メルマガは時代遅れなのか?メルマガのメリットを徹底解説
「メルマガって、もう時代遅れのツールなんだろうか。今からやるのは無駄なのかな」
この記事にたどり着いたあなたは、こんな不安を抱えているかもしれませんね。
ご安心ください。メルマガは、決して時代遅れのマーケティング手法ではありません。最近ではマーケティングオートメーションの流行により、メルマガは以前よりも注目されています。
今回は、
「メルマガが時代遅れではない理由」
「メルマガを送るメリット」
「2019年現在、メルマガでできること」
についてご紹介していきます。
この記事を読めば、メルマガが時代遅れではないことをご理解いただけるはずです。
この記事のもくじ
メルマガは時代遅れのマーケティング手法か?
メルマガは時代遅れのマーケティング手法だと言われることがあります。この章では、メルマガは時代遅れなのかどうかについてご紹介します。
結論:メルマガは時代遅れのマーケティング手法ではない
結論から言うと、メルマガは時代遅れのマーケティング手法ではありません。2019年現在でも、多くの企業がメルマガ配信に取り組んでいます。
あるデータによれば、メールマーケティングに取り組む企業は6〜7割と言われています。私たちの肌感覚では、最近はもっと多くの企業が、何らかのメールマーケティングに取り組んでいると感じます。
さて、メルマガが時代遅れのマーケティング手法だと言われてしまう理由は、主に2つでしょう。
それは、
「メルマガが10年以上前から使われているマーケティング手法であること」
「SNSやLINEなどの、メルマガに代わるマーケティング手法が市場に登場したこと」
の2つです。
確かに、メルマガは10年以上前から使われているマーケティング手法ですが、だからといってメルマガの有益性が薄れるわけではありません。逆に言えば、メルマガが10年以上使われ続けていることには理由があると考えるのが自然です。
また、SNSやLINEなどの比較的新しいツールも市場に登場しましたよね。「今の時代、メルマガよりSNSやLINEでしょ」という声も聞こえてきそうです。
しかし、SNSやLINEなどのツールは、2019年現在、完全にメールに取って代わるまでにはいたっていません。ビジネスのコミュニケーション手段では、未だに圧倒的にメールが使われています。
さらに、SNSやLINEなどのツールは、「プラットフォームに依存する」という問題点もあります。運営会社があなたのアカウントを凍結したら、あなたは今までのコンテンツや、リードをすべて失います。
また、運営会社は利用料金を引き上げるかもしれません。その場合、あなたは獲得したリードを手放すわけにもいかず、高額な料金を払い続けることになります。
一方でメルマガはどうでしょうか。メルマガであれば、「メールという仕組み」さえ生きていれば、メール配信ツールを変えてもあなたはメルマガを送り続けられます。
もし「メルマガが時代遅れになった」と言えるときが来るとすれば、それは私たちがメールを使わなくなったときです。
メルマガも時代とともに進化している
メルマガも、そのほかのマーケティング手法と同様に、時代とともに進化しています。
以前は、メルマガを単一の施策と捉えて実施している企業もありましたが、最近では、メルマガを「メールマーケティング」という、より大きな施策の一環として捉え、実施している企業が増えています。
メールマーケティングとは、メールというコミュニケーション手段を用いて、自社製品を購入していただける仕組みを作る施策です。
メールマーケティングでは、メルマガ配信の他にも、
・広告、営業メール
・自動返信メール
・ステップメール
などの配信も含まれます。
そして、メールマーケティングの進化を後押ししているものが、マーケティングオートメーションです。マーケティングオートメーションとは、デジタルマーケティングの一部を自動化できるツールです。
マーケティングオートメーションによって、業種や地域といった「属性情報」によるセグメンテーションだけでなく、
「先週この商品を買った」
「資料ダウンロードをした」
「販促キャンペーンに参加した」
といった、「行動情報」によるセグメンテーションも可能になりました。
メルマガを送る3つのメリット
メルマガは、誕生してから10年以上経っているマーケティング手法にもかかわらず、なぜ使い続けられているのでしょうか。その秘密は、メルマガの3つのメリットに隠されています。
1:メルマガは費用対効果がよい
メルマガは、コスト効率が非常によいマーケティング手法です。
メルマガを代替するマーケティング手法には、ダイレクトメールなどの紙媒体によるマーケティングがあります。ダイレクトメールは、制作費や送付費に加え、デザインの知識などの専門的なノウハウが必要です。
一方メルマガは、メール配信ツールやマーケティングオートメーションさえあれば、すぐに始められます。メール配信ツールやマーケティングオートメーションは、月々数千円〜数万円で契約できます。
「メルマガを送るだけなら、メール配信ツールなんて必要ない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、その考えは危険です。BCC配信でメルマガを送っていると、人為的なミスでメールアドレスを他人に見える状態で送ってしまう危険性があります。メールアドレスも立派な個人情報ですので、流出させた場合、個人情報漏洩として扱われ、罰則があるだけでなく信用を失います。メルマガの法律に関しては、こちらで学べますので、あわせてごらんください。
また、メールは多くのビジネスパーソンが日頃使っているツールのため、学習コストがほとんどかかりません。もちろん、メルマガの開封率やクリック率を高めようと思った場合、ノウハウを学んでいく必要がありますが、それはゆくゆくで構いません。
2:メルマガは効果測定がしやすい
マーケティング施策のPDCAを回すためには、効果測定が欠かせません。メルマガには、効果測定しやすいという特徴があります。
たとえば、開封率が高いのにクリック率が低い場合は、メール内のコンテンツに問題がある可能性があります。
クリック率は高いのにCVR(目的の行動に至った割合)が低い場合、誘導先のコンテンツに問題がある可能性があります。
このように、効果測定できる項目が多いほど、問題箇所の切り分けが容易です。問題箇所を正確に切り分けられると、次にやるべきことがわかりやすくなります。
3:メルマガはメールボックスに残り、再検索できる
メルマガには、オウンドメディア運営やWeb広告運用などのマーケティング手法にはない、「再検索可能性」という特徴があります。
メルマガは、開封されたあとも、受信者のメールボックスに残り続けますよね。印象深いメルマガであれば、受信者は後から検索をかけて見返すことがあるのです。
「1年前のメールに返信があって、商談になった」というお話を聞くことがあります。
過去のメールに返信があり、商談になる場合、「そういえば、昔あんなメールが届いていたよな。なんだっけ。検索したら引っかかるかな」といった具合に、お客さまはメーラーの検索機能を使って、過去のメールを掘り起こし、返信しているのです。
広告やダイレクトメール、オウンドメディアやWeb広告はこうはいきません。基本的に、一度閲覧されたらそれっきりです。
受信者がメールボックスを検索するときは、断片的なキーワードを頼りにします。だからこそ、メルマガの件名は大切です。さまざまなテクニックを用いた、受信者の興味を引くような件名は、開封率向上には一役買うかもしれません。しかし、あまり奇抜な件名を付けてしまうと、受信者が検索しづらくなってしまいます。
「再検索可能性」を意識するのであれば、「そのメルマガの内容を簡潔に表した件名」がオススメです。
上手にメルマガの件名をつけるなら、「メルマガタイトル(件名)の作り方〜開封されるタイトルを3分で作る方法」の記事をお読みください。簡単かつ効果的なメルマガの件名が付けられるようになります。
2019年現在、メルマガに使える配信方法
先ほどすでにご紹介しましたが、マーケティングオートメーションというツールの登場で、メルマガに使える配信方法も進化しています。この章では、2019年現在、メルマガに使える3つの配信方法をご紹介します。
ステップメール
ステップメールとは、事前に設定したスケジュールで、あらかじめ用意したメールコンテンツを自動で配信する、メールマーケティング手法の1つです。連続したメールを自動で配信できることが、ステップメールの特徴です。
たとえば、ステップメールを使えば、資料ダウンロードがあった際に、あらかじめ設定しておいた複数のメルマガを配信できます。
行動によるセグメント配信
セグメント配信とは、ある特定のセグメンテーション(分類)に対して、異なるメールを送るメール配信方式のことです。セグメント配信は、一斉配信方式より読者の興味関心に沿ったメールを送りやすいので、開封率が上がりやすい特徴があります。
従来は、メルマガのセグメンテーションといえば、性別や役職、業界などの属性によるセグメンテーションが主でした。
しかし、マーケティングオートメーションの登場で、メルマガ受信者の「行動」に応じて、セグメンテーションできるようになりました。
たとえば、
「製品資料をダウンロードした方にだけ、メルマガを配信する」
「料金表ページを閲覧した方にだけ、メルマガを配信する」
といった運用が可能です。
シナリオ配信
マーケティングオートメーションでは、「シナリオ配信」という機能を使えます。
シナリオ配信とは、ステップメール同様、事前に設定したスケジュールで、あらかじめ用意したメールコンテンツを自動で配信するメール配信方法です。
ステップメールと大きく違うところは、「受信者の行動によってメール配信を分岐させられる」ところです。
たとえば、シナリオ配信は
・メルマガを開封した受信者には、Aというメルマガを2日後に送る
・メルマガを開封し、リンクをクリックした受信者には、Bというメルマガを3日後に送る
といった具合で、受信者の行動に応じて最適なメルマガをお送りできます。
よく分からなければ、「ステップメールより細かく分岐できるメール配信方法」と覚えておいてください。マーケティングオートメーションを使えば、メール配信などの運用を自動化できます。
シナリオメールをより詳しく知りたい方は、「マーケティングオートメーションのシナリオ機能とシナリオ設計とは?一番かりやすい入門編」をご参考にしてください。