BtoBマーケティングについて深く知りたいと感じた場合、本を読んで勉強する方法を選ぶ人も多いのではないでしょうか。本での学習は、一人ですぐに始められるだけでなく、読み終えても資料が手元に残るなどのメリットがあります。ただし、BtoBマーケティングの本は数多く発行されているため、どれを選べばよいのか迷う人も少なくありません。
本記事では、BtoBマーケティングの本について、おすすめの本や活用するポイントを解説します。読了後、得られた知識をしっかり役立てるために、ぜひ参考にしてください。
この記事のもくじ
BtoBマーケティングの本を活用するポイント
BtoBマーケティングの本を実際に読み進める前に、本を十分活用するポイントを押さえておくと効果的です。具体的には、以下のポイントがあげられます。
- 何を知りたいのか明確にしてから選ぶ
- 自分の状況に当てはめながら読む
- 読み終わったら実践に移す
ビジネス関連の本を読む際に共通することですが、手あたり次第に本を読破しても、あまり効果はありません。準備から実践まで、常に目的意識を持ちましょう。
何を知りたいのか明確にしてから選ぶ
本を選ぶ際のポイントは、具体的に本を比較する前に、自分が何を知りたいのか明確にしておくことです。
たとえば、「BtoBマーケティングのことを知りたい」ことが目的だと、抽象的過ぎて本の候補がほとんど絞れません。BtoBマーケティングといっても、初歩的なことを知りたいのか応用的なことを知りたいのか、具体的な施策のことを知りたいのか成功事例を知りたいのかなど、目的は人それぞれです。
BtoBマーケティングの世界は奥深く、1冊の本を読むだけで網羅することはできません。優先順位を決め、最も知りたい内容が重点的に解説されている本を選ぶことが大切です。
自分の状況に当てはめながら読む
本を読む際には、できるだけ自分の状況に当てはめながら読み進めましょう。
本で理論を吸収していく際には、「自分がやるとしたら」「自社に当てはめるなら」という視点が不可欠です。漫然と読むだけでは、知識として覚えられたとしても、学んだ知識を生かすことができません。
重要なのは、現実が本の中の状況・理論と異なっていることではなく、現実での活かし方を自分で考えることです。
読み終わったら実践に移す
本を読み終わったら、学んだことを実践に移しましょう。
BtoBマーケティングの本を読むのは、読破が目的ではありません。学んだことを活かし、自社のマーケティングをスムーズにすることです。読んでいる最中にも自分の状況に当てはめて実践方法を考えておき、読み終わったら行動に移してみましょう。
実践に移して上手くいかないようであれば、どこに問題があるのか分析する必要があります。場合によっては別のことを学ぶ必要があります。その際はご紹介したポイントを踏まえ、再度本を選ぶことから始めてください。
BtoBマーケティングの本おすすめ7選
ここからは、BtoBマーケティングの本として、特におすすめのものを7冊ピックアップしてご紹介します。
- BtoBマーケティングの定石
- THE MODEL
- 事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践
- BtoBマーケティング偏差値UP
- 現場のプロが教える! BtoBマーケティングの基礎知識
- 究極のBtoBマーケティング ABM(アカウントベースドマーケティング)
- インサイドセールス 訪問に頼らず、売上を伸ばす営業組織の強化ガイド
上記の本はそれぞれに優れたポイントがあります。
BtoBマーケティングの定石 なぜ営業とマーケは衝突するのか?
「BtoBマーケティングの定石 なぜ営業とマーケは衝突するのか?」は、BtoBマーケティングの中でも、営業との関係にフォーカスして書き上げられた1冊です。
本来、企業においてマーケターと営業担当者はお互い協力関係にあり、力を合わせて顧客を獲得するべきです。しかし、実際には衝突してしまい、協力どころではないという状況も少なくありません。本書は、BtoBマーケティングの解説も交えつつ、マーケターと営業担当者が衝突してしまう理由や解決法が解説されています。
自社でマーケターと営業の折り合いがつかずに悩んでいる人や、マネジメントを担当業務としている人に有意義な本です。現在はまだトラブルが発生していない人でも、将来的なトラブルを避けるための知識を得るという意味で読んでおくと役に立つでしょう。
THE MODEL
「THE MODEL」は著者である福田康隆氏が、自らの経験を通してマーケティング・営業について解説した本です。
成功事例をもとに解説が進む構成で、著者自身の経験から現場で起こっていることがわかりやすく解説されており、説得力と一貫性に優れています。
内容としては基礎寄りなので、マーケティング・営業に対しての基本を知りたい人におすすめです。また、SaaS業界では特に名が通った本なので、これからSaaS業界で働く人にも適しています。
事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践
「事例で学ぶ BtoBマーケティングの戦略と実践」は、BtoBマーケティングのロジック説明と、実際の事例を織り込んだ本です。
理論と事例が同時にわかる実践的な内容になっており、現実的にどう行動すればよいのかイメージしやすい点が魅力です。
マーケティングの基礎から学べるため、マーケティングの基本を知りたい人におすすめです。会社でマーケティングのリーダーなどに責任ある立場の人だけでなく、マーケティング部門のメンバーになり、勉強したい人にも馴染みやすい1冊といえるでしょう。
BtoBマーケティング偏差値UP
「BtoBマーケティング偏差値UP」は、基礎を網羅している人に向けて、身につけるべきスキルや戦略の組み立て方が解説されている1冊です。
内容は応用寄りであり、マーケティングにおいてやっておくべきポイントだけでなく、避けなければいけない落とし穴やありがちな失敗も解説されています。
マーケティングについて応用的なことを知りレベルアップしたい人、現在マーケティングが上手くいっておらず、現状を立て直す方法を知りたい人におすすめです。次にとるべき行動を掴めるだけでなく、現在問題になっていることを可視化しやすくなるため、実践的な1冊といえるでしょう。
現場のプロが教える! BtoBマーケティングの基礎知識
「現場のプロが教える! BtoBマーケティングの基礎知識」は、タイトルの通り、マーケティングの基礎知識が詰まった1冊です。
事例なども多少解説がありますが、内容として優先されているのは基礎知識です。図などが多用されているため、マーケティングの考え方を体系的に学べます。
マーケティング初心者の人、特にBtoBマーケティングの考え方を重点的に知りたい人向けの1冊です。基礎理論を身につけられるでしょう。
究極のBtoBマーケティング ABM(アカウントベースドマーケティング)
「究極のBtoBマーケティング ABM(アカウントベースドマーケティング)」は、ABMについて深堀している本です。
ABMとは、BtoBマーケティングの中でも具体的な企業・団体(アカウント)をターゲットと設定し、ターゲットに合わせたマーケティングで戦略的にアプローチする手法です。一般的なBtoBマーケティングの話より専門性が高く、やや応用寄りの内容となっています。ABM解説の本の中では評価が高い1冊です。
ABMを現在おこなっている人、将来的におこなう予定のある人におすすめです。また、現在のマーケティングとは違ったアプローチ法を知りたいという人も、読んでおいて損はないでしょう。
インサイドセールス 訪問に頼らず、売上を伸ばす営業組織の強化ガイド
「インサイドセールス 訪問に頼らず、売上を伸ばす営業組織の強化ガイド」は、マーケティングの中でもインサイドセールスに焦点をあて、解説している本です。
インサイドセールスとは、電話やウェビナーなど、非対面で行うマーケティング手法のことです。飛び込み営業やオフラインのセミナーなど対面のセールスは、インサイドセールスに対しフィールドセールスと呼ばれます。
本書籍は、インサイドセールスの基本を学ぶにあたって有用な1冊です。これからインサイドセールスに注力したい人、インサイドセールスを主軸にマーケティングを進めていきたいと考えている人にとって頼れる1冊となるでしょう。
ただし、あくまでインサイドセールスの基本を学べる本であり、マーケティングの基礎知識は解説されていません。マーケティングの基礎知識はすでにあることを前提に解説が進んでいくため、マーケティングの基礎知識を学ぶ本もセットで購入するなどの工夫をおすすめします。
まとめ
BtoBマーケティングの本は多種多様であり、一概にこれさえ読んでおけばよいとはいい切れません。本を十分に活用するためには、自分自身が高い目的意識を持つことが大切です。自分の状況、知りたいこと、最終的にどうなりたいのかを明確にし、目標へと繋がる本を選びましょう。
私たちカイロスマーケティングは、これまでに2,000件を超えるお客さまのマーケティングを支援してきました。私たちが支援した活動のなかから、中小企業にお役に立てるノウハウや知見を書籍「売上10億円の壁を突き破る! 営業DXの強化書」約200ページでまとめました。ぜひお役立てください。
書籍「売上10億円の壁を突き破る! 営業DXの強化書」を購入する
(Amazonページが開きます)
https://amzn.asia/d/jiTBO7Q