
19:メール配信システム(メール配信ツール)
メール配信システム(メール配信ツール)とは、一度に大量にかつ高速にメール配信ができるシステムのことです。メール配信システムは、メール配信スタンド、メール配信ツールなどと呼ぶこともあります。
メール配信システムは、大きく分けてクラウド型(SaaS)とオンプレミス型(パッケージ型)のものがあります。
クラウド型(SaaS)のメール配信ツールは、インターネットを経由してシステムやアプリケーションを利用します。インターネットに接続できるPCさえあればシステムを利用できるので、自社サーバの設置が不要で迅速に導入することができ、導入コストも低く抑えることができます。
オンプレミス型(パッケージ型)のメール配信ツールは、自社サーバを設置する必要があります。柔軟なカスタム性を期待できますが、サーバ調達やシステム構築に大きな工数とコストが必要となります。
メール配信システムを使わず、OutlookやGmailを使ってメールを配信することもできますが、手間がかかったり、情報漏洩のリスクがあったりします。メールマーケティングを行うなら、メール配信システムやマーケティングオートメーションの導入は必須です。
メール配信システムの選び方について「4ステップでわかる、メール配信システムの選び方」にまとめています。あわせてごらんくださいませ。
20:マーケティングオートメーション(MA)
マーケティングオートメーションとは、顧客管理や営業活動を効率化できるツールです。マーケティングオートメーションは、見込み客(リード)の情報を一元管理し、見込み客のWeb上の行動履歴などから、見込み客の興味関心度を可視化します。
マーケティングオートメーションの中核的な機能はリードの管理です。マーケティングオートメーションは、氏名やメールアドレス、会社名などの属性情報に加えて、WEB訪問履歴やメールの開封、セミナーの出席などの、「行動情報」も記録できる点が大きな特徴です。
行動情報をもとにリードにスコアをつけることもでき(スコアリング)、マーケティングオートメーションを導入することで、セグメント配信やシナリオメールの送信などがかんたんに行えるようになります。
メール配信システムがメールの送信のみに特化しているのに対し、マーケティングオートメーションは顧客管理を得意としているため、蓄積したリード情報を包括したメールマーケティングができることが特徴です。両者の違いについては、「「マーケティングオートメーション」と「メール配信ツール」の違いがわかる完全ガイド」の記事でもご紹介しておりますので、ぜひごらんください。
マーケティングオートメーションの概要や急成長するわけ、活用方法について「マーケティングオートメーション(MA)の調査レポートまとめ」にまとめています。あわせてごらんくださいませ。
※この記事は、2022年3月9日に更新しました。