違反したら罰則も?メルマガの配信停止を規定する法律「特定電子メール法」

メルマガを配信する際に注意すべき点はいくつかあります。メルマガ担当者がよく見過ごしがちな注意点は、メルマガの受信者から配信停止の申請ができるように、ある法律に準拠しておくことです。

この記事ではメルマガの配信停止を規定している法律「特定電子メール法」について、メルマガの配信停止に加えて、他の注意点もあわせて紹介します。

特定電子メール法とは

まずはメルマガに関する法律「特定電子メール法」の概要を理解しましょう。

迷惑メールを規制するための法律はすべてのメルマガに適応される

「特定電子メール法」の正式名称は「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」で、「迷惑メール防止法」とも呼ばれます。以下、「特定電子メール法」として説明をすすめます。

メルマガ配信停止に関する「特定電子メール法」は、広告・宣伝目的のメールに適用されます。つまり、メルマガを含むほぼ全ての商用メールに適用されると考えてください。

たとえば「新商品が発売されます」というメルマガも、特定電子メール法の適用範囲内です。

どのような内容のメルマガに関する法律なのか

メルマガに関する「特定電子メール法」では、以下の3点が定められています。
1、受信者が望めば、すぐにメルマガを配信停止できるようにすること
2、メルマガ配信を希望した人にだけ、メルマガを配信すること
3、メルマガを配信する際には、送信者の情報をきちんと載せること

メルマガに関する法律に違反したらどうなるのか

メルマガに関する法律に違反した際には、個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課されます。法人の場合は、それに加えてさらに3000万円以下の罰金が課されます。

法律による罰則があることも重要ですが、この法律を守らなければ顧客の信用を失ってしまうということが重要です。

メルマガの配信停止ができる仕組みづくり

メルマガは受信者側から配信停止の申請ができるようにしなければならないと法律で定められています。ここではメルマガの配信停止について説明します。

押さえておきたい、メルマガ本文内のオプトアウトとは?

オプトアウトは、英語で「Opt out」と書き、「会員からの脱退」を意味します。
メルマガのオプトアウトとは「メルマガの配信停止をすること」であると覚えておきましょう。

メルマガを含むすべての商用メールは、メルマガの受信者側からオプトアウト、つまり配信停止ができるようにしておく必要があります。

なぜメルマガでオプトアウトが必要なのか

不要なメルマガが届くのは顧客にとってストレスです。さらにそのメルマガが配信停止、つまりオプトアウトができないと、顧客からの信頼は失われてしまいます。

メルマガ担当者は、メルマガのオプトアウトによって、「メルマガを配信停止されると商品を買ってもらえなくなってしまう」と思うかもしれません。しかし、メルマガ受信者であるひとりの顧客にメルマガを配信停止されるよりも、企業に対して悪いイメージを持たれ、それが口コミで広がってしまう方がマイナスです。

メルマガ担当者は、メルマガ受信者がオプトアウトしやすいようにしておきましょう。

メルマガ本文内のオプトアウト設置の種類

メルマガの本文内に配信停止用のオプトアウトを設置する方法は基本的に2つです。
1、メルマガの本文にメルマガ配信停止用のURLを載せる
2、メルマガの本文にメルマガ配信停止申し込み用のメールアドレスを載せる

この2つならば、メルマガ配信停止のためのフォームを作り、URLを載せることをお勧めします。

なぜなら、メールでの配信停止申し込みだと、その後のメルマガ配信停止作業が人力になってしまい、メルマガの配信停止漏れが出てしまうかもしれないからです。「メルマガの配信停止を申し込んだのに、まだメルマガが送られてくるな…」と、メルマガ受信者が不信感を覚えてしまいます。

したがって、メルマガ受信者がメルマガの配信停止を申請したら、自動でメルマガが配信停止されるフォームを作りましょう。

誰にでもメルマガを配信していいわけではない

メルマガに関する法律「特定電子メール法」では、メルマガの配信対象についても定められています。ここではメルマガを配信していい対象と、配信前にしなければならないことを説明します。

押さえておきたいメルマガ配信前のオプトインとは

オプトインは英語で「Opt in」と書き、「選択」を意味します。

メルマガのオプトインは「メルマガが配信されることを顧客に認識してもらうこと」と「メルマガ配信について同意する意思表示をしてもらうこと」であると覚えておきましょう。

メルマガを含むすべての商用メールは、メルマガ配信に同意してもらうオプトインが必要です。

なぜメルマガにオプトインが必要なのか

誰だって、身に覚えのないメルマガが送られてきたら迷惑ですし、顧客はそのようなメルマガを配信してきた企業に不信感を抱きます。

メルマガにオプトアウトが必要なのと同様に、身に覚えのないメルマガが配信されたことによって顧客が抱いた不信感が口コミで広がってしまったら、企業にとって大きなマイナスです。

しっかりとメルマガが配信されることを認識してもらい、メルマガ配信について同意する意思表示をしてもらいましょう。

メルマガのオプトインはどのようにすればいいのか

ユーザー情報の登録フォームでメルマガが配信されることを伝え、メルマガ配信に同意してもらいましょう。

メルマガのオプトインが必要ないケースもある

名刺交換によってアドレスを入手した場合や、すでに取引関係にある場合、または顧客が自身のメールアドレスをインターネット上に公表している場合は、メルマガ配信の際にオプトインを取得する必要はありません。

メルマガ送信者の情報を明確にする

メルマガに関する法律「特定電子メール法」では、メルマガ送信者の情報をメルマガ本文内に明記することが定められています。メルマガ本文内に明記するべき送信者の情報を説明します。

メルマガ送信者の情報をメルマガ本文に明記しておきましょう

メルマガ担当者が注意すべきことは、メルマガを配信停止する「オプトアウト」と、メルマガの配信に同意してもらう「オプトイン」だけではありません。

「オプトアウト」と「オプトイン」に加えて、メルマガ送信者の情報をメルマガ本文に記載する必要があります。具体的には「メルマガ送信者の会社名」「メルマガ送信者の住所」「メルマガに関する問い合わせ先」が必要です。

【まとめ】特定電子メール法はメルマガによって顧客満足を高めるための法律

メルマガに関する法律「特定電子メール法」で大切なのは、以下の3点です。

メルマガ担当者は、メルマガを配信する前に
1、メルマガ受信者側からメルマガの配信停止申請をする「オプトアウト」ができるようになっているか
2、メルマガの配信に事前承諾を得る「オプトイン」はできているか
3、メルマガ配信者の情報がメルマガ本文に記載されているか
を確認しましょう。

メルマガは、数あるコミュニケーションのうちのひとつです。目先の利益にとらわれず、顧客視点でメルマガを配信し、メルマガを通じて良好なコミュニケーションをとりましょう。

さいごに

メルマガ担当者がメルマガを配信する際に注意しなければならない法律は特定電子メール法だけではありません。
以下も参照して、メルマガ担当者は正しくメルマガ配信を行ってください。

メルマガ運用者が特に知っておきたい法律
「個人情報保護法」と「特定電子メール法」を理解して、法律を遵守したメルマガ運用するための要点をまとめました。『メルマガ運用者が知っておくべき法律〜「個人情報保護法」と「特定電子メール法」』みなさまの業務のご参考になれば幸いです。