入力フォームに関する調査レポートまとめ|適切な項目数や離脱の原因を徹底解明しました

入力フォームとは、会員登録や資料請求のためにユーザーが個人情報を入力するWeb画面のことです。

入力フォームの最適化は、項目を埋めるユーザーのストレスを減らし、入力フォームの通過率を高めます。

この記事では、入力フォームの最適化の手がかりになる、さまざまな調査レポートを網羅的にまとめました。

入力フォームの概要にまつわる調査レポート

この章では、入力フォームの概要にまつわる調査レポートをご紹介します。

入力フォームは見込み客の獲得に有効な手段

wpforms社の調査によると、調査協力した企業のうち74%が、見込み客の獲得(リードジェネレーション)のために入力フォームを設定しています。さらに企業の49.7%が、入力フォームは、リードジェネレーションにもっとも適した手段だと感じています。

リードジェネレーションとは、リード(見込み客)を獲得するために行うマーケティング活動のことです。入力フォームは、FAXやメールでの情報送信とは違い、記入漏れを検知・防止できるため、顧客情報の過不足ない獲得に役立ちます。

リードジェネレーションについて
リードジェネレーションは、企業がお客さまを獲得するために必要な活動です。リードジェネレーションの概要や手法を、わかりやすくまとめた別記事、「リードジェネレーションとは?1番わかりやすい入門編」もございますので、ぜひごらんください。

入力フォームの平均入力時間は80秒

調査によると、ユーザーの入力フォームの平均入力時間は80秒です。

また、ユーザーが最初の項目入力に取りかかるまでの時間は平均6秒で、かつ、1つの項目を埋めるのに必要な平均時間は、12.8秒です。これらの平均値から単純に換算すると、入力フォームの平均項目数は5.8個程度だと推測できます。

入力フォームの項目数は少ないほどよい、という調査結果があります。なぜなら、長い入力フォームは、ユーザーの離脱を招く危険性があるからです。入力フォームの項目数については、後ほど詳しくお話いたします。

入力フォームの最適化に必要な要素は、ユーザーのモチベーションの理解

Leadformly社は、最適な入力フォームを作るために知っておくべき、入力フォームに訪れたユーザーが持つ5つの不安を、ピラミッド化して説明しています。Leadformly社は、このピラミッドを「入力フォーム最適化ピラミッド」と呼んでいます。

「モチベーション」は、入力フォーム経験者が持つ疑問のうち、もっとも基礎的で重要な要素です。

モチベーションは、「入力フォームを埋めて得られる価値は、フォーム入力の面倒臭さよりも優先できるか?」という疑問を意味します。たとえば「この製品、ちょっと気になるから無料資料だけ欲しいな」という軽い気持ちで入力フォームに到達したユーザーに、20個以上も入力項目があるような入力フォームは嫌がられてしまいます。

モチベーションの理解は、「入力フォーム最適化ピラミッド」によると、最適な入力フォーム設定の基礎となる要素です。ユーザーのモチベーションを無視したフォームは、いくらデザインや入力しやすさにこだわっても、入力項目を埋めていただけません。ユーザーは、モチベーションに合った入力フォームだとわかって初めて

「自分が入力できるかな?」
「入力中に変なアクシデントは起こらないかな?」
「入力は簡単かな?」
「嫌な気持ちにならずに入力できるかな?」

と、次の要素をチェックするからです。

入力フォームのコンバージョンに関する調査レポート

この章では、入力フォームのコンバージョンにまつわる調査レポートをご紹介します。

入力フォームのコンバージョンは、「フォーム通過率」で測れます。フォーム通過率は、フォームに到達したユーザーのうち、必須項目をすべて埋めて送信ボタンを押したユーザーの割合で求められます。

入力フォームにもっとも適切なデバイスはパソコン

formisimo社の調査によると、パソコンの入力フォーム通過率が17.5%であるのに対し、タブレットは16.9%でスマートフォンは12.7%です。つまり、フォーム通過率がもっとも高いデバイスはパソコンなのです。

画面の大きいパソコンとタブレットは、フォーム通過率に大きな差は出ませんが、画面の小さなスマートフォンでのフォーム通過率は、前者にくらべてかなり低い数値です。

調査を行ったformisimo社は、スマートフォンの低い通過率の原因は、「入力項目の多さ」と、それに伴う「スクロールの煩わしさ」にあると指摘します。

入力項目が多いと、ユーザーの離脱を招く可能性があるとはいえ、リードジェネレーションのために最低限欲しい項目は減らせません。画面の大きいパソコンやタブレットは、スクールの煩わしさを軽減できるため、入力フォームに向いているデバイスだと推測できます。

スマートフォンでの通過率を高めたい場合は、マルチステップフォームもオススメです。マルチステップフォームとは、項目に入力すると画面が切り替わって次の入力項目が出てくるタイプのフォームです。

マルチステップフォームは、1つ1つの入力項目がスッキリと見え、スクロールの手間がないため、スマートフォンなどの小さい画面での入力に向いています。

入力フォーム遷移前後のメッセージが不一致だと、フォーム通過率が下がる

多くの場合、入力フォームは、「資料請求はこちら」等の誘導メッセージをクリックした先に用意されています。

「メッセージの不一致」とは、誘導メッセージと入力フォームのタイトルが噛み合わない状態です。たとえば、「資料請求はこちら」と書いたボタンを押したにも関わらず、遷移先の入力フォームの表題が「お問い合わせ」になっている状態を指します。

BtoBの資料請求フォームと無料トライアルフォームを対象にした、WACUL社の調査によると、入力フォーム遷移前後のメッセージが不一致を起こしていた場合と、一致している場合では、フォーム通過率に1.3倍の差が生じます。

問い合わせ先や資料請求先を一括管理すると、企業は顧客情報やタスクをかんたんに管理できます。しかし、ページ遷移前と入力フォームページのメッセージが違うと、ユーザーは「違うページが開かれた」と感じ、ページから離脱してしまう可能性があります。

入力フォームに誘導する際は、ユーザーが安心して情報を記入できるよう、メッセージが一致しているか確認しましょう。

入力フォームの項目数とフォーム通過率は反比例する

入力フォームの項目数とフォーム通過率の関係性を調べた調査によると、両者の数値は反比例することがわかりました。

以下の図は、調査対象になったBtoBの入力フォームの項目数と通過率の平均値を、近似曲線でまとめたものです。

項目数の多さは、企業からすると詳細な顧客情報の獲得につながりますが、ユーザーの負担は大きくなってしまい、結果的にフォーム通過率を下げてしまいます。

詳細な顧客情報の獲得には、複数の選択肢から1つを選ぶ「ラジオボタン」や複数回答可能の選択肢を用意する「チェックボックス」の活用もオススメです。ラジオボタンやチェックボックスは、クリックだけで入力を完了でき、ユーザーの負担を抑えられるからです。

入力フォームで設定できる項目の種類や設定方法について
入力フォームは、自由に記入できる項目以外にも、選択肢を使った疑問形式の項目も設定できます。入力フォームの設定方法や関連用語をまとめた別記事「入力フォームとは?今さら聞けないWeb用語をどこよりもわかりやすく解説します」もございますので、ぜひごらんくださいませ。
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入力フォームからの離脱に関する調査レポート

入力フォームの「離脱」とは、ユーザーが入力フォームのページまで到達したにもかかわらず、そのままページを閉じてしまう状態を指します。

この章では、入力フォームからの離脱にまつわる調査データをご紹介します。

離脱者の81%は入力フォームをすでに埋め始めている

THE MANIFEST社の調査によると、離脱者の81%は、すでに入力フォームを埋め始めた後に離脱していることがわかっています。

離脱には、「直帰」と「途中離脱」の2種類があります。「直帰」は、入力フォームに一切入力せずに離脱してしまうことを指し、「途中離脱」は、入力フォームに入力を始めてから離脱してしまうことを指します。

「途中離脱」にいたったユーザーは、入力を開始するだけのモチベーションこそあったものの、入力中に入力難易度の高さを感じたり、なんらかのアクシデントが発生したユーザーだと推測できます。

ユーザーに難易度の高さを感じさせる要因は

  • 全角入力を求められる
  • 記入ミスで入力欄に戻ると全て白紙になっている

などが考えられます。

入力フォームからの離脱でもっとも多い理由は「セキュリティ関係」

調査によると、入力フォームから離脱するもっとも多い理由は「セキュリティ関係」です。

入力フォームは、メールアドレスや会社名など、ユーザーの個人情報に当たる情報を要求します。セキュリティに不安がある入力フォームは、ユーザーに警戒されてしまい、情報を送信したいと思っていただけません。

ユーザーは、「このサイトは安全ではありません」という警告が出ず、個人情報を保護する旨を明記されている入力フォームを安全だと見なします。

入力フォームからの離脱理由で、セキュリティ関係に次いで多かった理由は「入力フォームが長い(27%)」、「広告やアップセル(11%)」、「不必要な質問があった(10%)」でした。

入力フォームの離脱率を高めてしまう項目は「電話番号」

wpforms社の調査によると、入力フォームで電話番号の記入を求めると、記入を求めなかった場合とくらべて、フォーム通過率が5%下がってしまうことがわかっています。次いで影響が大きかった項目は、「住所(4%)」、「年齢(3%)」、「市町村(2%)」でした。

また、入力フォームに訪れたユーザーの37%が、「たとえ任意記入であったとしても電話番号の記入を求められたら離脱する」と答えています。

電話番号は、ユーザーと直接コンタクトを取るために欲しい情報です。しかし、電話番号を尋ねられたユーザーは、知らない電話番号から電話がかかってくる可能性を察知し、入力フォームから離脱してしまうのです。

先ほどお話しした離脱理由に「不必要な質問があった」が入っていることからも、入力フォームの項目は、不要な項目がないかを吟味して設定しましょう。