メルマガ効果・メリットまとめ|始める前に知りたい5つのこと

メルマガとは、自社のお客さまリストに対して定期的にメールを送信するメールマーケティング手法の1つです。

  • 「メルマガの効果って具体的にどういうもの?」
  • 「どのようなメルマガなら効果が出るの?」

メルマガを始める前は、このような疑問を抱くこともあるのではないでしょうか。

この記事では、メルマガを始めるか検討している方向けに、メルマガの効果やメリットをわかりやすく解説します。

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メルマガの3つの効果

メルマガの3つの効果とは、関係性強化・認知度向上・販売促進です。

この章では、メルマガの3つの効果について、くわしく解説していきます。

1:関係性強化

メルマガの1つ目の効果は、関係性強化です。

関係性強化とは、メルマガの継続配信で定期的にお客さまと接点を持ち、自社や自社の商品、サービスのファンになっていただくことです。

メルマガでお客さまとの関係性を強化するには、読者にとって役立つ情報を提供し、好感を持っていただくことが大切です。売り込みの強い内容だけでは関係性強化にはつながりません。

関係性強化のためにお送りするメルマガの内容例は下記のとおりです。

  • 業務や生活に役立つ情報
  • 自社や自社のサービスの「歴史や想い」

読者に有益な情報を届けていれば、読者はあなたのメルマガや、あなたの会社のファンになってくださるかもしれません。ファンになってくださった読者は、優先的にあなたのサービス購入を検討してくださり、口コミでも紹介してくださるでしょう。

2:認知度向上

メルマガの2つ目の効果は、認知度向上です。

素晴らしい商品やサービスも、市場での認知度が低いと買っていただけません。メルマガは、サービスの認知度を向上させる手法の1つです。特に、サービスの認知度が低い場合や、多機能で理解が難しいサービスを取り扱っている場合は、自社サービスを紹介するメルマガを送ることで、認知度の向上を見込めます。

認知度向上のためにお送りするメルマガの内容例は、下記の通りです。

  • 自社の商品・サービスの魅力
  • 導入事例

サービスの認知度が向上すれば、お客さまがお悩みを抱えたとき、「そういえばメルマガであんなサービスの話をしていたな」と思い出していただけます。

3:販売促進

メルマガの3つ目の効果は、販売促進です。

販売促進のためにお送りするメルマガの内容例は、下記のとおりです。

  • キャンペーン情報
  • クーポン
  • セミナー情報
  • 展示会案内

キャンペーン情報や商品宣伝のメルマガばかりを送りすぎると、読者から「売り込みの強いメルマガだ」と思われ、敬遠されてしまいます。販売促進の効果を狙ったメルマガは、単発的に配信するのがおすすめです。

BtoBマーケティングの場合は、自社商品に関連したセミナーを開催し、メルマガで紹介するのもよいでしょう。商品の購入や検討に時間のかかるBtoBの場合、セミナーへ誘導して情報提供することで、よりサービスへの理解が深まり、検討していただきやすくなります。「集客できる。商談につながる。自社セミナーの作り方講座」では、すぐに使えるセミナー作りのノウハウをお伝えしています。

メルマガの3つのメリット

この章では、メルマガのメリットを解説します。

1:費用対効果がよい

メルマガは、費用対効果がよいマーケティング手法です。

ダイレクトメールのように紙媒体のマーケティング手法では、製作費や輸送費がかかり、デザインの知識も必要です。くらべて、メルマガにかかるコストはツール利用料金程度のため、数千円から数万円です。ダイレクトメールと違い、配信数が増えても、金額が上がることはありません。安価でお客さまと定期接触を図ることができ、費用対効果のよい点がメルマガの強みです。

その上、ツールを活用すれば、開封やメールに記載したリンクのクリックの有無など、お客さまの反応を把握し、次の施策につなげられます。メルマガ配信におすすめのツールは、後半の「メルマガを配信できるツールの選び方」の章でご紹介します。

2:読者に合ったコンテンツを届けられる

オウンドメディアなどのWeb上のコンテンツは、「誰に読んでいただくか」を執筆者は選択できません。メルマガは配信リストを「業種」「地域」「ニーズ」などで分類(セグメンテーション)し、配信できるため、「誰に読んでいただくか」を選択できます。

読者の興味・関心に合わせて内容を送り分けたメルマガは、一斉送信に比べて開封率クリック率が高くなる傾向があります。

3:読者の受信箱に保存され、いつでも検索可能

掲載期間が終了したら閲覧できなくなる広告と違って、メルマガは顧客の受信箱に保存され、いつでも検索できます。

実際に、半年前のメールに返信があり、商談に繋がったケースもあります。半年前に送ったメルマガに返信が来た理由は、メルマガが「検索可能」で、「受信箱に保存される」性質を持っていたからです。

メルマガの3つのデメリット

メルマガにはデメリットもあります。ただし、デメリットは工夫次第で克服可能です。この章では、メルマガのデメリットとその対策を紹介します。

1:全ての内容を読んでもらえるとは限らない

メルマガは、届いたお客さますべてに読んでいただけるとは限りません。

メルマガの平均開封率は20%弱といわれており、お客さまの受信箱に届いても、5人に1人は開かずにそのままにしてしまいます。さらに、メルマガを開いても、すべての内容を読んでいただけるとは限りません。冒頭だけ読んで閉じてしまえば、本文内にクリックするリンクがあっても気づかないでしょう。広告と違い、必ずメッセージを読んでいただけるわけではないことがメルマガのデメリットです。

対策としては、

  • 読者が「読みたい」と思う件名にする
  • 開封されやすい時間帯に配信する
  • メルマガのファーストビューにCTAボタンやバナーを貼る

などがあります。

メルマガの開封率・クリック率を上げる工夫についてまとめました
メルマガ開封率を上げる工夫や、クリック率を上げるコツは下記の記事にまとめましたので、ぜひごらんください。
業界別・配信リスト別で見るメルマガの平均開封率と、開封率の高め方4選
メルマガクリック率の3つの改善点|平均値から高める工夫まで

2:大量配信にはツールの導入が必要

100名や10000名など配信リスト数が膨大な場合、メーラーで配信するのは時間がかかり、設定ミスも心配です。メーラーでのメルマガ配信では、メールアドレスを1つ1つ手作業で設定する必要があるため、BCCではなくTOやCCリストにアドレスを列挙してしまうような設定間違いによる、個人情報漏えいのリスクもあります。大量配信のためにはメール配信に特化した機能を持つツールの導入が必要です。

また、開封率やクリック率を測るツールのないままメルマガを配信すると、数字での成果が見えず改善につなげられません。メルマガの効果を測るためにもツールの導入を検討しましょう。

3:電話と違い、その場でお客さまの反応がわからない

メルマガはお客さまからの返信や問い合わせなどが来るまでは、お客さまがメルマガにどのような感想を抱いたかわからないことがデメリットです。

対策は、お客さまの反応を知ることのできるツールの導入です。マーケティングオートメーション(MA)ツールを使えば、メルマガ開封の有無、本文内のリンククリックの有無だけでなく、お客さまが自社のwebサイトのどのようなページを閲覧されたかまでわかるため、お客さまの興味関心が掴めます。

メルマガ配信におすすめのMAツールについてくわしくは
マーケティングオートメーションを解説した記事を下記にまとめましたので、ぜひごらんください。
MAの機能まとめ|基本の「き」をまとめました
「MA」と「メール配信ツール」の違いがわかる完全ガイド
MA「Kairos3 Marketing」で始めたメルマガ体験談(外部サイトへ飛びます)

メルマガで効果を出した事例

この章では、メルマガで効果を出した事例をご紹介します。ご紹介する事例は、ろう付加工のメーカーがメルマガを始めたところ、試作の受注を含む4件のご相談をいただいた事例です。

東京都でろう付け加工を展開しているこちらの企業では、新規案件獲得の手段が展示会頼りだったことが課題でした。コロナ禍で展示会の機会が減少したことから、webサイトからのお問い合わせを増やすためにメルマガを始めました。

メルマガは、月1通の配信ペースです。ろう付け技術の基礎知識や材料ごとの特性などを紹介し、「ろう付け」の技術を認知していただくことで、何かあったときに企業を思い出していただくための情報発信を目的としています。

メルマガを始めた結果、初めてのメルマガで10件以上の返信があり、5年以上前にお付き合いのあった企業からもお問い合わせをいただいたそうです。継続してメルマガを続けるうちに、試作の受注を含む4件のご相談にもつながりました。

事例の詳細は「Kairos3導入事例」をごらんください。

メルマガを始める前に知っておきたい2つの注意点

この章では、メルマガを始める前に知っておきたい注意点をご紹介します。

1:メルマガは個人情報の流出に注意する

メルマガを配信するには、お客さまのメールアドレスが必要です。メールアドレスは当然個人情報に該当するので、流出には注意しなければなりません。個人情報を流出させてしまうと、「個人情報保護法」に抵触します。

個人情報の流出を防ぐ方法は、メール配信ツールやマーケティングオートメーションなどの、メール配信に適した専門のツールを利用することです。メール配信に特化した機能を持つツールを使えば、「Gmailなどのメーラーで配信して、TOやBCCなどのアドレス登録設定を間違えた」というようなヒューマンエラーは起こりません。

メルマガの法律について学ぶなら
メルマガ運用者が知っておくべき法律〜「個人情報保護法」と「特定電子メール法」」は、メルマガ担当者の知っておくべき法律をわかりやすく解説しております。あわせてごらんください。

2:メルマガはすぐに効果が出る施策ではない

メルマガは、始めてすぐに効果が出る施策ではありません。

もちろん、メルマガを始めたばかりの頃はリストが新鮮なため、「興味あります」という問い合わせも多くいただけるでしょう。ただし、自社商材への興味関心が顕在化している層に向けた宣伝ばかりの配信を続けていると、配信解除が増え、リストが枯渇してしまいます。

まだ自社商材への興味関心が顕在化していない潜在層の興味を醸成するためには、お客さまが嬉しいと思う内容を提供し続けることが大切です。長く交流を続け、少しずつ関係性を作っていければ、多くのコンバージョンにつながります。

メルマガは、お客さまと継続的に関係性を築いていく、時間をかけるべき施策だと理解し、長期的な目線で始めましょう。もし、すぐに効果を出さなければならない状況であれば、メルマガ以外の施策も検討しましょう。

メルマガのコンテンツに困らないために
4ステップでメルマガのネタ切れを防ぐ|読者に感謝される、メルマガのネタの見つけ方」では、メルマガのネタを集める手順を4ステップで紹介しています。

メルマガを始める際に知っておきたい基礎知識

この章では、メルマガを始める際に知っておきたい基礎知識を紹介します。

メールの配信形式

メールには以下の2つの形式があります。

  • HTML形式
  • テキスト形式

テキスト形式のメールは、文字通りテキスト情報しか扱えません。

HTMLメールは、本文内への画像挿入や、レイアウト変更が可能です。さらに、ツールを使って開封の有無を検知できます。メルマガの効果測定を行い、PDCAを回して改善していくには、開封率を計測できるHTMLメールの利用が必須です。

HTMLメールとテキストメールの見え方の違いについては、下記をごらんください。

HTMLメールのデメリットは、お客さまの受信設定によって届かない場合があることです。

HTMLメールを受信できないお客さまへの対策としては、「マルチパートメール」の活用があります。マルチパートメールとは、HTMLメールとテキストメールを内包したメールを送信することで、HTMLメールを受信できる読者にはHTMLメールを表示し、受信できない読者にはテキストメールを表示するメール配信方法です。マルチパートメールを使えば、HTMLメールが届かないお客さまにも、テキストの形式で情報を届けることができます。

メルマガを配信できるツールの選び方

メルマガを配信できるツールは、大きく分けて2種類あります。

どちらのツールを使うかによって、メルマガでできることは変わります。自分たちがやりたいことや予算、割けるリソースに応じて、最適なツールを選びましょう。

メール配信ツールは、メール配信機能に特化したツールです。「まずはメルマガ配信だけを始めたい」「料金を低く抑えたい」というマーケティング担当者は、メール配信ツールがおすすめです。

一方、マーケティングオートメーションは、メール配信機能に加えて、顧客管理、Web解析、フォーム作成の機能があります。そのため、メルマガ配信後に「どのお客さまがどのようなWebページを閲覧したか」を分析できるので、よりお客さまのニーズに合わせたメールマーケティングを実行できます。

メルマガ配信のためのツールについてくわしくは
「マーケティングオートメーション」と「メール配信ツール」の違いがわかる完全ガイド」では、2つのツールの特徴と選び方をまとめています。
マーケティングオートメーション(MA)でできることや、メルマガ配信のためのMA活用事例についてご興味のある方は、下記をごらんください。
Kairos3 導入事例(メルマガ編)
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おわりに

この記事では、メルマガの効果からはじまり、これからメルマガを始める際の注意点、知っておきたいことをご紹介しました。

マケフリ」では、メルマガに役立つ情報を公開しています。これからメルマガを始めるご担当者さまはぜひごらんください。

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